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東京市場の展望|今朝の投資環境|デイトレ、デイトレード、株式情報ならキッチンカブー

カブーフレンズ:速報性を重視!妙味株満載!
メガテン市況解説


 − 10/11(木) −


【今朝の投資環境】

 前日は短期的な過熱感が後退したことや日銀によるETF買いの観測が浮上したことなどで日経平均は5営業日ぶりに反発したが、本日は再び「びしょ濡れ」になるような株安を想定せざるを得ないと考えられる。報道にあったように本日は米市場でダウが大幅下落となっている。米長期金利の上昇でイテク株を中心に株式の割高感が意識されたほか、米中貿易摩擦の長期化懸念から投資家がリスク回避姿勢を強め、ダウは3.14%の下落、ナスダックは4.08%の下落、S&Pは3.28%の下落となっている。VIX(恐怖指数)は+7.01ポイントとなる43.94%の上昇率となっている。また、「20世紀のアマゾン」などと称された小売業界の大手、シアーズが経営破綻を申請したということも投資家心理の冷え込みにつながったようだ。しかし、「20世紀のアマゾン」を破綻させた大きな要因は「21世紀のアマゾン」であり、シアーズが破綻したからと米景気や米個人消費が衰え始めているわけではないだろう。これから年末商戦を迎え、株高を背景に良好な年末商戦の“滑り出し”が報じられる頃には再びダウも最高値を更新しているはずであり、ここからの株安は仕込み場ということになってくるはずだ。一方の日本株も国際的な比較からも「割安感」が意識されていたわけだが、ここでの米株安に端を発した日経平均の23,000円割れによって一段と割安感が意識され、また、昨日の日銀のETF買い観測の浮上ということが示すように株安が放置されることはなく、押し目待ちの買いなどに支えられることになりそうだ。本日は一旦は日経平均も23,000円割れが瞬間風速的にはありそうだが、売り一巡後は急速に切り返し、終わってみれば23,000円を割り込まずに引けることになると予想する。


【上方修正】

1793大本組 
 売上高は、手持工事の施工高が予想を上回ったため前回予想より40億円増加する見込みとなった。利益面では、売上高の増加や完成工事総利益率の向上等により営業利益及び経常利益がそれぞれ23億円、純利益が14億円前回予想を上回る見込みとなった。


【前期は大幅な増収、今2019年8月期も増収増益が計画されている】

6255エヌピーシー
 太陽電池の製造装置大手のエヌピーシー。先に発表された2018年8月期決算(10月9日に発表)は増収・営業減益となったものの7月に上方修正を発表していたように期初の予想を上回って着地するなど最高益水準にはまだ程遠いとはいえ、確実に業績が上向いてきており、株価にも先高感が感じられる状態にある。前期は収益構成で95%を占める装置関連事業が牽引している。太陽電池製造装置において米国の主要顧客向け大型ラインや自動化・省力化装置が順調に計上されたほか、部品の販売も好調となり、売上高は61億6500万円(前期比16億4400万円の増加)となった。また、自動化装置の設計段階で開発要素を含む案件があったことや、棚卸資産の評価損の影響もあったが一定の利益を確保し、営業利益は9億7700万円(前期比1億4700万円の減少)となった。2019年8月期の連結業績は太陽電池向けが引き続き好調なことから、、売上高が前期比8.7%増の70億200万円、営業利益が同5.5%増の5億3400万円を計画しており、見通しは良好だ。


【月次の既存店、及び全店の売上高が好調、今期も最高益更新へ】

3085アークランドサービスホールディングス
 低価格を武器にしたカツ丼専門店「かつや」、からあげ店「からやま」などを展開しているアークランドサービスホールディングス。売上高・営業利益・経常利益・最終利益が揃って過去最高を更新した2017年12月期に続き、今期も見通しが明るいということもあり、株価にも根強い先高感が感じられる状態にある。足もとの9月の月次売上高も既存店が3.7%増、全店が6.9%増と好調な状態を保っている。7月27日に発表されていた第2四半期決算も計画通りの増収増益だったが、10月30日に発表される予定の第3四半期決算にも市場は期待を寄せているようで株価は当面、売り込みづらい動きが続くと考えられる(2019年12月期以降も出店攻勢などで高い伸びが続くと観測されている)。


【好調だった前期に続き、今期も建築用・自動車用などに好調で増収増益を計画】

5202日本板硝子
 英ピルキントン買収で板硝子では世界トップクラスの日本板硝子。ここで「総額約226億円を投じ、南米アルゼンチンでガラス工場を増設する(2020年前半の稼働を目指す)」などと伝えられていた同社だが、そうした新規の買い手掛かり(同国で需要が伸びる見通しの建築・自動車向けに供給力を高め、近隣のパラグアイやウルグアイにも出荷する計画)が伝えられていたことに加えて業績見通しも引き続き良好。欧州で建築用ガラスが伸びているほか、自動車向けも「自動運転」の普及に寄って精度の高いガラスへの引き合いが強く、収益が押し上げられているという。好調だった前期に続き、今期も増収増益が計画されている(上半期決算を11月1日に発表する予定)。PERも10倍弱と株価指標面の割安感も投資妙味つながっていると考えられる。


【目標株価の引き上げ】

8977阪急神RE みずほ 14.5万円→15.0万円
8031三井物産 みずほ 新規に2520円目標
8001伊藤忠 みずほ 新規に2580円目標
8053住友商事 みずほ 新規に2060円目標
8058三菱商事 みずほ 新規に4260円目標
3569セーレン 三菱モルガン 新規に2370円目標