ポジショントレード|6762 TDK 6533 Orchestra Holdings|株式情報株情報株入門デイトレードならキッチンカブー

第一線市場レター



 − 10/10(水) −


二次電池はさらなる業績拡大へ

6762 TDK

 民生用エレク株の中では比較的出遅れている同社株だが、堅調な上昇トレンドに乗っており、今後はコア銘柄のポジションとなる場面も十分に期待できよう。直近では半導体関連株に立ち直る銘柄が多くみられたが、民生用リチウムイオン電池の需給も逼迫しており、同社はその恩恵を受けるとみられる筆頭格である。2005年にTDKが87億円で買収したATLは、リチウムポリマー二次電池において40%弱の世界シェアを持つ最大手に成長した。リチウムポリマー電池はスマホのみならず、ノートPC、ドローンなど幅広い領域で需要が増加している。ATLから分離した自動車用電池のCATLは、世界最大の自動車用電池メーカーとなりつつある。また、経営の質に対する評価の高まりも、まだ十分に株価に織り込まれていないと考えられる。高周波事業をスピンオフし、その売却資金でセンサー事業を強化してきたが、その成果が下期以降は顕在化する期待が大きい。非CMOSセンサーのアプリケーションは、スマホだけでなく、ゲーム、ドローン、ロボット、車載など多岐にわたっている。同社のM&Aはこれら成長分野の取り込みを狙ったものであり、黒字化が達成されれば、成長性に焦点が移ると考えられる。


デジタルマーケティング事業が好調続く

6533 Orchestra Holdings

 企業向けデジタルマーケティングが柱。ユーザー属性に応じた企画・運用に強み。個人向け事業も育成中。8月14日発表18年12月期第2四半期の連結業績は、前年同期比21.9%増収、同30.7%経常増益となった。デジタルマーケティング事業は、インターネット広告市場が堅調に伸長する環境のもと、主力サービスである運用型広告を中心に、既存取引先からの受注額の増額や新規取引先の獲得が順調に推移し、取扱高が拡大。尚、18年12月通期の連結業績では売上高は72.04億円(前期比22.2%増)、営業利益は4.45億円(同22.1%増)、経常利益は4.44億円(同22.1%増)、純利益は2.91億円(同21.0%増)を見込む。デジタルマーケティング事業は、引き続き取扱高が順調に伸長。ライフテクノロジー事業は、新規リリースタイトルである、オンラインカウンセリングアプリ「メンタルケアーズ」、ライブ配信プラットフォーム「スカウトライブ」については、コンテンツ拡充とユーザー獲得のためのプロモーションに注力。ソリューション事業は、持続的な拡大が見込まれるIT市場と深刻化するIT人材不足により、引き続き受注環境が良好に推移。尚18年12月期末配当を2.5円に修正している。9月27日、子会社であるOrchestra Investmentを通じて、タイにて日系企業向け人材採用支援サイト「Jobsugoi.com」を運営するOzaki Consultingへ出資し、資本業務提携を行うことで合意したと発表。