ポジショントレード|6594 日本電産 6504 富士電機|株式情報株情報株入門デイトレードならキッチンカブー

第一線市場レター



 − 10/31(水) −


成長性を確認、売られすぎ修正へ

6594 日本電産

 19.3期上期(4-9月)の税引き前利益が前年同期比29.7%増の982億円と従来予想の900億円を上回って着地した。電動パワーステアリング用の車載モーターや産業用ロボットなどの販売が大きく伸びた。ひとまず安心感を与えるには十分決算内容といえよう。成長領域での順調な売上成長に加え、継続的な経営努力の成果と考えられる成果(部品内製やグループ共同購買などによる材料費・外注費の削減、省人化・自動化による直接労務費の削減など)も顕在化した。これら収益性向上に加え、今後も新規のM&Aなどが引き続き期待される。関税措置発動後の米中での事業機会については今後も懸念が残りそうだが、同社は世界中に生産拠点を保有し、迅速な生産移転ができるため、競合他社比では強みになるだろう。株価は年初来安値圏にあるが、今後も押し目買いスタンスで臨みたい。同社株の過去10年間ヒストリカルな実績PERの中心レンジは平均25倍である。成長性が再び注目された直近3年間にいたっては29.5倍にまで高まっていた。足元の全般相場はリスクオフ・モ−ドが蔓延しているものの、同社については今期も2ケタ増益での過去最高益更新が確度を高めており、戻りを試す展開が期待される。


想定超の19年3月期上期決算をポジティブ評価

6504 富士電機

 重電大手。火力発電設備は海外中心、パワエレ機器や自販機、電力用半導体も。収益は下期偏重。18年7月26日に公表した19年3月期第2四半期の連結業績を10月25日に上方修正している。売上高は前回発表比4.9%増の4194.31億円、営業利益は同42.5%増の185.19億円、経常利益は同59.2%増の194.23億円、純利益は同67.1%増の125.36億円としている。売上高は、需要増により、前回予想を上回った。営業利益、経常利益および四半期純利益は、需要増および原価低減の推進等により、前回予想を上回った。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は9100億円(前期比1.9%増)、営業利益は610億円(同9.0%増)、経常利益は625億円(同11.5%増)、純利益は415億円(同9.9%増)を見込む。尚、第2四半期の連結業績の動向等を踏まえ、18年4月26日の決算発表時に公表した19年3月期通期の連結業績予想を修正している。第3四半期以降の為替レートは、105円/ドル、125円/ユーロを前提としている。みずほ証券では19年3月期第2四半期決算が想定超の実績でポジティブ評価。一旦、株式市場の懸念を払拭し、株価もポジティブ反応が期待されるとして、投資判断を「買い」目標株価を5,250円としている。