− 10/15(月) − PER13倍前半とか12倍台で株を買いたくなっても株を売りたくはないということ... 山岡マネージャー:先週は株安、それも世界的な株安がちょっとした話題になっていたわけですが、しかし、それまでは株高、それも世界的な株高が続いていたわけですから、気温が上がったり下がったりと似たようなことであって、そんなにザワザワと騒いだり慌てたりオロオロするようなことではないですよね? 海原総料理長:そういうことじゃな。単純にそう考えても大きな間違いはないが、もっと突っ込んで厳密に考えてみても日本企業の収益力や円高抵抗力などが昔に比べれば格段に高まっていること、あるいは株価指標面の割安さから考えても、ちょっとぐらいの株安は、むしろ「安く買って高く売りたい」という純然たる投資の考え方からしたら歓迎すべきことでもあるだろう。とにかくだ。PER13倍前半とか12倍台で株を買いたくなっても株を売りたくはないということだ。高い高いと言われている米国株にしても昔の日本のバブル時代のようなPERが50倍とか60倍まで買われているわけではない。概ね20倍以下で推移しているのだからな。長期金利の上昇などで一時的に株式市場が調整に入ったとしても調整が一巡すればまた買われる。それはもうほとんど確信を持って言えることでもあるな。 山岡マネージャー:おっしゃる通りだと思います。米国株は日本株よりも株価指標面でちょっとだけ割高かもしれませんが、でも、米国という国の成長率や人口増ということを考えれば適正だと思いますし、日本株もいくら低成長の国とはいえ、PER12倍台、13倍はないと思います。それとも前にも申し上げましたがPERというものが特に重視もされず意味もない指標になってしまったということであれば話は別ですが、そんなことになったなどと私達市場参加者は一度も聞いたことがありませんし、やはり、PERはPERなんです。そのPERが「日本株は割安状態にある」ということを厳然と示しているわけですから日本株は断然「買い」であって「売り」ではないはずです。仮に今の水準から日本株が下落していくようなことがあれば少なからず金融リテラシーをお持ちの方であれば買わないとおかしいと思います。それでは本日も、いくつか「先高期待株」をお願いします。 海原総料理長:そうじゃな。セレクトショップ大手の7606ユナイテッドアローズだが、足もとの月次売上高が好調なことが引き続き材料視されているようで、株価にも上値の余地がまだまだ残されていると予想する。まず、9月に発表された8月の既存店売上高は猛暑の影響で夏物衣料が好調だったことなどから前年同月比11.5%増となり、7カ月連続で前年実績を上回っていた。そして、10月3日に発表された9月の既存店売上高は前年同月を7.2%上回り、8カ月連続で前年実績を上回っている。ネット通販の売上高が伸びて全体を牽引した模様で、4〜9月の累計でも前年を7.1%上回っており、販売好調が持続している。11月5日には10月の既存店売上高、及び上半期決算の発表を控えており、増額修正含みであることを評価した買いに当面は支えられそうだ。 山岡マネージャー:太陽電池の製造装置大手の6255エヌ・ピー・シーは先に発表された2018年8月期決算(10月9日に発表)が増収・営業減益となったものの、7月に上方修正を発表していたように期初の予想を上回って着地するなど(最高益水準にはまだ程遠いとはいえ)、確実に業績が上向いてきており、株価にも根強い先高感が感じられる状態にあります。前期は収益構成で95%を占める装置関連事業が牽引しています。太陽電池製造装置において米国の主要顧客向け大型ラインや自動化・省力化装置が順調に計上されたほか、部品の販売も好調となり、売上高は61億6500万円(前期比16億4400万円の増加)となりました。また、自動化装置の設計段階で開発要素を含む案件があったことや棚卸資産の評価損の影響もあったもの、一定の利益を確保しています。2019年8月期の連結業績は太陽電池向けが引き続き好調なことで、売上高が前期比8.7%増の70億200万円、営業利益が同5.5%増の5億3400万円を計画しています。 海原総料理長:ここで一部の外資系証券が投資判断を「新規Buy」などとしたことが一つの話題になっていた総合繊維の3569セーレンだが、日経の「会社情報」にも“最高益”などといった記載があるように好調だった前期に続いて今期も見通しが良好ということもあり、まだまだ上値の余地あると予想する。