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平成30年05月30日(水)
5月29日現在海外相場 |
NYダウ |
24361ドル |
−391ドル |
ナスダック指数 |
7396P |
−37P |
CME日経先物 |
22025円 |
−275円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎南欧債務不安で・・
北朝鮮や中東情勢、或いは米中の貿易摩擦に目を捉われている間に、じわじわと日米の株価に影響を及ぼしていたのが南欧の債務懸念が再度不安材料として相場の重石になっています。イタリア政局の混乱が以前から伝えられていましたから、今さらと言うことではないのですが、特にイタリア政局不安が欧州、特に南欧全体に影響を及ぼすのではないかと言った不安心理が強まって来ています。
特にイタリアですが、3月の総選挙以降、親欧州連合(EU)派と懐疑派のせめぎ合いが続いており、政局の混迷で8月か9月にも再選挙が実施される可能性が浮上しています。ばらまき政策を掲げるEU懐疑派に対する国民の支持率は高く、EU懐疑派政党が政権を担うことが決まれば、ユーロ圏諸国に厳格な財政規律を課すEUと正面衝突する恐れがあり、場合によってはユーロ圏から離脱する可能性も否定できないとの見方も出ているようです。
このイタリア発の南欧の政局混迷を背景に欧州株が下げています。政治混乱が表面化し始めた5月18日から28日までにイタリア株は6%下落。財政的に弱いポルトガルやギリシャなど他の南欧諸国にも売りが広がっており、昨日5月29日も欧州株式相場が軒並み安となっています。この動きが顕著に表れたのが29日の日米の相場ですが、円相場が円高に、日経平均株価も2万2200円台まで、そして米国株もキツイ下げとなっており、NYダウも一時500ドルを超える下げ幅となっています。
ここまでイタリア政局混乱を不安視する見方はあったのですが、一方で深刻な債務危機に発展するとの見方は少ないと言うこともあり、大きな影響はなかったのですが、ここに来て政治問題だけに解決には時間がかかるとみられるとのことで、以前にも経験した南欧の金融危機への不安が再燃した格好です。日本株市場としては、この南欧の金融危機への不安から、欧州関連株が下落しているようで、欧州向けの売上高比率の高いリコーやキヤノンなども売られています。
ギリシャもそうですが、イタリアなども南欧国特有の国民性と言うこともありますから、意外にあっさりとEU離脱と言うような判断を下すのかも知れません。それはあくまでも仮定の話ですから、株式相場にこの不安がどの程度影響するのかは実際の動きを見るしかないのですが、楽観論者の間では2010〜12年の欧州債務危機のような信用不安にはならないとの見方が多いようですから、余程の事がない限りではどこかで収束する時期が来る訳で、早ければ1,2日で、長くても1,2週間でと言うことになりそうです。
と言うことで日経平均株価は下振れを覚悟することになりますが、シカゴCME日経先物が2万2000円割れを意識した動きですから、30日の日本株もこの下値を目指す展開になりそうです。ただ為替相場次第ではこの大台を堅持する動きになりそうで、75日線の2万2000円割れと言う水準も意識されそうで、2万2000円台が下値をサポートするラインと言うことになりそうです。
●3300 AMBITION
東京23区中心に借り上げた居住用不動産を転貸するサブリース主力。賃貸仲介や不動産売買も。5月28日に18年6月通期の連結業績を上方修正している。売上高は前回発表比3.8%増の231.43億円(前期比58.7%増)、営業利益は同64.9%増の11.08億円(同280.7%増)、経常利益は同83.7%増の9.88億円(同268.6%増)、純利益は同80.0%増の5.47億円(同269.5%増)としている。
●5301 東海カーボン
炭素製品大手。タイヤ用カーボンブラックで国内首位。電炉用電極や半導体・太陽電池用素材も。5月28日に18年12月期第2四半期並びに通期の連結業績を上方修正している。第2四半期の連結業績では売上高が前回比1.6%憎の894億円、経常利益は同0.7%増の282億円としている。通期の連結業績では売上高は前回発表比5.2%増の2040億円(前期比91.9%増)、営業利益は同3.1%増の657億円(同472.0%増)、経常利益は1.9%増の660億円(同398.1%増)、純利益は同46.6%増の686億円(同480.5%増)としている。売上高については、TCK社の売上高を6月度より織り込むため前回予想を上回る見込み。営業利益及び経常利益については、TCK社の収益のほか、のれん償却等についても6月度より織り込むが、前回予想を上回る見込み。
