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平成30年06月22日(金)
6月21日現在海外相場 |
NYダウ |
24461ドル |
−196ドル |
ナスダック指数 |
7712P |
−68P |
CME日経先物 |
22400円 |
−200円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎やはり貿易摩擦問題
相変わらず米中貿易摩擦の影響が尾を引いているようで、21日の米国株も続落の動きとなっています。中国のみならず、他の主要国・地域との貿易摩擦が激化すれば、世界経済に打撃を与えるとの警戒感が再浮上し、投資家心理の悪化につながっているようです。
ドイツ自動車大手ダイムラーは20日、中国が米国からの輸入車に関税を課すことから、米国内の工場で生産している一部車種の販売が打撃を受けるとして、今年の利払い・税引き前利益(EBIT)が「昨年をやや下回るだろう」との見通しを公表しています。
また、同様に米国に工場を置く独高級車大手BMWも「戦略的な選択肢」を視野に入れていると米メディアが報じたことなどを受け、自動車メーカーの業績悪化懸念が台頭、投資家心理を圧迫しています。この影響で、主要な欧州株が売られているようで、結果、これを受けて米株式市場にも売りが波及しています。
トランプ米政権による保護主義的な通商政策に端を発した世界的な貿易摩擦問題が引き続き株価の重しとなっている訳ですが、市場はどこかで収束するのではないかとの期待感がこれまで強かったようで、ここまで問題が長期化するとは思っていなかったのかも知れません。このトランプ大統領の保護主義政策が過去何度か訪れた金融危機に繋がると危惧する声も上がっているだけに、目先この問題が解消されるまでは、少なくとも世界の株式相場の重石になりそうです。
と言うことで、この状況の中での銘柄選別と言うことになる訳ですが、貿易問題が相場の重石になっている間は「割安株」と言われる銘柄を買いにくいと言う見方があるようです。と言うのもトランプ米大統領は2000億ドル分の中国製品に追加関税を課す方針を出しており、米中の貿易摩擦激化への警戒感は強く、仮に自動車・自動車部品への関税引き上げが起きれば、関連企業の業績を3〜4割下押しするという観測があり、割安株の代表である自動車株は買いづらい状況と言う見方です。
こうしたなか、今後も着実に成長できるとの期待から割高株が買われやすい局面が続くとの見方です。日経の記事からになりますが、今保有しておかないと今後の上昇についていけなくなるリスクがあると指摘する意見もあるようです。21日はそのような動きが顕著だったようで、上昇が目立ったのがPBRが市場平均(1.3倍)を上回る「割高株」で、PBR2倍の太陽誘電が4%高だったほか、同8倍の資生堂や同3倍のダイキン工業などはいずれも上昇率が日経平均株価(1%高)を上回っています。
例えば資生堂の18年12月期の営業利益の市場予想の平均は前期比4割増で、JPモルガン証券では「割高株は確実に業績が拡大してきた実績のある企業が多く、外部要因が不透明ななかでも利益成長が期待しやすい」と指摘しています。一方で、割安株は海外情勢によって業績が振れやすい面があり「企業が増益予想でも、投資家からの信頼度が低く、売られるケースがある」との見方です。
その資生堂ですが海外からの注目もあるようで、先日のカブーフレンズのコンテンツでも紹介したようにWSJ誌の記事で同銘柄を紹介していました。外国人投資家が買っているから良い銘柄と言う訳ではないのですが、それでも相場の流れを知る上では重要な判断材料なのかも知れません。日経平均株価21日に25日移動平均線である2万2612円を上回っています。シカゴCME日経先物が200円程度下の水準ですから、取り敢えず売り先行となりますが、取引終了に掛けて昨日のように反転する動きになるのかどうかと言う点が注目されそうです。
●1435 TATERU
アパート経営プラットフォーム『TATERU』をWeb展開。常時130件超の土地情報保有。5月11日発表18年12月期第1四半期の連結業績は、前年同期比32.2%増収、同15.6%経常増益となった。主要な事業であるTATERU Apartment事業は、堅調に成長を続けている。また、新規事業として早期の黒字化に向けて取り組んでいたTATERU Funding事業、TATERU bnb事業及びRobot Home事業についても、当第1四半期において、黒字化を達成した。尚、18年12月期通期の連結業績では売上高は766.11億円(前期比14.3%増)、営業利益は71.13億円(同20.6%増)、経常利益は70.99億円(同21.1%増)、純利益は48.15億円(同20.5%増)を見込む。
●3300 AMBITION
東京23区中心に借り上げた居住用不動産を転貸するサブリース主力。賃貸仲介や不動産売買も。5月28日に18年6月通期の連結業績を上方修正している。売上高は前回発表比3.8%増の231.43億円(前期比58.7%増)、営業利益は同64.9%増の11.08億円(同280.7%増)、経常利益は同83.7%増の9.88億円(同268.6%増)、純利益は同80.0%増の5.47億円(同269.5%増)としている。
●3630 電算システム