の4〜6月期決算も好調でした。主力事業の車輌資材(収益構成で59%)、ハイファッション(同22%)がそれぞれ牽引している。車輌資材事業において、国内では新車販売台数が堅調に推移する中、“革を超える新素材"「クオーレR」や瞬間消臭機能の「イノドールR」、防汚機能の「エラッセR」、ステアリング用の夏冬快適素材「クオーレモジュレRS」など、快適な車輌の室内空間を実現する高付加価値商品群や、ビスコテックス加飾パネル等が順調に推移し、前年同期比で増収増益となっている。海外事業では米国と中国において「クオーレR」をはじめとする差別化商品の販売が堅調に推移した。また、ハイファッション事業において、高付加価値品の開発や先行費用の効率化が進んだことにより、前年同期比で若干の減収ながらも増益となっている。2019年3月期通期は4.6%増収、営業2.1%増益と営業最高益更新を見込み、来期以降も安定した増収増益が続くと予想されている。 山岡マネージャー:通販向け配送の9325ファイズもEC(電子商取引)が普及していることもあって取扱量が増えて業績が押し上げられており、株価にも先高感が感じられる状態にあります。都市圏を中心にインターネット通販サイト関連の商品取扱や小口配送が好調に推移しており、前2018年3月期も売上高・各利益が過去最高を更新していました。同社は@オペレーションサービス、Aロジスティクスサービス、Bデリバリーサービスを3本柱として、先の第1四半期決算でも主力のオペレーションサービスが牽引しています。主要顧客の通販関係荷量が伸長したこと及び新規顧客へのサービスを開始した結果、売上高は13億9600万円(前年同四半期比15.7%増)と増収に貢献しています。2019年3月期通期も21%の増収、営業2桁増益を見込み、最高益を更新します。 海原総料理長:10月19日の12時に第3四半期決算の発表を予定しているスマホゲームの3912モバイルファクトリーだが、第3四半期決算に先立って発表されていた第2四半期決算が良好だったことから第3四半期決算も好決算が見込まれており、株価も動意の気配を漂わせてくる、そのような展開を予想する。7月に発表されていた1〜6月期決算では4周年の記念イベントに伴い利用者が増えたほか、主力の位置情報ゲーム「ステーションメモリーズ!(駅メモ!)」が好調だったことなどで営業利益が前年同期比6%減の3億7200万円と、4〜6月期として過去最高となったと報じられていた。2018年12月期通期も増収増益で売上高・各利益が揃って過去最高を更新すると観測されており、ここは押し目買い好機と考えられる。モバファク。 山岡マネージャー:家賃債務保証や不動産管理支援サービスを手掛けている2部、7196Casaですが、旺盛な需要に支えられ、売上高は過去最高を水準を保っており、株価にもまだまだアップサイド・ポテンシャルを十分に有していると予想します。先に報じられていた上半期決算も通期の計画に対して良好な決算となりました。上半期は家賃の集金代行と保証がセットになった「Casaダイレクト」、および集金代行に加えて孤独死に備えた保険サービスを付帯した「家主ダイレクト」等の販売を強化したことで売上高は前年同期比2%増の42億円、営業利益は回収コストの減少によって粗利益率が2.4ポイント上昇し、前年同期比34%増の6.6億円と大幅な営業増益を達成しています。会社側の2019年1月期通期の単独業績予想は、売上高が前期比7%増の89億円、営業利益が同7%増の12億円と期初計画を据え置いているものの市場では「控え目過ぎる」などとしている模様です。まだ買われますね、この株は。その子さんは何か材料株情報ございますか? その子さん:ていうかぁー、先週の話だけれど、アメリカの小売りで有名なシアーズが破綻しちゃったんでしょ?ベビー関係のトイザらスもダメになったりで、なんだかアメリカの企業ってアマゾンだとかグーグルみたいに凄いところは凄いけれど、随分と稼いでいた大企業が全然ダメになったりするところがあったりで色々よね。だって、同じ小売でも日本のイオンなんて好調じゃない?コンビニも業界全体は生存競争が激しいけどアメリカのセブン−イレブンと日本のセブン−イレブンじゃ全然業績が違うんでしょ?