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平成30年05月14日(月)
5月11日現在海外相場 |
NYダウ |
24831ドル |
+91ドル |
ナスダック指数 |
7402P |
−2P |
CME日経先物 |
22705円 |
−25円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎2万3000円台を目指す
先週で3月期企業の決算発表がピークを過ぎた訳ですが、その最大の企業であるトヨタ自動車の決算ですが、18年3月期の連結業績で営業利益が計画を2000億円近く上回る2兆3999億円と17年3月期比で20%増となっています。尤も19年3月期の今期は4.2%の減益の2兆3000億円と会社側の予想です。ただ、アナリストの予想が6.4%減ですから会社再度の今期予想は市場予想を上回っていますから、その意味では良い内容だったとの見方となっています。
トヨタのように海外での売上比率の高い企業にとってはやはり為替相場が何より収益に影響を及ぼす訳ですが、直近の円相場の水準が1ドル109円台前半と、一時110円台に乗せるなど円安方向の動きですが、多くの輸出企業が前提為替レートを円高に設定する動きですから、その意味ではここからの円安の動きは輸出企業にとっては想定外の収益上乗せ効果が出るとの見方が出ているようです。今後為替相場の動向次第では、今期業績見通しも上方修正される可能性があるだけに、その辺りも株価に織り込まれる動きになりそうです。
とこの決算発表を織り込む動きを受けて日経平均株価も力強い動きとなっています。5月に入って連休と言う事もあり2万2500円を挟んでの揉み合いが続いていましたが、先週末はこの揉み合いゾーンを上抜けた感じになっています。勿論、国内要因だけではなく外部環境の安定が相場を押し上げた経緯がある訳で、北朝鮮や中東情勢がこれまでの経緯からすると地政学的リスクを後退させているとの見方が市場では強まっていると言うことも上げられるのかも知れません。
北朝鮮については6月12日の米朝首脳会談がどうなるのかにもよりますし、中東情勢についても米国のイラン核合意破棄によってより緊迫化した動きになるかも知れませんし、実際に原油価格の上昇に見られますように、中東の動きにはより神経を使うことになるのかも知れません。
それでも株式市場にとっては地政学的リスクについてはその都度出てきた材料を吟味すると言うことで、もっぱらの注目材料はやはり株価に最大に影響を及ぼす経済動向と言うことになります。特に米国の場合には先週1週間でNYダウが2.3%程度上昇するなど強い動きとなっています。金利上昇懸念がやや後退したようで、4月の米消費者物価指数(CPI)などの物価指標が市場予想ほど上がらなかったため、インフレ懸念が後退、追加利上げのペースが鈍るとの市場の見方が背景にあるようです。米国経済の先行きに対する安心感が出たと言うことで、経済指標の結果次第では1月の高値2万6616ドルを目指す動きになる可能性がありそうです。
日本株にとっても好調な企業業績を背景にして一部業績相場の様相を呈することになりそうです。今期の上場企業の経常利益が前期比で2%の増益となる見通しとなっています。増益率は鈍るものの過去最高を更新する見通しとなっています。特に日経平均株価の2万2500円から2万3000円台のゾーンは過去の出来高が少ないようですから、意外に相場の地合いが良ければ一気に2万3000円台を目指す展開になるのかも知れません。
●2146 UTグループ
製造業派遣・請負大手。半導体業界中心だが環境や自動車など業種多様化。技術者派遣も開始。5月10日発表18年3月通期の連結決算は17年3月期比42%増収、同56.3%経常増益となった。マニュファクチャリング事業においては、スマートフォンや車載機器向けの半導体・電子部品分野に加え、新たに受注を獲得した完成車メーカーを中心に自動車関連分野でも大人数派遣契約が進展。ソリューション事業においては、総合的な人材サービスの提案などにより大手メーカーとの関係強化を進めたことで売上高が増加。エンジニアリング事業においては、マニュファクチャリング事業等に所属する製造オペレーターを設計・開発エンジニアへのキャリアチェンジを推進するグループ内転職制度「One UT」により技術職社員数を増加。
●2454 オールアバウト
総合ポータル運営。専門分野のプロが情報を提供するサービスに特徴。食品サンプリング事業も。5月10日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比34.4%増収、同22.4%経常増益となった。「メディア広告&ソリューション」「トライアルマーケティング&EC」「生涯学習」「グローバル」「CtoC」「ウェルネス」「クラウドソーシング」「デジタルコンテンツ」といった8つの領域を中期的な注力領域とし、それぞれの領域に対しWEBとリアルの両面から最適なソリューション及びサービスを提供。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は158億円(前期比15.8%増)、営業利益は2.20億円(同31.6%減)、経常利益は2億円(同37.8%減)、純利益は2億円(同19.1%減)を見込む。
