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平成30年05月11日(金)
5月10日現在海外相場 |
NYダウ |
24739ドル |
+196ドル |
ナスダック指数 |
7404P |
+65P |
CME日経先物 |
22515円 |
+15円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎堅調な展開に
米国株の堅調な動きが続いています。NYダウは先週末の4日に332ドル高、今週7日は94ドル高、8日は2ドル高、9日は182ドル高、そして10日も196ドル高とこの1週間で800ドル高、3%超の上昇です。上昇の背景には色々な要素がありますが、米中貿易摩擦や中東情勢、或いは北朝鮮問題など色々な不安の種はあるものの、それぞれ過度の懸念を抱くまでには至らないだろうとする何とはなしの安心感が米国市場には充満しているのかも知れません。
原油高からインフレ懸念高進で、米金利が上昇し、米国株にとっては大きなマイナス要素ですから、この辺りは既に市場に織り込んでいると言った見方と言うことになります。中東情勢にしてもイランの核合意破棄を宣言したにも関わらず、そして原油先物が1バレル70ドル台に乗せるなど、不安要素は尽きない訳ですが、それでも米国国内の経済は好調で企業業績もすこぶる良いと言うことで、米国株にとっては何とも居心地が良い状況と言うことになります。
同じ事が日本株でも言えれば良いのですが、日本株市場に関しては米国市場ほどの楽観視は出来ないようで、これが投資家の資質なのか、或いは日米の株式市場のシステムに問題があるのかは分かりませんが、一言で言えば極めて日本株市場の場合には「慎重」だと言うことになります。地政学的リスクや政局不安と言ったキーワードが存在する限りでは、上値を積極的に買うスタンスは取り辛いと言うことのようです。
もう少し柔軟な姿勢で投資に臨めば良いんですが、日本人の頑なな姿勢は株式市場にも出ているのかも知れません。そんな状況を今朝の日経が上手く表現していました。『「進めず引けず」のじり高相場 』と言うことで、市場参加者の予想変動率を示す日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)が10日一時、今年最低を記録しています。2〜3月の株価急落局面で急上昇したVIの低下は、17年のような「適温相場」が訪れる起点となるのか、それとも一時的にすぎないのか、市場参加者は進むべきか引くべきかを思案していると言う解説です。
米国でも「恐怖指数」と呼ばれる米VIX指数が9日に14を割り込み、1月下旬以来の低水準となっています。2〜3月の世界的な株価急落のきっかけとなった指標の水準が下がったことが好材料なのは間違いない訳で、リスク性資産が積極的に買われる「リスクオン相場」が再開するサインと期待する市場関係者は多く、このVIの低下は株高につながる可能性があると言うことになります。ここ数年、機関投資家の間では変動率の水準を見ながら売買する「リスク・パリティ」と呼ばれる戦略の運用残高が増えており、この戦略では変動率の高まりを相場全体のリスク上昇ととらえて売り、逆に変動率の低下を安心感ととらえて買う動きとなっています。
リスクオンなら買えば良いんじゃない、と思うのですが、皆が買わないと買えない日本人ですから、ワーとならなければ上値は買い進む感じではないのかも知れません。特に個人投資家にその動きは顕著のようで、昔から「ばば掴み」と言われる所以と言うことになります。既に安値水準からは大分上げて来た訳で、買い辛いと言うことなのですが、それでも海外勢などの見方は日本株はまだまだ割安だと言う指摘は多いようです。日経平均株価は引き続き2万2500円を維持する動きが続きそうです。
●5208 有沢製作所
ガラス繊維が発祥。プリント基板向け電子材料が主力。電気絶縁材料や産業用構造材料を拡大中。5月9日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比18.7%増収、同50.3%経常増益となった。フレキシプルプリント配線板材料の販売が堅調に推移。航空機用内装材料の売上は前期より増加したが、水処理用圧力容器の売上が減少。ディスプレイ材料では3D関連材料の販売が増加。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は477億円(前期比16.6%増)、営業利益は42.5億円(同17.2%増)、経常利益は54.5億円(同34.8%増)、純利益は36億円(同4.3%増)を見込む。
●6197 ソラスト
