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平成30年05月18日(金)
5月17日現在海外相場 |
NYダウ |
24713ドル |
−54ドル |
ナスダック指数 |
7382P |
−15P |
CME日経先物 |
22890円 |
+50円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎上値の重い動きでも・・
原油価格が上昇しています。ニューヨーク原油先物相場は先週1バレル71ドル台と約3年半ぶりの高値圏を付けた後も高値で推移する動きです。この原油高がインフレ懸念を強める動きとなり、米長期金利の指標である10年物国債利回りが17日も一時3.12%近辺と、約7年ぶりの高水準を付けています。米国の金利上昇がインフレ懸念から来ているのか、或いは単に米国経済の強さの裏返しなのか意見が分かれるところですが、それでも米金利上昇の影響を受ける市場は多いようです。
この米金利上昇を背景に新興国からの資金流出の波が、アルゼンチンやトルコからブラジルや一部アジア諸国・地域へと広がってきています。ブラジルが通貨安をおそれ利下げ見送りを強いられたほか、インドネシアは利上げを決めています。動揺が新興国全域に広がり、世界の金融市場に影響が及ぶリスクもあるとの見方です。これまでの金融危機後に、主要国の金融緩和を背景に、少しでも有利な投資先を探そうと大量の投資マネーが新興国に流入してきました。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を進めるなか、米長期金利の上昇が加速し、マネーの逆流が起き始めることで、新興国経済への打撃が世界経済に影響をじわりと及ぼす動きとなっているようです。
一方で日本にとってはこの米金利上昇は色々な意味でプラスに働く可能性が指摘されています。勿論、米金利の先高観が米国株の重石になっている場合にはその限りではないのですが、それでも米金利上昇で、日本国内でも大手銀行の利ざやが改善するとの見方から銀行株を買う動きも出ているようです。金利の正常化と言う流れが決して悪い訳ではなく、米国の経済が好調であることの証しと捉えると、株式市場などにとっては懸念するべきではないのですが、ただこの金利の上昇を左右する金融政策の舵とりを間違えてしまいますと、過去長い間、日本で苦しめられてきたデフレ経済陥ってしまう可能性があるとの見方も出ているようです。
原油高、インフレ懸念、金利上昇、企業業績の重石、新興国市場のマネー流出、世界経済の減速と言う過去何度か経験してきた動きであるだけに、今回も同様の流れになる可能性があるとの指摘もあるようです。ただ、同じ轍を踏まないと言うことで言えば、米国金融当局であるFRBの金融政策も慎重な動きとなる可能性がありそうですから、その点では期待値が高まるところです。
日経平均株価は2万2800円台と堅調な展開となっています。どうしても米国を中心とした海外情勢に左右させられる展開となり、中東情勢や米中貿易摩擦の動向を見極めようとする動きですから、その意味では上値2万3000円台と言うのが壁になると思われています。もう少し下値がこなれないとこの壁を抜けるのは難しいとの観測もあるのですが、円相場が更に円安に動くことになれば、日本株としては一段高への期待は強まることになりそうです。
●2127 日本M&Aセンター
中堅中小企業のM&A仲介で最大手。全国の地銀、会計事務所等と連携網。事業承継案件に強み。4月27日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比29.1%増収、同28.7%経常増益となった。売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべてにおいて前期を28.3%〜31.9%上回り、8期連続で過去最高益を更新。当期において、過去最多となる649件(譲渡・譲受は別カウント)のM&A仲介を成約。これは、前期実績の524件から125件(+23.9%)の増加となっった。
●4587 ペプチドリーム
基盤技術PDPSで特殊環状ペプチド医薬品候補を大手製薬と創製、技術供与。自社創薬も。18年6月期業績予想では売上高が70億円以上、営業利益が29億円以上、経常利益が31億円以上、そして純利益が21億円以上と予想している。PDPSを活用した3つの事業戦略を推進することで17年7月の新本社・新研究所稼働に伴う諸費用を吸収し増収・増益を見込んでいる。PDPSは同社独自の創薬プラットフォームシステムでこれを活用した3つの事業戦略を推進している。多くの事業進展は例年通り期の後半に加速する傾向にあるようで、バイオ企業の価値の源泉は、あくまで中長期の事業進展への高い期待にあるとすると押し目を買うスタンスが有効になりそう。
●9514 エフオン
省エネ支援と木質バイオマス発電が2本柱。日田と白河で自社発電所を運営、燃料の外販等も。16年10月にファーストエコスから社名変更。5月10日発表18年6月第3四半期の連結業績は、前年同期比11.6%増収、同39.1%経常増益となった。尚、18年6月通期の連結業績では売上高は108.00億円(前期比8.9%増)、営業利益は8.9億円(同8.9%増)、経常利益は26.50億円(同15.0%増)、純利益は24.00億円(同19.8%増)を見込む。
●2158 FRONTEO