●3687 フィックスターズ
マルチコアプロセッサーの性能を向上させるソフト開発が主。関連ハードウエア販売に注力中。同社はマルチコア向けソフトウェア高速技術と、ストレージ(データやプログラムを記憶する装置)向け入出力高速化技術を、最新のマルチコア製品へ適用しサポートすることにより、顧客の製品やシステム性能の向上を実現している。5月10日に18年9月通期連結業績を上方修正している。売上高は前回発表比8.7%増の50億円、(前期比12.3%増)、営業利益は同13.6%増の10億円(同19.7%増)、経常利益は同14%増の10億円(同23.0%増)、純利益は同22.1%増の7.2億円(同29.1%増)としている。
●5310 東洋炭素
等方性黒鉛の先駆者、世界シェア3割とトップ。原料調達から製造・加工までの一貫生産に強み。5月10日に18年12月通期連結業績を上方修正している。売上高は前回発表比3.8%増の410億円、(前期比16.3%増)、営業利益は同47.7%増の65億円(同75.3%増)、経常利益は同42.2%増の64億円(同72.1%増)、純利益は同42.4%増の47億円(同55.6%増)としている。又、同日発表した18年12月期第1四半期の連結業績も上方修正しており、売上高で5.3%、経常利益で52.2%上方修正している。
●9416 ビジョン
安定事業のWebマーケティング支援と成長事業のWi‐Fiルーターレンタルの2本柱。5月10日発表18年12月第1四半期の連結業績は、前年同期比13.8%増収、同47.8%経常増益となった。グローバルWiFi事業では2番目の繁忙期である当第1四半期において、学生旅行(卒業旅行)及び例年より早まった桜シーズンの取り込みが奏功し、新規及びリピート利用のレンタル件数が増加。情報通信サービス事業では主要ターゲットである新設法人・ベンチャー企業の獲得及びCRMによる継続取引の積み上げが引き続き好調に推移。
●9514 エフオン
省エネ支援と木質バイオマス発電が2本柱。日田と白河で自社発電所を運営、燃料の外販等も。16年10月にファーストエコスから社名変更。5月10日発表18年6月第3四半期の連結業績は、前年同期比11.6%増収、同39.1%経常増益となった。尚、18年6月通期の連結業績では売上高は108.00億円(前期比8.9%増)、営業利益は8.9億円(同8.9%増)、経常利益は26.50億円(同15.0%増)、純利益は24.00億円(同19.8%増)を見込む。
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こだわりレーティング |
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05月11日(金)分
1925 |
大和ハウス |
野村 |
Buy継続 |
5310円→5350円 |
2427 |
アウトソーシング |
三菱UFJMS |
Buy継続 |
2300円→2500円 |
3254 |
プレサンス |
野村 |
Buy継続 |
2040円→2070円 |
3287 |
星野RR |
野村 |
Buy継続 |
73.7万円→80.6万円 |
3298 |
インベスコ |
野村 |
Buy継続 |
1.638万円→1.8万円 |
3436 |
SUMCO |
GS |
買い継続 |
3300円→3400円 |
3626 |
TIS |
野村 |
Buy継続 |
5000円→6000円 |
6113 |
アマダ |
GS |
買い継続 |
1800円→1850円 |
6744 |
能美防災 |
大和 |
1継続 |
2400円→2900円 |
6976 |
太陽誘電 |
野村 |
Buy継続 |
2500円→2600円 |
6976 |
太陽誘電 |
みずほ |
中立→買い格上げ |
1800円→2400円 |
7269 |
スズキ |
野村 |
Buy継続 |
6850円→7200円 |
7701 |
島津製作所 |
野村 |
Buy継続 |
3400円→4000円 |
8056 |
日本ユニシス |
大和 |
1継続 |
2590円→4140円 |
8252 |
丸井G |
GS |
買い継続 |
2300円→2400円 |
8273 |
イズミ |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
6920円→7500円 |
8306 |
三菱UFJFG |
CS |
新規OP |
910円 |
8316 |
三井住友FG |
CS |
新規OP |
5900円 |
8830 |
住友不動産 |
野村 |
Buy継続 |
5220円→5480円 |
9009 |
京成電鉄 |
野村 |
Buy継続 |
3800円→4200円 |
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