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平成30年02月05日(月)
2月2日現在海外相場 |
NYダウ |
25520ドル |
−665ドル |
ナスダック指数 |
7240P |
−144P |
CME日経先物 |
22960円 |
−360円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎NYダウ665ドル安
先々週まで連日過去高値を更新していました、米国株が先週は大幅な調整となっています。歴史的な上昇相場を演出してきただけに、過剰な強気見通しが修正を迫られたと言うことになりますが、ただ一方で誰しもが、このまま永遠に上昇相場が続くとも思っていなかった訳で、どんな強気の相場でもこのような調整局面は訪れると言う覚悟はあったのかも知れません。
そうは言っても先週末の米国株の下げは厳しいものがあったようで、2日のNYダウは前日比665ドル下げ、2008年12月1日以来9年2カ月ぶりの大幅安となっています。当コンテンツでも何度も書いた事ですが、米国株は正に金利動向に左右される展開で、2日の大幅下落も結局、米長期金利の急上昇が売り材料視された格好となっています。
米長期金利の低位安定がこれまでの米国株の上昇を支えてきた訳で、株式市場は金利の先行きを決める米国の物価や財政の動向に神経質になっている状況で、その金利動向に影響を及ぼす金融当局であるFRBの金融政策に市場は注目することになりそうです。
その米長期金利ですが、指標となる10年物国債利回りは2日に一時2.85%と4年ぶりの高い水準をつけています。この金利上昇の最大の背景は、これまで停滞が続いていたインフレ率が上向く兆しが強まってきたことだと日経では指摘しています。2日に発表した1月の雇用統計で賃金上昇率が8年半ぶりの大きさになり、市場は物価の押し上げ圧力を現実的なものとして受け止めた格好です。
インフレと金融政策ですが、FRBや日本銀行など中央銀行の最大の使命は通貨価値の安定であり、物価の安定と言うことになります。物価は物の価値ですが、商品、物の数より、それを欲しいと思う人が多い時、それを買おうとする訳で、物の価値は高くなり、価格も上がる。或いは通貨量が多くなるなどの要因で、物価が上がる事をインフレと言いますと、このインフレを抑制する使命が中央銀行にはある訳です。
インフレを抑制する為に金融当局は金利を上昇する方向に金融政策を誘導する訳で、米FRBも今年2018年に3回の利上げをすると市場が予想していたものが、もう少し増えるのではないかと言う懸念が強まっている訳です。金利が上昇すれば、企業活動を制約することになる訳で、企業業績の圧迫要因になると言う連想から、株価も売られると言う流れになった訳です。
と言う訳で足元の米国株はこの物価の上昇が懸念され、言い換えるとインフレ懸念が強まった訳で、株価が下げましたが、一方でインフレ率がこのまま急速に拡大するとの声は少ないようで、現在2.84%の長期金利が3%を大きく超えて上昇するとみる投資家は多くないとの観測もあるようです。今週の米国株、米金利の動向次第と言うことになりますが、その金利の動き次第で、米国株も一段安になるのか、或いは一気の反転するのかと言うことになりそうです。
と言うことで日本株ですが、この米国市場の動向に反応する展開になりそうです。為替も金利動向により影響を受けるのですが、2017年12月の日銀企業短期経済観測(短観)で、2017年度の大企業・製造業の想定為替レートは1ドル110円18銭となっています。これより大幅に円高が進めば、収益下押し懸念で輸出関連株が売られることになりそうです。2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル110円10〜20銭となっていますから、正にこの想定レートの水準であるだけに、この為替の動きが微妙に影響を及ぼすことになりそうです。日経平均株価は25日移動平均線を割り込んでおり、調整局面が続く可能性があるとすると、シカゴCME日経先物の2万3000円割れから、75日移動平均線の2万2700円台近辺まで下押しすることになるのかも知れません。
●2385 総医研ホールディングス
抗疲労食品・飲料の直販と、化粧品が収益柱。評価試験や医薬品臨試受託も。利益は下期偏重。17年11月10日に公表した18年6月第2四半期の連結業績を18年2月1日に上方修正している。売上高は前回発表の26.00億円から今回27.91億円(増減率7.3%増)(前年同期比664.7%増)、営業利益は前回0.70億円から今回1.30億円(同85.7%増)(同77.9%増)、経常利益は前回0.70億円から今回1.37億円(同95.7%増)(同552.3%増)、純利益は前回0.20億円から今回0.55億円(同175.00%増)(前年同期は0.06億円の損失)としている。化粧品事業において、ヒット商品である「PHマッサージゲルPro.」を中心とする越境EC向け商品の販売が好調に推移し、同事業の売上高が計画を超過したことを主因として、上記のとおり前回予想数値を上回る見通しとなった。
