− 10/30(火) − 【推奨銘柄】 ●2120LIFULL・・・・・・不動産情報検索サイト「HOME’S」を運営しているLIFULLですが、業績が拡大していることに加え(2018年9月期は純利益が28億円と会社計画に沿った結果となるなど、売上高・営業利益・経常利益・最終利益が揃って過去最高を増額修正した上で更新した)、ここでは引き続き配当性向を高める施策を発表し、株主還元策を強化したことが材料視されているようで、株価にも根強い先高感が感じられます。先の報道にあったようにLIFULLは財務基盤が安定してきたことを理由に2018年9月期から純利益の25%を配当性向のメドとし、従来よりも5ポイント引き上げる模様です。市場では2019年9月期以降も高い業績変化が続くと観測しており、株価にもまだまだ息の長い上昇トレンドが続く可能性がありそうです。 ●4552JCRファーマ・・・・・・遺伝子組み換え技術に強みを持つホルモン製剤のJCRファーマですが、製薬会社にありがちな安定した業績拡大を続けており、株価にも上値の余地があると予想します。25日に報じられていた上半期決算も好調でした。上半期ですが、遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクトR」は薬価の引下げがあっりましたが販売数量の増加により売上高は伸長し58億4500万円(前年同期比2億4300万円増)となっています。遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤「エポエチンアルファBS注JCR」および再生医療等製品「テムセルRHS注」も順調に売上高が伸長し、売上高はそれぞれ、21億6600万円(前年同期比6800万円増)、9億8900万円(前年同期比4億300万円増)となっています。2019年3月期の連結業績は売上高が前期比6.3%増の219億円、営業利益が同13.3%増の42億9000万円を計画するなど、売上高・営業利益が揃って過去最高を更新します。また、ここで全身に様々な症状が出る難病の「ハンター症候群」の治療酵素製剤について、米食品医薬品局(FDA)からオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)の指定を受けたと発表されたことも(同社が開発した細菌や有害物質の侵入を防ぐ『血液脳関門』と呼ぶバリアーを通過できる技術を適用したもの)、今後の業績に貢献する可能性があることとして引き続き意識されているようです。 ●8282ケーズHD・・・・・・11月5日に上半期決算を発表する予定のケーズHDですが、上半期決算に先立って発表された第1四半期決算(8月7日)が好調だったこともあり、上半期決算や通期の見通しに期待した買いに支えられた底堅い動きが続くと予想します。家電販売業界においては、依然として根強い節約傾向が続くものの、関東甲信では観測史上初となる6月の梅雨明けとなり、季節商品が前年同期に比べ好調に推移したことや、国際的なスポーツイベントの盛り上がり等で映像商品が堅調であったことなどが牽引し、全体として堅調に推移しています。第1四半期の出退店状況については、後に直営店2店を開設し、直営店2店を閉鎖して店舗網の強化・経営の効率化を図っています。店舗数は496店(直営店492店、FC店4店)となっています(そのほかに携帯電話専門店がある)。主な商品の販売動向については、パソコン・情報機器は前年のWindows Vistaサポート終了特需の反動減を受けて低調だったものの、エアコンは関東甲信の梅雨明けが例年より早まったことなどで好調に推移し、洗濯機も時短・節水の大容量タイプを中心に好調に推移したほか、利益面については、節電・省エネ・安心・安全・健康をキーワードに冷蔵庫、洗濯機、調理家電などの家庭電化商品やエアコンの需要が高まるなど、より良い生活が期待できる付加価値商品が販売されたことで売上総利益が改善しています。家電量販店業界の中における同社の市場シェアが徐々に上昇しており、株価も尻上がりの展開が続きそうです。 ●9262シルバーライフ・・・・・・高齢者向けの配食サービスを展開していることで知られるシルバーライフですが、売上高・営業利益・経常利益・最終利益が揃って過去最高を更新した前期に続き、今期も見通しが明るいこともあり、株価も浮上の余地が十分にあると予想します。前期は「まごころ弁当」および「配食のふれ愛」の2ブランドによる積極的な店舗展開を図ったほか、株式上場による知名度の向上も手伝って順調に店舗数が増加し、収益が拡大しました。今期に関してもフランチャイズ加盟店向け、高齢者施設等向けの伸びが寄与し、2割程度の増収、2桁の増益を見込んでいます。足元の市場全体の値下がりでテクニカル面の過熱感が後退していることも買い方には好条件といえます。 |