今の狙い・上昇期待株|「4369」・「4109」・「7826」・「4028」|株式情報株情報株入門デイトレードならキッチンカブー

お楽しみ兜町ディナー



 − 10/10(水) −


「4369」・「4109」・「7826」・「4028」


4369 トリケミカル

 主力製品は半導体、光ファイバー、太陽電池向け高純度化学材料。特に、半導体先端プロセス用化学材料の開発力に強みがある。株価は、堅調な業績と半導体市況の悪化や設備投資の調整懸念など業界全体に通じるネガティブなニュースにより年初来高値5470円(2月27日)形成後の調整局面が続いていた。しかし、週足の一目均衡表の雲下限を割り込むことなく、ここにきては底入れ気運を強めつつある。先週は三菱UFJMSが目標株価を7200円まで引き上げた。「同社特殊ガスの需要はウエハや製造装置より安定成長が可能な点などが織り込まれることに伴い株価は上昇に転じる」と予想しており、上値余地の大きさが引き続き見直されよう。上期業績が会社計画を超過したにもかかわらず、通期計画は据え置かれている。会社側は慎重姿勢をとっているが、必要に応じて見直す方針の模様だ。上振れの可能性は高いと考える。中期業績にも成長性があり、現在の株価水準は魅力的と考えたい。


4109 ステラケミファ

 高純度フッ酸等半導体薬液や電池向け添加剤の需要は強い。半導体の微細化進展に伴い、半導体・液晶向け高純度フッ酸の出荷量は前18.3期に前年比26.3%増の8.3万tまで増加した。続く今19.3期は同7.9%増の9.0万tに増加する計画。値上げ等によるマージン改善効果、数量増効果などを考慮すれば、来20.3期にかけて二桁営業増益が期待できそうだ。先週の株価は週足の一目均衡表の雲(上限3984円)を鮮明に突破してきた。昨年11月以降の上値抵抗ラインとなっていた心理的節目4000円からも鮮明に上放れた格好となり、今後は上値追いに弾みがつく展開が期待される。目標株価を4770円に引き上げた東海東京では、高純度フッ酸等半導体薬液や電池向け添加剤の需要は強いと判断。同社の事業環境の好転を考慮すると、今期の利益計画は保守的であるとし、投資判断「アウトパフォーム」を継続するほか、目標株価を4380円から4770円へ引き上げている。


7826 フルヤ金属

 かつては希少金属価格の調整なども含めて低迷期にあった同社業績だが、前18.6期より複合的な成長局面に突入している。株価も年初来高値8000円(2月5日)からの調整が一巡し、V字反転が進行中。月足のストキャス(14ヶ月)がボトム圏から反転しており、テクニカルからも高値奪回の期待を誘っている。先週はいちよしが目標株価を6500円から8000円へ引き上げたことも心強い。スマホ需要の伸び悩みで調整局面入りした有機EL(OLED)市場については、同社に関してはTV用途がカバーする形で調整は従来想定より短期で終了すると想定している。TV用白色OLEDにも同社の燐光材料(ケミカル部門)が使用されており、「面積ベースで使用量が決まるため、TV用途の拡大は同社にとって明るい材料である」と言及している。また、次世代半導体(STT-RAM)向けターゲット材、採用の拡がるAPCターゲット、低温下でも有害物質を除去出来るFT-eco触媒など、同社の中期成長要因は豊富とみている。


4028 石原産業

 株価は2016年9月安値580年をボトムに年初には2293円(1月12日)まで上昇。その後は各種の原料価格上昇によるコストアップへの懸念などから年初来安値965円(6月26日)まで下落するなど乱高下の展開となっている。ただし、趨勢は長期的な上昇トレンドが維持されており、足元では年初来高安の半値戻しを達成したことから、改めて長期的な上値抵抗ライン2500円処を試す展開が期待されよう。先週はいちよしが新規にカバレッジを開始しており、目標株価を2500円を付与している。19.3期は原料高や研究開発費増などにより営業減益を見込む半面、車載用MLCC(積層セラミックコンデンサ)向けにチタン酸バリウムが順調に拡大している点を評価。また、医農薬ビジネスも中長期的な成長ドライバとして期待しているようだ。さらに20.3期の営業利益はMLCC(積層セラミックコンデンサ)向けチタン酸バリウムなどの収益拡大により、前期比29%増の110億円への大幅回復を予想している。予想PERからの割安感が意識されそうだ。