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平成29年12月29日(金)
12月28日現在海外相場 |
NYダウ |
24837ドル |
+63ドル |
ナスダック指数 |
6950P |
+10P |
CME日経先物 |
22780円 |
±0円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎大納会
久しぶりに地政学的リスクが売り材料視された格好になりました。28日の東京市場では「北朝鮮が新たにミサイル発射の準備をしている」との報道で、為替市場では円高に動き、日経平均株価も午後に入り2万2900円台から2万2700円台まで急落する動きとなっています。年内最終局面を迎えて、動意薄の状況の中で、この北朝鮮問題を手掛かり材料として、海外投機筋が円買いと日本株売りを仕掛けたと言う観測があるようです。
作為的な動きが匂って来ますが、外国人投資家の参加が少ない売買低調な中の、仕掛けであり、体の良い株価操縦的な動きになっています。当局が取り締まれば良いんですが、この辺りは弱腰なのかも知れません。顧客重視の姿勢を鮮明にする当局の規制ですが、どうも海外勢にはしっかりと行き届いた規制を掛ける事が出来ないのかも知れません。いずれにしても、今さら北朝鮮問題もないだろうと思うのですが、参加者の少ない状況であるだけに、少しの売り買いで値動きが大きくなるのは避けられないと言うことになります。
ただ一方で明るい話題もあるようで、「17年の上昇相場でまだ買えていない国内の機関投資家から買いが入っている」と指摘するコメントも出ていたようです。売り仕掛けをする投機家が居る一方で2018年の相場に向けて下値を買いたい向きが多くなっている事は確かなようですから、売り仕掛けで少し位下げた方が良いのかも知れません。
それでも終わり良ければ何とかと言う言葉もありますから、大納会の本日、それなりに良い感じでは終わって欲しいところです。日経平均株価の2万3000円台乗せで終わるのは難しい雲行きではあるのですが、それでも米国株、NYダウが過去最高値で推移している状況下では、日本株も堅調な展開になりそうで、昨日の売り仕掛けの逆のパターンの感じで、買いモードが全開になる可能性も無い訳ではないと言えます。
尤も為替に影響を受ける展開でもありますから、円相場の動向にやや神経質になりそうです。1ドル112円台後半の水準ですが112円台割れなどの円高に振れると日経平均株価も2万2500円程度まで調整を余儀なくされる訳で、その点では注意する必要がありそうです。年越しで株を持ちたくない、或いは売り持ちしたくない向きのポジション調整がありそうですから、取引間際の値動きには要注意と言うことになりそうです。と言うことで今年もこれで終わりです。皆様良いお年をお迎えください。
●4187 大阪有機化学工業
アクリル酸エステルに強く多品種少量生産が得意な独立系化学企業。感光材など電子材料も。17年10月6日に公表した17年11月通期の連結業績を17年12月27日に上方修正している。売上高は前回発表の257.16億円から今回265.62億円(増減率3.3%増)(前期比12.6%増)、営業利益は前回30.03億円から今回32.08億円(同6.8%増)(同31.4%増)、経常利益は前回31.35億円から今回33.64億円(同7.3%増)(同29.5%増)、純利益は前回19.46億円から今回21.61億円(同11.0%増)(同5.7%増)としている。電子材料を中心に販売が好調に推移したため、売上高、営業利益、経常利益及び当期純利益が前回発表予想を上回る見込みとなり、業績予想を修正している。尚、17年年11月期末の配当金を前回11円を予想していたが、利益が前回予想を上回る見込みとなったことで、期末の配当予想を4円増配して15円とし、年間の配当金予想は29円となる。
●4820 イーエムシステムズ
調剤薬局向けシステム開発、販売、メンテの大手、国内シェア3割と首位。医科システムを拡大。11月10日発表18年3月期第2四半期の連結業績は、売上高は68.73億円(前年同期比5.4%増)、営業利益は15.09億(同31.4%増)、経常利益は18.25億円(同27.3%増)、純利益は12.14億円(同26.8%増)となった。「2025年問題」に象徴される超高齢社会を見据え、医療(クリニック・薬局)と介護の情報連携を実現すべく、昨年から介護事業者向けシステム事業へ本格的に参入、17年3月に医療介護連携ソリューション「ひろがるケアネット」のリリースに続いて、8月に「つながるケアNEXT」(居宅介護支援事業者・ケアマネージャー向け)機能をリリースした。クリニック向け、薬局向け、介護サービス事業者向けのシステム間で三位一体のネットワークを結ぶことで、医療と介護のシームレスな情報連携が行える環境を提供。
