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平成30年10月10日(水)
10月09日現在海外相場 |
NYダウ |
26430ドル |
−56ドル |
ナスダック指数 |
7838P |
+2P |
CME日経先物 |
23515円 |
+45円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎上値の重い展開に
米国の長期金利が引き続き上昇傾向にあるようです。9日早朝のニューヨーク債券市場で米長期金利の指標となる米10年物国債利回りが一時3.26%と2011年5月上旬以来、7年5カ月ぶりの高水準を付けています。前週は米労働需給の逼迫を示す経済指標の発表が目立ち、先行きの賃金上昇圧力の高まりや、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続が意識されているとの見方が強まっています。
為替市場では特に円相場は昨日の水準で揉み合っていますが、どうも「リスクオフ」のムードが強いのでしょうか、1ドル113円台を割り込む動きが強いようで、円高に引っ張られている感じです。そして米国株ですが、米金利上昇でも特に極端ではなかったことで、9日のこの日は大きな動きはなかったようです。勿論、米金利の先高観が強いだけに、上値は重く、NYダウも9日の朝方に160ドル程度まで下げています。
いずれにしても、10月初めの好調な展開が一転して「上値の重さ」と言うワードに占領された格好です。「年末高」を期待していた日本株市場でも、投資家心理が揺らいでいると今朝の日経でも指摘しています。と言うのもこの足元の調整を多くの参加者は「当然のスピード調整」と先行きへの楽観論を崩してない様子で、「年末株高論」はなお市場の多数派なのですが、ここにきて弱気派もちらほら目立ち始めたとのことです。その根拠は来期の景気と企業業績の失速懸念との見方です。
年末高の前提となるのが、企業業績で見ると、今期業績よりも来期業績が重要で、19年3月期業績は総じて好調である事は市場の総意ではあるものの、その次の来期20年3月期の業績がどうなのかと言う事が重要なポイントだと指摘しています。具体的に来期の業績見通しを示す数字が出ていない状況で、想定し辛い部分もあるのですが、それでも中間決算が発表され、今期の予想数字が出揃った段階で徐々に来期の見通しも出てくる訳ですから、その意味では年末に向けて、来年度の業績に徐々に視点が移る時にどのような見通しを立てられるのかと言うことになります。
そこで出てくるのが、米国の金利上昇、米中貿易戦争による中国経済の減速、更には9日に発表されました国際通貨基金(IMF)が、最新の経済見通しで、2018年の世界の成長率を3.7%と、7月時点の予測から0.2ポイント引き下げており、世界経済自体が減速すると言った懸念が強まることなど、日本株市場にとっては、これまでの強気一辺倒を打ち消す材料が出てくるのではないかと言う投資家の不安が相場の重石になる可能性がありそうです。
そんな外部環境への不透明感があるのですが、それでも「年末高」への期待感は依然強いのも確かです。目先上値の重い展開なのかも知れませんが、それでも前述の通りに、高値達成からのスピード調整に過ぎないとの見方が強い訳で、ここは下値を確認するまでの辛抱と言うことで、下値仕込みのタイミングと捉えた方が良さそうです。
●3179 シュッピン
カメラを軸に専門性高い商材の中古品や新品をネットと店舗で販売。会長はソフマップ創業者。8月6日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比14.8%増収、同8.6%経常増益となった。「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」のスマホアプリがリリースされたことで、他4商材合わせてすべてのアプリが出揃い、それぞれが専門性の高い情報ポータルアプリとして運用が開始。一方で、前事業年度末に前倒しで実施した物流及び商品化スペース拡張の後には、買取から商品化に係る業務の効率化を図ることで、中長期的な成長を見据えた基盤固めにも取り組んだ。
●4187 大阪有機化学工業
アクリル酸エステルに強く多品種少量生産が得意な独立系化学企業。感光材など電子材料も。18年1月11日に公表した18年11月通期の連結業績を10月5日に上方修正している。売上高は前回発表比5.6%増の288.04億円(前期比8.4%増)、営業利益は同10.5%増の36.75億円(同14.6%増)、経常利益は同12.3%増の39.28億円(同16.7%増)、純利益は同10.3%増の26.63億円(同23.2%増)としている。第3四半期までの販売が電子材料を中心に好調に推移したため、売上高、営業利益、経常利益及び純利益が前回発表予想を上回る見込みとなり、業績予想を修正した。
●8203 MrMaxHD
九州地盤の家電、日用品ディスカウントストア。生鮮食品や薬品も。17年9月持株会社体制に。7月10日発表19年2月期第1四半期の連結業績は、前年同期比2.2%減収、同4.0%経常減益となった。同連結累計期間の営業収益(売上高+不動産賃貸収入+その他の営業収入)は、米や加工食品が好調な食品部門が売上を伸ばした一方で、紙おむつなどインバウンド特需の反動減や前年にヒット商品の発売があった玩具の反動減などがあり前年同期比2.2%減となった。四半期純利益は、千葉県千葉市のおゆみ野ショッピングセンターの土地を購入したことにより、資産除去債務を取り崩して特別利益を計上したこと、また、税効果計算により、法人税等調整額をマイナス3億33百万円計上したことなどにより、前年同期比82.5%増となった。
●8923 トーセイ
マンション開発から出発し不動産流動化へ。都心に事業基盤。中古マンションの区分販売も。10月5日発表18年11月期第3四半期の連結業績は、前年同期比7.9%増収、同15.5%税引前増益となった。不動産流動化事業で収益オフィスビル、賃貸マンション等の一棟販売を順調に進めるとともに、不動産開発事業においては、分譲マンション、戸建住宅の販売を推進しました。また仕入活動では通常の仕入手法に加えM&Aによる仕入手法も活用しながら、将来の収益の源泉となる収益不動産や開発用地の取得を積極的に進めた。尚、18年11月通期の連結業績では売上高は678.30億円(前期比17.4%増)、営業利益は109.46億円(同11.3%増)、税引前利益は100.38億円(同10.9%増)、当期利益は66.99億円(同8.8%増)を見込む
●1963 日揮
総合エンジ国内首位、世界で有力。海外各地で石油・ガス
、化学、発電等プラント幅広く手掛ける。8月9日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比4.5%減収、同4.4%経常減益となった。中国をはじめとするアジア圏における需要拡大を背景に計画再開の動きが出てきた大型LNG(液化天然ガス)案件ならびにLNG以外のオイル&ガス分野およびインフラ分野における優良案件の受注に向けた営業活動を行うとともに、既受注案件においては、プロジェクトの確実な遂行に全社を挙げて注力した。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は7000億円(前期比3.2%減)、営業利益は230億円(同7.0%増)、経常利益は290億円(同16.3%増)、純利益は100億円(同39.7%減)を見込む。低採算案件が減少するものの、イクシスLNGの発電プラント工事で一定のリスクをみていることが主因。
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こだわりレーティング |
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10月09日(火)分
3227 |
MidCity |
みずほ |
買い継続 |
8.6万円→9.5万円 |
4023 |
クレハ |
三菱UFJMS |
Neutral→Overweight格上げ |
7710円→11020円 |
4290 |
プレステージ |
野村 |
Neutral→Buy格上げ |
1430円→1670円 |
5019 |
出光興産 |
メリル |
買い継続 |
6200円→6800円 |
5020 |
JXTG |
メリル |
買い継続 |
1000円→1080円 |
6758 |
ソニー |
メリル |
買い継続 |
8400円→8500円 |
6951 |
日本電子 |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
2500円→3000円 |
7701 |
島津製作所 |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
3850円→4180円 |
7741 |
HOYA |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
7600円→7800円 |
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