情報処理サービス開発中堅。払込票決済など収納代行を拡大中。グーグルの販売代理店展開も。4月27日発表18年12月期第1四半期の連結業績は、前年同期比13.7%増収、同4.4%経常増益となった。情報処理サービスは、給与処理サービス、エネルギー業向け情報処理サービス、各種ギフト処理サービスなどの売上が堅調に推移。SI・ソフト開発及び商品販売は、地方自治体向けのシステム機器導入や、G Suiteなどクラウド関連サービス、オートオークション業務システム、ERPパッケージなどの案件により売上が大きく伸長。尚、18年12月通期の連結業績では売上高は365.00億円(前期比8.8%増)、営業利益は13.10億円(同0.9%増)、経常利益は13.45億円(同0.6%増)、純利益は8.43億円(同2.7%増)を見込む。又、18年12月期末配当は13円、年間配当では26円となり前期比で1円増配となる予定。
●3679 じげん
求人や不動産など各情報サイトを一括検索する集約サイト展開。成果報酬型の課金設定に強み。5月11日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比36.3%増収、同34.4%税引前増益となった。『リジョブ』やEXサイトは、コンテンツマーケティングの強化やマッチングテクノロジーの活用によってUU(ユニークユーザー)数が増加。主力である『賃貸スモッカ』は、大手不動産賃貸メディアと新たに提携を開始したことによりデータベースが拡充され、UU数が増加。提携メディアとの戦略的な関係性を強化している『中古車EX』の収益が成長しており、UU数、CVRといった各KPIが改善。
●5632 三菱製鋼
建機・自動車向けに特殊鋼、ばねを生産。アジア・北米に生産拠点。原料調達で新日鉄住金と親密。4月27日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比14.5%増収、同11.7%経常減益となった。特殊鋼鋼材事業において原材料価格上昇等の影響により増益が小幅に留まる中、ばね事業他の減益により、16.6%減益となった。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は1400億円(前期比17.9%増)、営業利益は50億円(同55.3%増)、経常利益は45億円(同58.6%増)、純利益は30億円(同3.3%増)を見込む。
●6197 ソラスト
医療機関への業務請負・人材派遣が主力。在宅サービスを中心とする介護や保育事業も展開。5月9日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比13.6%増収、同14.8%経常増益となった。急速な高齢化に伴う介護市場の拡大が続いており、この機会を最大限に活用するため、医療関連受託事業が生み出すキャッシュを活用して、M&Aによる事業拡大を継続。前期に完了した買収は、件数で9件、売上で90億円規模。その結果、事業規模は1.8倍になり、翌期の売上・利益の成長を確実なものにした。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は836.30億円(前期比12.5%増)、営業利益は47.43億円(同13.2%増)、経常利益は46.87億円(同12.5%増)、純利益は29.33億円(同8.2%増)を見込む。
●7276 小糸製作所
自動車照明首位。車用はトヨタ系向け約5割。海外積極展開。子会社にKIホールディングス。4月27日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比0.9%増収、同13.2%経常増益となった。中長期的な自動車照明器の収益拡大に向け、海外生産能力の増強、製品開発力の強化、及び積極的な受注活動を展開してまいりました。前期にブラジル生産子会社を設立したのに加え、17年10月マレーシアに子会社を設立した。当期における売上高は、新規受注の拡大、自動車ランプのLED化進展等に伴い、主力の自動車照明関連事業が増収となった。
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こだわりレーティング |
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06月21日(木)分
1803 |
清水建設 |
野村 |
Buy継続 |
1430円→1460円 |
3002 |
グンゼ |
みずほ |
買い継続 |
7600円→8000円 |
4502 |
武田薬品 |
UBS |
Neutral→Buy格上げ |
5400円→6700円 |
6762 |
TDK |
SMBC日興 |
1継続 |
15000円→17500円 |
6762 |
TDK |
メリル |
買い継続 |
12900円→14400円 |
8309 |
三井住友トラストHD |
野村 |
Buy継続 |
5900円→6400円 |
8952 |
JRE |
三菱UFJMS |
Neutral→Overweight格上げ |
70.5万円→74万円 |
8972 |
ケネディクスオフィス |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
86.9万円→87.7万円 |
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