− 10/22(月) − ◎本日の注目銘柄(投資期間1週間程度を目標) 19年3月期第2四半期経常利益を55%上方修正 ●6467 ニチダイ 独立系金型メーカー。複雑形状の精密鍛造金型で強み。ターボチャージャー部品が第2の柱。18年8月1日に公表した19年3月期第2四半期と通期の連結業績を10月17日に上方修正している。第2四半期の売上高は前回発表比6.6%増の84億円、営業利益は同48.2%増の6.52億円、経常利益は同55.0%増の6.66億円、純利益は同57.4%増の4.4億円としている。通期の売上高は前回発表比3.3%増の162.2億円(前期比6.3%増)、営業利益は同22.2%増の11.73億円(同55.3%増)、経常利益は同24.9%増の11.87億円(同52.5%増)、純利益は同25.4%増の7.9億円(同51.3%増)としている。ネットシェイプ事業の金型部門の主要ユーザーが堅調に推移していることに加え、精密鍛造品部門におけるカーエアコン用スクロール鍛造品の売上高が計画を上回る水準で推移していることから業績予想の修正する。 トレアキシン自社販売期待 ●4582 シンバイオ製薬 がん、血液、ペインマネジメントの3領域に特化。他社から新薬候補物質導入し開発、製品化。8月7日発表18年12月期第2四半期の業績は、前年同期比8.0%増収、13.77億円の経常損失となった。トレアキシンは、再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫に加え、低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫並びに慢性リンパ性白血病を適応症として、エーザイを通じ、国内販売を行っており、薬価ベースの売上は対前年比プラス22.3%と伸長。尚、18年12月通期の業績は、売上高は42.01億円(前期比22.0%増)、営業損失は29.81億、経常損失は30.44億円、純損失は30.56億円を見込む。売上高は、主としてトレアキシンの国内の製品売上が伸長し、前事業年度から22.0%増収となる見込み。一方、研究開発は、トレアキシンにおいては再発・難治性の中高悪性度非ホジキンリンパ腫、トレアキシン液剤及びトレアキシン経口剤、リゴセルチブにおいては注射剤、経口剤の開発を進めている。中外製薬および日本新薬は、CD20陽性の濾胞性リンパ腫を対象とし、治療選択枝の一つとして抗悪性腫瘍剤「トレアキシンR」と併用される、抗CD20抗体医薬品「ガザイバR」が薬価収載され販売開始されたことを発表した。 引き続き業績の上方修正を材料視 ●5301 東海カーボン 炭素製品大手。タイヤ用カーボンブラックで国内首位。電炉用電極や半導体・太陽電池用素材も。18年5月28日に公表した18年12月通期の連結業績を8月7日に上方修正している。売上高は前回発表比4.9%増の2140億円(前期比101.4%増)、営業利益は同12.6%増の740億円(同544.2%増)、経常利益は同12.9%増の745億円(同462.3%増)、純利益は同7.9%増の740億円(同526.3%増)としている。売上高は、黒鉛電極及びカーボンブラックの価格改定実施等により前回予想を上回る見込み。営業利益は、黒鉛電極の収益性向上等により、前回予想を上回る見込み。経常利益及び当期純利益も、営業利益と同様の理由で前回予想を上回る見込みとなった。7月4日にジェフリーズ証券が投資判断を「Buy」継続、目標株価を2500円から2900円に。8月27日に大和証券が投資判断を「1」継続、目標株価を2400円から3200円に。8月31日にゴールドマンサックス証券が投資判断を「買い」継続、目標株価を3000円から3100円に。9月13日に三菱UFJMSが投資判断を「Overweight」継続、目標株価を2790円から2880円に。10月10日にメリルリンチ証券が投資判断を「買い」継続、目標株価を2750円から3000円に。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が新規「Overweight」 ●1820 西松建設 ダム、トンネル等土木得意。戸田建設と技術提携。東南アジア深耕で海外売上比率20%を目指す。8月3日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比0.5%減収、同5.0%経常減益となった。建設事業受注高は、前年同四半期比27,221百万円増加(79.1%増)の61,639百万円となった。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は3500億円(前期比23.1%増)、営業利益は230億円(同1.1%増)、経常利益は236億円(同0.2%増)、純利益は170億円(同0.5%増)を見込む。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では建設事業、開発・不動産事業の売上高拡大による利益成長が見込め、株価に割安感があるとして10月16日に投資判断を新規「Overweight」目標株価3500円としている。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が新規「Overweight」 ●1861 熊谷組 総合建設準大手。歴史的にトンネル等大型土木に強み、大型マンション建築や開発事業にも注力。8月9日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比4.9%増収、同25.8%経常減益となった。18年3月に策定した@建設工事請負事業の維持・拡大、A新たな事業の創出、B他社との戦略的連携を戦略の柱とする『熊谷組グループ中期経営計画(2018〜2020年度)〜成長への挑戦〜』に熊谷組グループ一丸となって取り組み、さらなる成長に向けて挑戦している。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は4000億円(前期比6.9%増)、営業利益は240億円(同4.2%増)、経常利益は240億円(同5.8%増)、純利益は165億円(同4.5%増)を見込む。17年11月に、5年後の連結売上高5,000億円・連結営業利益500億円を目指した中長期経営方針を定め、さらなる成長に向けて挑戦する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では住友林業との再生可能エネルギー事業や木造中高層建物などでの協業効果や工場、倉庫・流通施設、宿泊施設を中心とする建築事業の売上高拡大、さらに鉄道、道路、電力を中心とする土木事業の売上高拡大などで利益成長が見込めると評価。10月16日に投資判断を新規「Overweight」目標株価3800円としている。 |