●5480 日本冶金工業
ステンレス専業大手。ニッケル精錬から圧延まで一貫生産。高耐食・高耐熱など高機能材に注力。10月31日発表18年3月期第2四半期の連結業績は、売上高は527.93億円(前年同期比1.4%減)、営業利益は8.40億(同12.4%減)、経常利益は5.10億円(同50.0%増)、純損失は2.78億円(17年3月期第2四半期は3.29億円の利益)となった。戦略分野である高機能材について、米国・中国をはじめとした耐久消費材等の堅実な需要に加え、原油価格の上昇に伴う石油・ガス分野向け用途の回復や太陽光発電等環境・エネルギー分野向け用途の継続等、海外向けを中心に需要は堅調に推移。しかし、17年5月14日に発生した川崎製造所熱延工場での火災事故による生産数量減少の影響により、当第2四半期の販売数量は前年同期比17.1%減となった。
●5632 三菱製鋼
建機・自動車向けに特殊鋼、ばねを生産。アジア・北米に生産拠点。原料調達で新日鉄住金と親密。10月27日発表18年3月期第2四半期の連結業績は、売上高は579.18億円(前年同期比19.9%増)、営業利益は16.96億(同20.0%増)、経常利益は15.45億円(同130.9%増)、純利益は8.11億円(同40.2%減)となった。特殊鋼鋼材事業では、国内・輸出ともに需要が回復したことに加え原材料価格上昇分に対する売価対応もあり、増収増益となった。ばね事業では、建設機械向け並びに自動車向け需要が回復したことと、海外子会社の為替影響と、国内を中心とした販売増により、増収増益となった。素形材事業では、特殊合金粉末の拡販等で増収、ただ、合金サーチャージによる売価対応が原材料価格上昇によるコスト増の影響を補いきれず減収となった。機器装置事業では、電力機器等の売上減により、減収減益。その他の事業では、流通及びサービス業等で、増収減益となった。
●6535 アイモバイル
広告配信ネットワーク大手。アフィリエイト・動画・インフィード広告、ふるさと納税事業が成長。12月8日発表18年7月期第1四半期の連結業績は、売上高は45.85億円(前年同期比30.5%増)、営業利益は5.61億(同3.9%減)、経常利益は5.69億円(同0.3%減)、純利益は3.59億円(同2.6%減)となった。当第1四半期は、代理店事業、動画広告事業「maio」及びふるさと納税事業「ふるなび」の売上高が拡大したことが寄与。一方、売上原価率の上昇、業容拡大等のための体制強化に伴う人員増加及びふるさと納税事業「ふるなび」、通販事業に係る広告宣伝費の増加等により、営業利益・経常利益・純利益は前年同期比を下回った。また、子会社である求人メディア事業の株式会社オープンキャリアは、17年9月1日付で株式会社ネットマーケティングの「Switch」事業を吸収分割により承継したことに伴い重要性が増したため、当第1四半期より連結の範囲に含めている。尚、18年7月通期の連結業績では売上高は175.61億円(前期比11.9%増)、営業利益は24.00億円(同1.7%増)、経常利益は24.00億円(同1.9%増)、純利益は15.94億円(同3.6%増)を見込む。
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こだわりレーティング |
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12月28日(木)分
4063 |
信越化学工業 |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
10900円→12800円 |
4151 |
協和醗酵キリン |
野村 |
Buy継続 |
2700円→3000円 |
7012 |
川崎重工業 |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
4800円→5000円 |
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