 |
|
平成30年11月08日(木)
11月07日現在海外相場 |
NYダウ |
26180ドル |
+545ドル |
ナスダック指数 |
7570P |
+194P |
CME日経先物 |
22540円 |
+420円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
|
本日のこだわり相場感
|
|
◎米国株大幅高
目先の最大の注目イベントとなった米中間選挙が終わりました。結果はほぼ事前の予想通りとなり、野党の民主党が下院の過半数を奪回する一方、上院は与党・共和党が過半数を維持する「ねじれ議会」となっています。
ほぼ市場予想に沿った結果で、目先の不透明感が後退したとして7日の米国株は買い安心感が広がり、大幅な上昇となっています。米中間選挙で上院と下院の多数党が異なる「ねじれ議会」となり、トランプ米政権がもくろむ財政拡張策の成立が困難になるとの見方が強まったことで、足元の長期金利に低下圧力がかかり、株価の追い風になるとの期待を生んだようです。
これまでの米国株の上昇の原動力となった好調な経済の一方で低い金利が継続されると言う所謂「ゴルディロックス(適温相場)」が復活すると言った見方が市場では出ていたようです。既に好調な米経済を受けて、FRBは金利上昇を目論んでおり、これまでの株価上昇の背景となったこの「ゴルディロックス(適温相場)」が終焉を迎えていたと言う見方があっただけに、中間選挙でねじれ現象が起きた事は、株式市場にとってはむしろプラスに働くと言う見方が強くなったとのことです。
あまりに楽観的過ぎる見方なのかも知れませんが、それでも選挙結果を受けたNYダウが400ドル超上昇し、2万6000ドル台を回復している米国株式市場を見る限りでは、投資家がそのように考えている事は明確な事実である訳です。
尤も株価の上昇の背景の一つには重要なイベントを無事通過したことによる安心感と言う側面もあるのですが、それでもこれほどの上昇と言うことで言いますと、やはり今回の選挙の結果が株式市場にとっては良い影響を及ぼすと見ているのかも知れません。
更に米株式市場には中間選挙後は株高になりやすいという経験則もあるようで、サントラスト・プライベート・ウェルスのキース・ラーナー氏が、1934年以降の主要500社ベースの株価を調べたところ「中間選挙の当日から年末までに平均3.1%、1年後には15.2%上昇する」と言い、しかも1年後の上昇は21回中で20回という確率の高さだそうです。
ただ、楽観視も出来ない側面もあるようで、中間選挙で上院は共和党、下院は民主党が多数党となり、市場の予想通りとなり、前述の通り、ねじれ議会となったことで、財政関連の審議が紛糾する可能性が高い上に、民主党はトランプ氏のロシア疑惑などの調査に多大な時間と労力を割き、米政権はその対応に追われる可能性もあるようで、結果的に米経済や株式相場にマイナスの影響を及ぼすリスクも否定できないとの見方もあるようですが、この懸念は今のところ重要視されていないようです。
と言うことで本日の東京市場ですが、米国株の大幅高を好感する動きとなりそうで、シカゴCME日経先物も2万2400円台と昨日の大証比で300円程度上昇しています。昨日の高値水準位までは戻しそうですし、ここからの上値は再度200日線の2万2400円近辺、75日線の2万2600円台と言った水準が上値の節目と言うことになりそうです。
●3254 プレサンスコーポレーション
関西中心に投資用ワンルームからファミリー向けの開発・販売に展開。名古屋、東京にも拠点。11月6日発表19年3月期第2四半期の連結業績は、前年同期比83.2%増収、同138.5%経常増益となった。主要販売エリアである近畿圏、東海・中京圏及び地方中核都市の中心部において、選別した事業エリアでの用地を取得することに努め、主要都市中心部への分譲マンション供給に注力した。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は1524.71億円(前期比13.7%増)、営業利益は245.41億円(同20.5%増)、経常利益は236.61億円(同19.2%増)、純利益は161.32億円(同17.3%増)を見込む。
●5310 東洋炭素
等方性黒鉛の先駆者、世界シェア3割とトップ。原料調達から製造・加工までの一貫生産に強み。18年5月10日に公表した18年12月通期の連結業績を11月6日に修正している。売上高は前回発表比変わらずの410億円(前期比16.3%増)、営業利益は同12.3%増の73億円(同96.8%増)、経常利益は同14.1%増の73億円(同78.8%増)、純利益は同14.9%増の54億円(同265.6%増)としている。半導体用等のエレクトロニクス分野を中心とした旺盛な需要を背景に、価格改定等め採算性改善にともなう限界利益の増加が利益面に寄与した。第4四半期においては、人件費その他経費等の一時的な費用増に加え、太陽電池用等の一部用途において中国の内需減少にともなう影響を見込んでいる。
