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第一線市場レター



 − 10/24(水) −


高い集客力はさらに強まる

4661オリエンタルランド

 同社が運営する東京ディズニーリゾート(TDR)は相変わらず大盛況だ。開園35周年イベントとして導入した新規コンテンツが好評であるほか、「イッツ・ア・スモールワールド」が4月に設備改修を終えて再稼働したことも奏功している。今19.3期上期(4-9月)の入園者数は速報ベースで前年同期比5%増の1551.8万人と伝わっているが、これは開園30周年で過去最高だった13年度の1535.9万人を上回る数字である。今上期については、イベント効果があるとはいえ、歴史的な猛暑でレジャー関連企業が苦戦したことを踏まえれば、やはり同社運営施設の集客力は評価すべきであろう。10月30日に発表予定の上期決算には上振れ期待が高まるほか、下期以降の業績にも引き続き期待が繋がろう。来期20.3期以降も集客力は高まる期待が大きい。20.3期には東京ディズニーシー(TDS)で新施設「ソアリン」(仮称)が稼働予定。21.3期には大規模改修を行っているTDLで「美女と野獣エリア」(仮称)等が稼働する見込み。TDS20周年イベントを挟んで、23.3期にはTDSの大規模拡張プロジェクト部分も稼働する。入園チケットの値上げも想定され、中期的に高い伸びの利益拡大が見込める局面にある。


連結業績の過去最高益更新が続く

9793 ダイセキ

 産廃処理大手。廃液・廃油の中間処理・リサイクルが柱。子会社で土壌汚染調査・浄化処理なども。10月1日発表19年2月期第2四半期の連結業績は、前年同期比5.3%増収、同4.1%経常増益となった。主力事業である工場廃液を中心とした産業廃棄物の処理受託量は、好調な国内鉱工業生産を背景として順調に受注を伸ばした。また、リサイクル燃料に関しても原油価格の高止まりやドル円相場の安定により、販売価格は上昇し、かつ、需要も拡大した。反面、株式会社ダイセキ環境ソリューションが手掛ける土壌汚染処理関連事業は、受託量は確保したものの、年初から受注価格が下落したことにより採算が悪化、計画を下回る状況が続いたため、通期業績見通しを下方修正した。しかし、主力事業である産業廃棄物の処理受託量は下半期においても順調に推移する見通し、かつ、鉛リサイクル事業は後半からは増産予定を組むなど収益改善を見通し。また、大型タンク等の洗浄事業も、現在手掛けている工事が順次完了し、利益の計上が見込まれる。尚、19年2月通期の連結業績では売上高は502億円(前期比2.0%増)、営業利益は91億円(同3.6%増)、経常利益は92.2億円(同3.4%増)、純利益は60億円(同2.8%増)を見込む。みずほ証券では第2四半期決算発表後の取材を踏まえ、業績予想を見直している。ダイセキ環境ソリューションの業績予想を前回予想から下方修正したが、連結業績は19年2月期・20年2月期・21年2月期と継続的に過去最高益を更新すると予想。投資判断「買い」継続。目標株価を3900円から4,000円に変更している。