●6533 Orchestra Holdings
企業向けデジタルマーケが柱。ユーザー属性に応じた企画・運用に強み。個人向け事業も育成中。5月15日発表18年12月期第1四半期の連結業績は、前年同期比12.6%増収、同17.4%経常増益となった。デジタルマーケティング事業は、インターネット広告市場が堅調に伸長する環境のもと、主力サービスである運用型広告を中心に、既存取引先からの受注額の増額や新規取引先の獲得が順調に推移し、取扱高が拡大。尚、18年12月通期の連結業績では売上高は72.04億円(前期比22.2%増)、営業利益は4.45億円(同22.1%増)、経常利益は4.44億円(同22.1%増)、純利益は2.91億円(同21.0%増)を見込む。
●7220 武蔵精密工業
シャフトやギア等を扱う自動車部品会社。ホンダ向けが5割強。アジア、南米は2輪向けが中心。4月27日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比31.8%増収、同54.3%経常増益となった。主力製品であるデファレンシャルの受注が全世界で好調に推移、またEV時代において需要が拡大する高精度ギヤなど、次世代部品の引き合いが増加。トランスミッション部品世界トップシェアの二輪事業では、新興国を中心とした海外メーカーからの受注が増加している。
●7952 河合楽器
ピアノの世界大手。直販が主体。音楽教室事業、素材加工との3本柱。中国など新興国を強化中。5月10日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比6.4%増収、同19.1%経常増益となった。楽器教育事業は、鍵盤楽器販売については、フラッグシップモデルの『Shigeru Kawai』が国内・海外ともに伸長し、ピアノ全体につきましても中国や北米などで好調に推移し販売が増加。デジタルピアノについては、音色や操作パネル、外装デザインを刷新した「CNシリーズ」や、当社のピアノ技術と資本業務提携をしたオンキヨーのオーディオ技術を融合した「CAシリーズ」の発売により、日本や北米などで堅調に推移。音楽教室では、生徒数が増え売上が増加。素材加工事業は、半導体関連部品や自動車関連部品の受注が増加。
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こだわりレーティング |
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05月29日(火)分
1925 |
大和ハウス |
みずほ |
買い継続 |
4600円→4700円 |
2607 |
不二製油 |
みずほ |
買い継続 |
3850円→4200円 |
3762 |
テクマトリックス |
大和 |
2→1格上げ |
2180円→2560円 |
4507 |
塩野義製薬 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
8100円→8600円 |
4921 |
ファンケル |
UBS |
Buy継続 |
5400円→5800円 |
4927 |
ポーラオルビスHD |
UBS |
Buy継続 |
5400円→5900円 |
5101 |
横浜ゴム |
ドイツ |
Buy継続 |
2900円→3000円 |
5301 |
東海カーボン |
GS |
買い継続 |
2900円→2950円 |
6098 |
リクルートHD |
メリル |
買い継続 |
3050円→3520円 |
6305 |
日立建機 |
野村 |
Buy継続 |
4700円→5340円 |
6465 |
ホシザキ |
野村 |
Buy継続 |
11500円→12000円 |
6890 |
フェローテック |
三菱UFJMS |
Buy継続 |
2700円→3200円 |
6971 |
京セラ |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
8500円→8800円 |
6996 |
ニチコン |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
1350円→1600円 |
9065 |
山九 |
野村 |
Buy継続 |
6000円→6700円 |
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