◎米国睨む展開に
日経平均株価の200日移動平均線である2万1199円を何とか辛うじて維持した訳ですが、何とも微妙な水準だと言えます。直近で2月14日に200日線を下回り、そして3月5日と言うことになるのですが、毎度200日線を意識して、下値を迷走する展開となっている訳です。
ここ数日の動きを見ても分かることですが、やはり少なくとも日経平均株価と言う指数にとっての最大の変動要因は為替相場だと言えますから、円安に戻さない限りで、この微妙な水準を脱出する事は難しいのかも知れません。直近の円ドル相場は1ドル105円台と今年に入ったから円高水準での動きが続いています。
先日もコーン米国家経済会議(NEC)委員長が現地6日、数週間以内に辞任すると表明した事を受けて、円高・ドル安が進行しています。日米金利差などからするとドル高円安と言う流れになるのですが、足元の為替の変動要因はこれとは別の要因、即ちリスク回避の動きから安全資産の円が買われると言う流れになっているようです。
トランプ大統領が先日鉄鋼とアルミニウムの輸入制限、関税を掛けると言う発言から波乱の展開となった訳ですが、この問題についても、はっきりした方向性が見いだせない状況だと言えますし、日本にとってもこの輸入制限について日本も適用対象との方針を示したと伝わるなど、影響は小さくないとの見方も出ているようです。
7日の米国株市場もこのトランプ関税問題とコーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任の報道で波乱の展開となっています。国際協調派のコーンNEC委員長が辞任することで、トランプ大統領が鉄鋼・アルミニウム輸入制限措置を実施に移しやすくなったとの見方や、この税制改革を主導したコーン氏が抜けることで今後の米経済政策が揺らぐことへの警戒感がでているようです。
●5976 高周波熱錬
電気による鋼材焼き入れ(誘導加熱加工)大手。加工受託、棒鋼・ばね鋼線、加熱設備販売が主力。11月7日発表18年3月期第3四半期の連結業績は、売上高は350.96億円(前年同期比16.3%増)、営業利益は24.21億(同48.6%増)、経常利益は28.58億円(同40.8%増)、純利益は20.10億円(同33.2%増)となった。土木・建築関連製品の売上高は、既製杭の需要量の減退及び当社の製品が多く使用されるマンション等の着工件数の伸び悩みなどにより、前年同期と比較し減少。一方、高強度ばね鋼線(ITW)の売上高は、国内及び海外での販売が堅調に推移。熱処理受託加工関連の売上高は、自動車向けや工作機械向けの受注が堅調に推移、前年同期と比較し増加。また、熱処理受託加工関連の売上高は、自動車向けや工作機械向けの受注が堅調に推移、前年同期と比較し増加。また、自動車部品関連の売上高は、前年同期並みの売上を確保。建設機械部品関連の売上高は、国内、中国ともに受注状況が堅調に推移、前年同期と比較し増加。また、誘導加熱装置関連の売上高は、国内や中国での販売が伸びたことにより、前年同期と比較し増加。
●7717 ブイ・テクノロジー
液晶ディスプレー、有機ELディスプレー等の製造・検査関連装置が主力。ファブレスメーカー。17年11月10日に公表した18年3月通期の連結業績を18年2月14日に修正している。売上高は前回発表の700.00億円から今回660.00億円(増減率5.7%減)(前期比45.4%増)、営業利益は前回100.00億円から今回120.00億円(同20.0%増)(同121.6%増)、経常利益は前回98.00億円から今回119.00億円(同21.4%増)(同120.1%増)、純利益は前回49.00億円から今回74.00億円(同51.0%増)(同163.0%増)としている。一部の装置の納品が翌期へ延伸となり、売上高について見通し額を修正した。また、徹底した原価削減及び税金費用の減少等により、営業利益、経常利益、当期純利益を修正した。更に配当予想については、17年10月16日の創業20周年を記念して、30円の記念配当を実施。また、期末普通配当予想を100円から140円とし、記念配当とあわせ期末配当を70円増配の170円としている。
●8424 芙蓉総合リース
みずほ(旧富士銀)系。情報関連、事務機器等のファイナンスリースのほか、不動産リースに強み。2月5日発表18年3月期第3四半期の連結業績は、売上高は4311.99億円(前年同期比17.1%増)、営業利益は248.31億(同21.5%増)、経常利益は264.20億円(同18.7%増)、純利益は164.32億円(同16.1%増)となった。当第3四半期の契約実行高は前年同期比45.9%増加。内訳は「リース・割賦」が前年同期比13.5%増加、「ファイナンス・その他」が前年同期比145.2%増加。この結果、営業資産残高(割賦未実現利益控除後)は前期末比6.0%増加。業績面では、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益とも第3四半期の過去最高実益を更新しており、年度計画に対しても順調な進捗となっている。
●7956 ピジョン
育児用品で国内トップ。哺乳瓶発祥、小物に強い。海外は中国、欧米主体に新興国開拓も意欲的。3月5日発表18年1月通期の連結業績は、売上高は1025.63億円(17年1月期比8.4%増)、営業利益は194.12億(同21.2%増)、経常利益は201.29億円(同22.3%増)、純利益は145.15億円(同30.5%増)となった。18年1月期営業利益は7期連続で過去最高を更新。中国や日本で哺乳瓶や乳首といったベビー用品の販売が好調。尚、19年1月通期の連結業績では売上高は1070.00億円(前期比4.3%増)、営業利益は204.00億円(同5.1%増)、経常利益は204.00億円(同1.3%増)、純利益は141.00億円(同2.9%減)を見込む。又、19年1月期末配当は34円、年間配当では68円となり前期比で2円増配となる予定。
●8909 シノケングループ
頭金ゼロで可能なアパート、マンション経営を提案。ゼネコン、介護事業も。ASEANに拠点。2月14日発表、17年12月通期の連結業績では売上高は1059.36億円(16年12月期比30.3%増)、営業利益は129.20億円(同22.2%増)、経常利益は122.01億円(同23.3%増)、純利益は84.89億円(同27.4%増)となった。アパートの販売(引渡し)は前年実績を上回るペースで推移。また、マンション販売では、首都圏において投資用に特化したデザイナーズ仕様の区分販売が順調に推移した。賃貸管理では、当連結会計年度末における賃貸管理戸数は27,358戸。また、分譲マンション管理では、当連結会計年度末における分譲マンション管理戸数は5,361戸、賃貸管理、分譲マンション管理ともに順調に増加。ゼネコン事業は、法人・個人・官公庁の既存顧客に加え、新規顧客開拓の強化が奏功し、新規受注が獲得できたほか、受注済みの請負工事の進捗も順調に推移。LPガスの小売販売では、当連結会計年度末において供給世帯数が26,849世帯となり順調に増加。介護事業は、17年6月に「フレンド香住ヶ丘」を開設、新たに福岡エリアにおいて認知症対応型グループホーム及び小規模多機能型居宅介護施設の運営を開始。
|
|