トイザらスだってアメリカでは全部ダメになっても、どういうわけか日本のトイザらスはちゃんと商売している。なんだかセブン−イレブンみたいな感じじゃない?本家が潰れても海外の支店が健在で、違う売り方をやって結局、本家をまた再建するとかね?そういうのは他の業界でも言えることじゃない?アメリカはGMだとかビッグスリーが厳しい時代があったけど海外から進出している日本車メーカーは全然大丈夫だったとかね。アバクロとかH&Mとかアパレルも一生懸命に日本に参入したけれど、結局、日本の市場に食い込む力がそんなになかった。なんていうのかしら、日本の場合は製造業にも力があるのかもしれないけど、それを売り込む力だとかお客を引き寄せてお金を使わせる技術に長けているというのかしら。そこそこの人口があって経済力もある、ある意味では美味しい市場だけど、あらゆる業界で参入する障壁が高いというのかしら。そういう観点からすると日本の個人消費や産業界の安定感というものが想像以上に強く維持され保たれているんだと思う。てなわけで、3134Hamee。チャラい銘柄?株は株だからチャラいもチャラくないもないんだけど、でもさ、シアーズやトイザらスが苦戦したアメリカで好調というのだから、「米国で活躍する強い日本の企業」という見方をしてもいいんじゃないかしら?ハミー。 山岡マネージャー:ありがとうございました。それでは、総料理長の方から「今日のおすすめ」をお願いします。 海原総料理長:そうじゃな。泌尿器系や循環器系に強みを持つ医家向け医薬品の4516日本新薬だが、業績が好調なこともあり、株価には上値の余地がまだまだあると予想したい。売上高・営業利益・経常利益・最終利益が揃って過去最高を更新した2018年3月期に続き、今期も見通しは良好だ。先の4〜6月期決算も収益構成で86%を占める主力の医薬品事業が牽引している。医薬品事業では前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤「ザルティア」、肺動脈性肺高血圧症治療剤「アドシルカ」、がん疼痛・慢性疼痛治療剤「トラマール」・「ワントラム」、自社創薬品の肺動脈性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」の伸長と、同製品の海外売上に伴うロイヤリティ収入および共同販促収入等が寄与し、売上高は前年同期比15.6%増の240億6000万円と大幅な増収となっていた。増収効果もあって第1四半期の純利益は0.1%増の39億6400万円だったが、上半期計画に対する進捗率は81%に達しており、上半期、及び通期の見通しが強含んでいる。押し目を拾えれば確度の高いリバウンドが狙えそうだ。米中貿易摩擦、米長期金利の上昇などあまり関係ない点に着目してみたい。 確実な資産形成を実現するためのソリューションが『カブーフレンズ』 幸か不幸か私達には金融市場を通じて資産を形成しなければいけない時代が訪れています。人口減少・高齢社会の到来によって現役世代にとっては社会保障負担が増す一方であり、通常の労働による報酬だけでは生活が立ち行かなくなる、そんな時代が訪れつつあります。では、自身の生活・家族の暮らしを守り、それと同時に資産を形成して豊かな人生を歩むにはどうしたらいいか?そのためには欧米諸国がやり遂げたのと同様、金融市場を通じて資産を形成しなければいけないのです。ただし、失敗は許されません。経済的な変動や社会情勢の悪化によって資産形成をするという目標が「やってはみたが不運に もできなかった」では許されません。そうした不安や問題を解決するソリューションが当キッチンカブーの有料サイト『カブーフレンズ』です。『カブーフレンズ』を念入りにご購読し、ご活用いただければ皆様方が直面する「資産形成を試みたが不運にもできなかった」などという問題や不安を間違いなく解消できることをお約束致します。『カブーフレンズ』の1カ月のご購読料金は8,078円(7,480円+消費税)です。お支払いは便利なクレジットカード決済です。カブーフレンズの案内は≪ここ≫をクリックして下さい。 ※未確認情報が含まれています。投資判断は自己責任でお願いします。 |
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