●3328 BEENOS
主力は越境EC事業。ブランド品の宅配買い取りや国内外でのインキュベーション事業も展開。2月1日発表18年9月期第1四半期の連結業績は、売上高は53.65億円(前年同期比8.0%増)、営業利益は0.94億(同7.3%増)、経常利益は1.37億円(同78.7%増)、純利益は0.37億円(前年同期は0.89億円の損失)となった。既存事業の拡大に加え、「バーティカル構想」・「物販アービトラージ(データベースとAI技術の活用)」・「越境BtoB」の3つをテーマとした新規事業創造を積極的に推進する方針を掲げている。クロスボーダー部門の「海外転送・代理購入事業(FROM JAPAN)」におきましては、国内ECストアや海外Webメディアとの連携による流通総額の増加や、ユーザーからの問い合わせに対するChat対応、スマートフォン最適化によるユーザー満足度の向上を図り、売上高、営業利益が好調に推移。
●6050 イー・ガーディアン
SNS投稿等の目視監視や運用支援と、ゲーム利用者の問い合わせ対応代行が主体、広告審査も。2月1日発表18年9月期第1四半期の連結業績は、売上高は14.54億円(前年同期比28.4%増)、営業利益は2.78億(同53.7%増)、経常利益は2.85億円(同55.5%増)、純利益は1.87億円(同62.9%増)となった。17年10月より、販売・運用代理パートナーである「LINEカスタマーコネクト」を利用し、ユーザーがゲームプレイをする上で関心の高い情報を、チャットボットを用いてAIが24時間365日自動応答で提供する「ゲーム攻略チャットボット」サービスの提供を開始。CSで培った『コミュニケーション力』、及びネット投稿監視で培った『テキスト読解力』という強みを最大限活かすことができると考えている。また、チャットボットの学習データにおいても、業界でも高いシェアを誇っているゲームCSの分野において培ったFAQの構築ノウハウの提供が可能であり、AIと人で円滑・効率的なサポートの実現に寄与。
●7241 フタバ産業
自動車マフラーの最大手。プレス・溶接技術核にボディや足回り部品も。トヨタG向け7割強。2月1日発表18年3月期第3四半期の連結業績は、売上高は3204.54億円(前年同期比6.5%増)、営業利益は73.17億(同83.4%増)、経常利益は67.86億円(同158.6%増)、純利益は67.56億円(同169.3%増)となった。尚、18年3月通期の連結業績は、売上高は4250.00億円(前期比3.1%増)、営業利益は117.00億(同30.3%増)、経常利益は105.00億円(同39.2%増)、純利益は95.00億円(同97.6%増)となった。
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こだわりレーティング |
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02月02日(金)分
3382 |
7&I-HD |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
5400円→5600円 |
4768 |
大塚商会 |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
10200円→11000円 |
4768 |
大塚商会 |
野村 |
Buy継続 |
8800円→11000円 |
4902 |
コニカミノルタ |
野村 |
Buy継続 |
1232円→1293円 |
6516 |
山洋電気 |
三菱UFJMS |
Buy継続 |
9700円→10500円 |
6861 |
キーエンス |
UBS |
Buy継続 |
74000円→77000円 |
7974 |
任天堂 |
ドイツ |
Buy継続 |
50900円→56300円 |
8056 |
日本ユニシス |
野村 |
Buy継続 |
2400円→2850円 |
9627 |
アインHD |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
10400円→8100円 |
9831 |
ヤマダ電機 |
モルガンS |
Overweight継続 |
750円→710円 |
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