●6237 イワキポンプ
化学薬液の移送用ケミカルポンプ専業メーカー。多用途・多品種少量生産に強み。海外強化中。18年5月14日に公表した19年3月期第2四半期と通期の連結業績を11月6日に上方修正している。第2四半期の売上高は前回発表比3.3%増の147.04億円、営業利益は同37.6%増の12.09億円、経常利益は同41.8%増の15.33億円、純利益は同55.2%増の10.68億円としている。通期の売上高は前回発表比1.6%増の299.07億円(前期比6.5%増)、営業利益は同0.1%増の23.69億円(同12.4%増)、経常利益は同4.8%増の29.38億円(同7.5%増)、純利益は同4.9%増の21.13億円(同2.6%増)としている。
●7744 ノーリツ鋼機
業務用写真プリンタ事業を16年2月、投資ファンドに譲渡。医療やシニア軸に事業再構築。18年5月15日に公表した19年3月期第2四半期の連結業績を11月6日に上方修正している。売上収益は前回発表比3.0%増の309億円、営業利益は同66.7%増の20億円、税引き前利益は同72.7%増の19億円、四半期利益は同60%増の8億円としている。売上収益は、ものづくり、ヘルスケア、シニア・ライフの各セグメントを中心に事業が堅調に推移したことにより、計画に対して9億円増の309億円を見込む。営業利益、及び税引前利益は、売上収益の増加に加え、バイオ医薬品事業において予定されていた研究開発費の一部が当第2四半期に計上されず、下半期に実施される見通しとなったため、計画よりそれぞれ8億円増の20億円、及び19億円を見込む。
●8086 ニプロ
ディスポーザブル医療器具大手。人工腎臓強い。後発医薬品や受託医薬品育成。再生医療研究。18年8月9日に公表した19年3月期第2四半期と通期の連結業績を11月6日に修正している。第2四半期の売上高は前回発表比0.1%減の2083億円、営業利益は同21.2%増の120億円、経常利益は同67.1%増の137億円、純利益は同46.2%増の76億円としている。通期の売上高は前回発表比0.3%増の4282億円(前期比8.2%増)、営業利益は同6.4%増の249億円(同8.0%減)、経常利益は同18.1%増の241億円(同6.2%増)、純利益は同3.5%増の147億円(同24.2%増)としている。19年3月期配当を前期比2円増配の32円としている。
●5301 東海カーボン
炭素製品大手。タイヤ用カーボンブラックで国内首位。電炉用電極や半導体・太陽電池用素材も。18年5月28日に公表した18年12月通期の連結業績を8月7日に上方修正している。売上高は前回発表比4.9%増の2140億円(前期比101.4%増)、営業利益は同12.6%増の740億円(同544.2%増)、経常利益は同12.9%増の745億円(同462.3%増)、純利益は同7.9%増の740億円(同526.3%増)としている。売上高は、黒鉛電極及びカーボンブラックの価格改定実施等により前回予想を上回る見込み。営業利益は、黒鉛電極の収益性向上等により、前回予想を上回る見込み。経常利益及び当期純利益も、営業利益と同様の理由で前回予想を上回る見込みとなった。
|
|
こだわりレーティング |
|
11月07日(水)分
3254 |
プレサンス |
野村 |
Buy継続 |
2070円→2110円 |
4592 |
サンバイオ |
野村 |
Buy継続 |
5000円→7700円 |
4592 |
サンバイオ |
みずほ |
中立→買い格上げ |
1420円→7800円 |
4921 |
ファンケル |
UBS |
Buy継続 |
6900円→7300円 |
6750 |
エレコム |
野村 |
Buy継続 |
3250円→3400円 |
6841 |
横河電機 |
UBS |
Buy継続 |
2300円→2450円 |
8056 |
日本ユニシス |
野村 |
Buy継続 |
3100円→3200円 |
8841 |
テーオーシー |
野村 |
Buy継続 |
1330円→1370円 |
9983 |
ファーストリテイリング |
UBS |
Buy継続 |
60000円→65000円 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|