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平成30年04月02日(月)
3月29日現在海外相場(3月30日は休場) |
NYダウ |
24103ドル |
+254ドル |
ナスダック指数 |
7062P |
+114P |
CME日経先物 |
21475円 |
+265円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎4月新年度相場入り
名実ともに4月新年度入りとなる訳ですが、昔の証券マンなら「2日新補は荒れる」、なんて格言を取り出して、4月相場を予想したものですが、今ではそんな格言を持ち出す人も少なくなったようです。格言で相場が分かればそれに越した事はないのですが、なかなか相場と言うのはそんなに簡単なものではないと言うことで、一種の話題として取ら上げられることになります。
ちなみに、野村証券の用語解説によりますと、新甫(しんぽ)とは、もともと商品先物取引で新たに始まる限月のことであり、月の最初の取引日のことを意味しているとのことです。2日新甫は荒れる、とは商品相場発祥とされる格言で、祝祭日などにより2日が月初立会日となった場合、相場の値動きが大きく荒れやすいことを言うものです。ただ、過去何十年かのデータと検証した人の結果に寄りますと、実際には2日スタートの取引月は意外に平穏だったそうです。
言葉だけが独り歩きし、あまり意味のないアノマリーを単に話題性として取り上げると言うことで、そういう当コンテンツでも取り上げた訳ですから、ご多分に漏れずと言うことになりそうです。いずれにしても今年も四半期が過ぎた訳で、1月には勢いよく上がり、2月は大きく下がり、3月は戻りの鈍い展開となった訳です。
日本株の値動きがさえない背景の一つとして、外国人投資家による日本株売りが続いていることがあげられ訳ですが、東証が発表した週間の投資部門別株式売買状況では、3月16日の週には外国人投資家の日本株売り越しが10週連続に達しているとのことです。
大和証券では一時的な変動を除いて外国人投資家による日本株売買の勢いを観測するために、過去5週間(約1ヵ月)の株式売買差額の合計と東証1部の時価総額を比較したデータを検証しています。それによると、アベノミクス相場開始以降では、特殊要因を除くボトム圏に足もとで既に到達していることがわかるそうです。
チャイナショックや原油価格の暴落・新興国不安といった、外部環境面で影響が長引いた材料の時期を除けば、外国人投資家の日本株売りは、これ以上は強まりにくいと言えるとの見方です。また、過去の同様の局面では、売りの勢いが一巡した後には間もなく買い越し傾向に転じていたことから、今回も、ここからは日本株買い越しへの転換が期待できるタイミングになると考えているようです。
そんなに上手くいくのかと疑った見方をしてしまいますが、これも又、過去のデータを元に出した予想ですから、先ほどの格言、アノマリーよりはより現実的なものと言うことになるのかも知れません。その強気の根拠ですが、外部環境面の悪材料となっていた要因のうち、米国のインフレ懸念や景気減速懸念は米FOMCを通過したことで後退すること。また、世界的な貿易戦争への懸念も米欧や米中の応酬は一巡してきたほか、G20財務相・中央銀行総裁会議も経て一旦は沈静化が期待されること。
このように、外部環境面の影響が長引かないならば、外国人投資家による日本株売りは間もなく一巡すると言う見方となります。更に季節性の面では、4月の外国人投資家は過去17年連続で日本株を買い越していることとこちらも過去のデータに基づくものになります。これらの根拠を元に4月相場が2月3月の悪い相場展開を吹き飛ばすような動きになると期待したいところです。
丁度タイミング的に2月期決算企業の決算発表が本格化してきます。4月後半より始まる3月期企業決算の前哨戦になるだけに要注目で、好決算が相次げば、4月下旬の決算ピークに向けて期待する買いが入りやすくなるとの見方もあり、大和証券の予想を裏付けることになりそうで、その点でも大いに期待したいところですね。
●3657 ポールトゥウィン・ピットクルーHD
傘下にデバッグ・検証のポールトゥウィン、ネット監視のピットクルー。欧米、中、印などに拠点。3月12日発表18年1月通期の連結業績は、売上高は222.68億円(17年1月期比13.4%増)、営業利益は22.50億(同6.6%減)、経常利益は23.51億円(同1.7%増)、純利益は10.99億円(同5.9%減)となった。ゲームソフトのグローバル化に対応するため、2月にSIDE LA,LLC、8月にPole To Win Canada, Inc. を設立、Pole To Win Singapore Pte. Ltd. では5月に台湾スタジオを開設。また、今後の受注拡大を見据え、ポールトゥウィン株式会社では2月に仙台スタジオ、8月に大崎スタジオ、1月に新潟スタジオを開設、ポールトゥウィンネットワークス株式会社では4月に札幌オフィスを開設。
●3697 SHIFT
ソフトウエアテスト事業が主力。ソフトウエアの品質保証も行い、関連のコンサルや研修も。1月12日発表18年8月期第1四半期の連結業績は、売上高は26.57億円(前年同期比94.9%増)、営業利益は2.32億(同903.2%増)、経常利益は2.64億円(同605.5%増)、純利益は1.63億円(同1711.1%増)となった。エンタープライズ市場では、前連結会計年度より特にIT投資規模が大きい金融・流通各分野を注力業界として定め取り組んだ結果、長期的な関係構築を視野に入れたプロジェクトへの参画が進み、こうした新規顧客からの売上高が徐々に増加。エンターテインメント市場では、競合との差別化を図ることによる業界内認知度の向上や、既存顧客からの売上高が増加したことにより、収益基盤の拡大を進めた。
