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平成30年04月26日(木)
4月25日現在海外相場 |
NYダウ |
24083ドル |
+59ドル |
ナスダック指数 |
7003P |
−3P |
CME日経先物 |
22285円 |
+65円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎円安の動きで
米国の長期金利上昇によって、世界の金融市場が混乱に陥るのかと思われましたが、既に金利上昇の懸念は市場にある程度織り込まれたのでしょうか、大きな混乱もなく少なくとも25日の市場が過ぎた感じです。
日経平均株価は62円安、NYダウは朝方200ドル安から結局小幅なプラスで終えています。為替市場も円相場が1ドル109円台前半と特に大きく円安に動く訳でもなく、総じて安定した動きとなっています。
それでも米金利が上昇することで日本などの主要国以外の特に新興国経済には想定以上の影響があるようで、25日のアジア株式相場は軒並み下落しています。韓国の総合株価指数(KOSPI)は一時、前日比1.12%安、香港のハンセン指数は同1.27%安を付けています。
市場関係者からは、米金利の上昇が続けばアジアなど新興国の株式・為替市場からの本格的な資金流出につながりかねないと警戒する声が出ているようで、米金利上昇=新興国経済、株式減速に繋がると言う連想が強まっているようです。
ただ、目先はそれほど大きな混乱がないにしても、先行きに関しては着実に米金利は上昇する予想が強まっているだけに、その意味では世界経済の先行きに対する不安は以前よりも増していると言えます。例えば、米建機大手キャタピラー幹部が「この四半期が最高水位だ」との発言。18年1〜3月期の純利益は市場予想を大きく上回りましたが、株価は6%安と急落しており、建機は景気動向に受注や業績が大きく左右されるため、市場では世界景気拡大が「ピークを過ぎた」との思惑が広がった結果だと分析されています。
現状がピークならこの先は減速するしかない訳で、今後の米経済減速に対する不安が投資家の間から湧き起こって来たと言うことのようです。日経の記事からになりますが、景気のピークアウトに警戒した投資家の動きは、シティグループ証券が作る2つの銘柄群「グレイン(GRAIN)」と「ライス(RICE)」にみてとれるとのことで、グレインはゲーム、ロボティクス、人工知能(AI)の頭文字で世界景気の拡大や投資家心理が明るいリスクオン時に買われやすい銘柄。任天堂やファナックなど20銘柄を組み込んでいます。
一方のライスは低リスク資本財、消費、不動産の頭文字で、景気に左右されにくい安定したディフェンシブ性が強い銘柄。JR東日本やニトリホールディングスなど31銘柄が入るのですが、3月中旬以降、日本株はライス銘柄が買われてきたとのことです。年初からほぼ同じ動きをしてきた日経平均とグレインの関係が変化したのが日経平均が年初来安値を付けた3月23日以降で、グレインは軟調が続きましたが、日経平均が緩やかに上昇し、押し上げの主役となったのはライスとなっています。投資家は海外景気に業績が左右されない、強いビジネスモデルの銘柄を選び抜こうとしていると分析、この動きでも世界景気の対する不安を醸し出しているのかも知れません。
勿論、本格的に景気減速に入るのはもう少し先になりそうですから、いまいま不安を抱く必要はないようですし、足元で本格化する18年3月期の決算発表ですが、主要企業の業績動向に対する期待感が今後強める展開になりそうです。円相場が1ドル109円台前半から中盤の動きですが、3月調査の日銀短観の大企業製造業の18年度想定レートが109円66銭だそうで、この辺りの円相場の動きになれば相場全体も大きくムードが変わる可能性が高そうです。
●2158 FRONTEO
法的訴訟時の証拠保全等電子データ収集、分析等コンピュータ解析事業が主。AI活用事業傾注。18年3月期連結業績では売上高が126億円(16年3月期比12.4%増)、営業利益が2億円、経常利益は1億円、純損失は8.95億円を予想。尚、18年3月期第3四半期連結業績は10.2%増収、4.66億円の経常損失となっている。AI事業は、国内においてヘルスケア分野における製薬業界向けソリューションが堅調に推移したことに加え、海外拠点において韓国でKIBIT搭載製品の販売が売上高に寄与したこと等により、事業規模は着実に拡大している。東海東京調査センターでは過去、期初計画過達の回数が少ない点には留意が必要だが、今後はリーガル事業の再建とAI事業の拡大により業績拡大局面に入るとみると見ている。
●4217 日立化成
日立グループの一角。電子・自動車部材や蓄電池得意。リチウムイオン電池向け負極材世界首位。19年3月期連結業績では売上収益は7100億円(前期比6.1%増)、営業利益は590億円(同27.7%増)、税引前利益は620億円(同26.7%増)当期利益は470億円(同26.6%増)を見込む。11期ぶり最高益更新。尚、18年3月期連結業績は20.8%増収、10%税引き前減収となった。
●9729 トーカイ
岐阜発祥。病院関連、介護用品レンタル主力。中部、関西の調剤薬局が第2の柱。病院業務受託も。17年5月12日に公表した18年3月通期の連結業績を4月23日に上方修正している。売上高は前回発表比2.4%増の1094.53億円(17年3月期比13.0%増)、営業利益は同7.5%増の77.01億円(同77.9%増)、経常利益は同8.2%増の79.16億円(同165.8%増)、純利益は同12.5%増の56.17億円(同265.6%増)としている。調剤サービスにおいて新規出店効果等による処方せん受付回数の増加や、処方せん単価の上昇により計画対比増収となったほか、健康生活サービスにおいて、主力であるレンタル売上やクリーニング設備製造事業の販売が好調に推移したことによる。
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こだわりレーティング |
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04月25日(水)分
3543 |
コメダ |
みずほ |
買い継続 |
2400円→2600円 |
3769 |
GMOPG |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
11800円→12500円 |
4217 |
日立化成工業 |
メリル |
買い継続 |
3000円→3300円 |
4523 |
エーザイ |
モルガンS |
Overweight継続 |
8000円→9400円 |
5975 |
東プレ |
みずほ |
新規買い |
4000円 |
6460 |
セガサミーHD |
メリル |
新規買い |
2200円 |
6460 |
セガサミーHD |
みずほ |
中立→買い格上げ |
1510円→2200円 |
8036 |
日立ハイテク |
JPモルガン |
Overweight継続 |
6100円→6300円 |
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