医療機関への業務請負・人材派遣が主力。在宅サービスを中心とする介護や保育事業も展開。5月9日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比13.6%増収、同14.8%経常増益となった。急速な高齢化に伴う介護市場の拡大が続いており、この機会を最大限に活用するため、医療関連受託事業が生み出すキャッシュを活用して、M&Aによる事業拡大を継続。前期に完了した買収は、件数で9件、売上で90億円規模になった。その結果、事業規模は1.8倍になり、翌期の売上・利益の成長を確実なものにした。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は863.6億円(前期比12.5%増)、営業利益は46.43億円(同13.2%増)、経常利益は46.87億円(同12.5%増)、純利益は29.33億円(同8.2%増)を見込む。
●7609 ダイトロン
電子部品中堅卸。製販一体推進。半導体など製造装置も。米国に工場。スイッチ電源を自社製造。5月9日発表18年12月期第1四半期の連結業績は、前年同期比29.9%増収、同77.0%経常増益となった。半導体・FPD製造装置や電子部品製造装置の販売が好調に推移。また、電源機器や特殊コネクタの販売が好調に推移。北米市場にて「電子部品&アセンブリ商品」「電子部品製造装置」の販売が減少したが、中国及び韓国市場にて「半導体」「画像関連機器・部品」の販売が伸長。尚、18年12月通期の連結業績では売上高は565億円(前期比9.3%増)、営業利益は28億円(同11.0%増)、経常利益は28億円(同8.4%増)、純利益は19億円(同1.7%増)を見込む。
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こだわりレーティング |
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05月10日(木)分
2801 |
キッコーマン |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
5000円→5700円 |
3382 |
7&I-HD |
SMBC日興 |
1継続 |
5000円→5300円 |
4004 |
昭和電工 |
メリル |
買い継続 |
7000円→7200円 |
4452 |
花王 |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
8400円→8900円 |
4507 |
塩野義製薬 |
野村 |
Buy継続 |
8500円→8600円 |
4543 |
テルモ |
野村 |
Buy継続 |
6700円→6800円 |
4704 |
トレンドマイクロ |
野村 |
Buy継続 |
7000円→7500円 |
4704 |
トレンドマイクロ |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
6850円→7450円 |
5333 |
日本ガイシ |
SMBC日興 |
1継続 |
2700円→3400円 |
6861 |
キーエンス |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
77000円→81000円 |
6871 |
日本マイクロニクス |
野村 |
Buy継続 |
1400円→1430円 |
6981 |
村田製作所 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
20800円→21000円 |
7203 |
トヨタ自動車 |
野村 |
Buy継続 |
8500円→9300円 |
7203 |
トヨタ自動車 |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
9300円→9600円 |
7735 |
スクリーンHD |
JPモルガン |
Overweight継続 |
11000円→11500円 |
7951 |
ヤマハ |
ドイツ |
Buy継続 |
6000円→7000円 |
8056 |
日本ユニシス |
野村 |
Buy継続 |
2850円→3000円 |
8424 |
芙蓉リース |
野村 |
Buy継続 |
10400円→10500円 |
8439 |
東京センチュリー |
野村 |
Buy継続 |
7080円→8300円 |
8591 |
オリックス |
GS |
買い継続 |
2610円→2690円 |
8850 |
スターツ |
大和 |
1継続 |
3700円→3890円 |
8871 |
ゴールドクレスト |
野村 |
Buy継続 |
3240円→3290円 |
9672 |
東京都競馬 |
三菱UFJMS |
Buy継続 |
4900円→5900円 |
9722 |
藤田観光 |
三菱UFJMS |
Buy継続 |
5700円→6000円 |
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