法的訴訟時の証拠保全等電子データ収集、分析等コンピュータ解析事業が主。AI活用事業傾注。5月15日発表19年3月期連結業績では売上高が138億円(前期比11.9%増)、営業利益が7億円(同202.4%増)、経常利益は6億円(同1521%増)、純利益は3億円(前期は7.25億円の損失)を予想リーガルテック事業は、当期に実施したクロスボーダー営業体制の整備及び米国子会社の構造改革(徹底した案件管理やコスト削減努力)の成果が通期で損益に寄与する見込み。AIソリューション事業は、ビジネスインテリジェンス分野が引き続きAIソリューション事業の収益を牽引することで増収及び通期黒字化を達成する見込み。
●3457 ハウスドゥ
不動産仲介で創業。加盟店にノウハウ提供するフランチャイズ事業が利益の柱。首都圏を開拓。5月2日発表18年6月通期の連結業績を上方修正している。売上高は前回比23.4%増の211.59億円(前期比25.6%増)、営業利益は同30.6%増の20.93億(同67.6%増)、経常利益は同35.7%増の19億円(同72.3%増)、純利益は同36.0%増の12.51億円(同69.6%増)となった。19年6月期を最終年歴とする中期経営計画において、ストック型収益事業であるフランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、不動産金融事業へのウェイト転換を進めたことで順調に業績を伸ばした。また、これまでのストック型収益事業の積み上げに加えて、ハウス・リースバック事業におけるファンドへの売却や、不動産金融事業においても新たにリバースモーゲージ保証事業を開始し、一層の業績拡大を見込んでいる。
●3923 ラクス
クラウドとIT人材派遣の2本柱。『メールディーラー』が収益柱。『楽楽精算』を育成中。2月14日発表18年3月期第3四半期の連結業績は、売上高は45.47億円(前年同期比26.8%増)、営業利益は8.72億(同23.2%増)、経常利益は8.75億円(同24.4%増)、純利益は6.00億円(同23.9%増)となった。クラウド事業は、マーケティングの強化に加え、営業人員の増員と既存サービスの競争力強化を目的とした機能改善を持続的に行う等の積極的な成長投資を行った。IT人材事業は、企業収益の改善に伴うIT投資の増加や、慢性的なITエンジニア不足を背景に稼働人員数が増加したが、エンジニアの継続的な増員を目的として平均給与を上昇させたことに加え、研修期間のエンジニアが増加したことにより、利益率が低下。
●6050 イー・ガーディアン
SNS投稿等の目視監視や運用支援と、ゲーム利用者の問い合わせ対応代行が主体、広告審査も。5月7日発表18年9月期第2四半期の連結業績は、前年同期比21.2%増収、同30.4%経常増益となった。事業拡大の一環として、17年度より提供している「ビットコイン本人認証サービス」等のフィンテック関連業務、及びゲーム関連の問い合わせ増加に伴い、子会社のイー・ガーディアン東北株式会社は福島県郡山市に郡山センターを新設。郡山センターでは、投稿監視等の従来より提供しているサービスに加え、今後さらなるニーズの高まりが予想されるフィンテックやソーシャルゲーム等の最新ITサービスに特化した部隊を設置し、より専門性の高いサービスの提供を目指す。
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こだわりレーティング |
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05月17日(木)分
1801 |
大成建設 |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
6550円→6850円 |
3288 |
オープンハウス |
大和 |
1継続 |
6700円→7800円 |
3774 |
IIJ |
大和 |
1継続 |
2960円→3090円 |
4151 |
協和醗酵キリン |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
2700円→2800円 |
4324 |
電通 |
大和 |
1継続 |
6000円→6660円 |
4612 |
日本ペイント |
メリル |
買い継続 |
4600円→5250円 |
6098 |
リクルートHD |
大和 |
1継続 |
3200円→3380円 |
6740 |
ジャパンディスプレイ |
マッコーリー |
Neutral→OP格上げ |
175円→200円 |
6758 |
ソニー |
SMBC日興 |
1継続 |
7000円→7600円 |
6965 |
浜松ホトニクス |
野村 |
Buy継続 |
5500円→5900円 |
7532 |
ドンキホーテ |
ジェフリーズ |
Hold→Buy格上げ |
6000円→7000円 |
8591 |
オリックス |
大和 |
1継続 |
2500円→2600円 |
9531 |
東京ガス |
みずほ |
買い継続 |
3200円→3300円 |
9749 |
富士ソフト |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
4850円→5050円 |
9989 |
サンドラッグ |
みずほ |
買い継続 |
5600円→6500円 |
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