●3857 ラック
情報セキュリティ技術に強い。14年KDDIと資本提携、戦略立案の人材も招聘し関係一段強化。2月5日発表18年3月期第3四半期の連結業績は、売上高は267.86億円(前年同期比2.9%増)、営業利益は7.55億(同40.5%減)、経常利益は8.11億円(同36.0%減)、純利益は4.21億円(同41.1%減)となった。コンサルティングや診断など主力のセキュリティサービスは、常駐型サービスへの対応など、高品質、高信頼のセキュリティ対策への需要を確実に取り込んだ。開発サービスは、当期から開始した過去最高水準の受注額となる政府系金融業向け大型SI案件で、マネジメントレベルでのパートナーシップの構築を含めたプロジェクト推進体制を確立、基本設計工程を終え、開発設計工程へと進捗。セキュリティ市場に対し、事業拡大と業務効率改善に向けセキュリティ監視センター「JSOCR」の全面リニューアルを行い、米国アカマイ社との戦略的パートナーシップを活用したクラウド対応や、大手製造業向けのセキュリティ運用監視サービス開発など、戦略投資を実施。
●6050 イー・ガーディアン
SNS投稿等の目視監視や運用支援と、ゲーム利用者の問い合わせ対応代行が主体、広告審査も。2月1日発表18年9月期第1四半期の連結業績は、売上高は14.54億円(前年同期比28.4%増)、営業利益は2.78億(同53.7%増)、経常利益は2.85億円(同55.5%増)、純利益は1.87億円(同62.9%増)となった。17年10月より、販売・運用代理パートナーである「LINEカスタマーコネクト」を利用し、ユーザーがゲームプレイをする上で関心の高い情報を、チャットボットを用いてAIが24時間365日自動応答で提供する「ゲーム攻略チャットボット」サービスの提供を開始。CSで培った『コミュニケーション力』、及びネット投稿監視で培った『テキスト読解力』という強みを最大限活かすことができると考えている。また、チャットボットの学習データにおいても、業界でも高いシェアを誇っているゲームCSの分野において培ったFAQの構築ノウハウの提供が可能であり、AIと人で円滑・効率的なサポートの実現に寄与。
●1861 熊谷組
総合建設準大手。歴史的にトンネル等大型土木に強み、大型マンション建築や開発事業にも注力。2月8日発表18年3月期第3四半期の連結業績は、8.7%増収(完成工事高)、13.5%経常減収となった。尚、18年3月通期の連結業績では完成工事高は3593億円(前期比4.2%増)、営業利益は210億円(同16.5%減)、経常利益は208億円(同18.0%減)、純利益は146億円(同11.2%減)を見込む。
●3230 スター・マイカ
中古区分所有マンションへ投資し賃貸と売却を組み合わせて物件運営。子会社で不動産仲介も。3月29日発表18年11月期第1四半期の連結業績は、71.0%増収、42.1%経常増益となった。リノベーションマンション業界のリーディングカンパニーとして未来に亘り業界をリードし続けるとのことで、18年11月期を新たな起点として、5カ年での経営計画「Challenge 2022」を策定した。当第1四半期は、5カ年経営計画の達成に向けて、基幹事業であるリノベマンション事業の収益力を引き続き強化、インベストメント事業では、市場動向を捉えた投資戦略の実行による保有物件の一部売却を通じて収益機会を拡大し、アドバイザリー事業では、外部顧客からの手数料収入の増強を図っった。
●9101 日本郵船
海運で国内首位。陸空運強化、傘下に郵船ロジ、日本貨物航空。コンテナ船は18年4月事業統合。2018年度からの5カ年の中期経営計画を発表。液化天然ガス(LNG)輸送船や海洋資源開発などに5200億円の設備投資を実施する。IT(情報技術)を活用した運航や船舶管理の効率化も進める。海運市況に左右されにくい収益体質を築くことが狙い。22年度までに経常利益で最大1千億円を目指すとしている。
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こだわりレーティング |
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03月30日(金)分
3281 |
GLP投資法人 |
GS |
買い継続 |
15.4万円→15.7万円 |
3283 |
日本プロロジス |
GS |
中立→買い格上げ |
30.2万円→30.8万円 |
3769 |
GMOPG |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
9550円→11800円 |
4217 |
日立化成工業 |
メリル |
UP→買い格上げ |
2680円→3000円 |
4661 |
OLC |
みずほ |
買い継続 |
11600円→12200円 |
6498 |
キッツ |
CLSA |
新規BUY |
1340円 |
6586 |
マキタ |
CLSA |
UP→OP格上げ |
4500円→5600円 |
8801 |
三井不動産 |
GS |
買い継続 |
3000円→3500円 |
8802 |
三菱地所 |
GS |
中立→買い格上げ |
2300円→2500円 |
8985 |
JHR |
GS |
買い継続 |
10.3万円→10.4万円 |
9766 |
コナミ |
CS |
Neutral→OP格上げ |
7200円→7300円 |
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