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平成30年06月08日(金)
6月7日現在海外相場 |
NYダウ |
25241ドル |
+95ドル |
ナスダック指数 |
7635P |
−54P |
CME日経先物 |
22665円 |
+25円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎外部環境を見極める
連日で高値を更新していました米国ナスダック指数も7日の日は流石に買い疲れと言うか高値警戒感が出たのでしょうか、売りに押され小幅に反落しています。NYダウは出遅れ感があるのでしょうか、こちらはプラス圏で推移すると言う強い動きとなっています。
当然、この強い米国株を受けて、日本株にも買いの勢いが連鎖する動きで、日経平均株価も先月末から反転しており2万2000円近辺から800円程度戻しています。5月21日に2万3000円台に乗せた後、外部環境の不透明感でやや下押しはしましたが75日線で下げ止まり、2万2000円が何とか下値支持線として戻した格好です。
米国株が強い地合いと言う背景が日本株を押し上げた訳ですが、もう一方では円安と言う要因も加わっており、1ドル110円台までの円安は主力企業の買いを支えたと言うことになります。ここのところ海外勢の日本株買いが弱まっていましたから、円安や米国株高で日本株に割安感が出て、外国人投資家の買いも期待できると言う見方もあったようです。
外国人投資家など世界の投資マネーについて言えば、最大の注目材料はやはり米国の経済とそれに伴う米国の金融政策の動向と言うことになります。米経済が過熱してインフレ懸念が強まれば、当然FRBも金融引き締めに動く訳で、足元で政策金利を今年後3回、いや4回程度上げようとする予想が出ている訳です。
その投資マネーの行き先のカギを握る米長期金利は現在2.9%台と5月中旬につけた3.1%台より低い水準にあります。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを進め、長期金利が3.1%を超えて上昇しても世界景気がしっかりしていれば、特に問題はない訳で、金利上昇でも経済がしっかりしている事が米国株高、そして日本株買いに繋がると言う見方と言うことになります。当然、その舵取りをFRBが真剣に行っている訳で、この舵取りを間違えてしまいますと、過去日本が失敗した失われた20年と言う長いデフレ経済に苦しんでしまうことになりかねないと言うことになります。
日本経済にとっても金融政策は重要なカギを握ります。金融緩和策が円安をもたらし、株高を誘因した訳ですが、円安が日本企業にとってはトータルでプラスに働くと言う事は誰しも理解している訳です。先日の政治討論会で同志社大の教授のH女史が金融緩和策などせずに自然体にする事が日本経済を正常に働かせると言っており、アベノミクス政策を揶揄した発言をしていました。自然体で何もしないことで日本経済が良くなれば、それに越した事はないのですが、所詮評論家の無責任な発言で、過去のこのH女史の予想が当たった試がない事を想定すると、このような討論会にでる価値もないのかも知れません。それにして教わっている学生も気の毒な感じがしてしまいます。
と言うことで、相場ですが、来週に控えが重要なイベントを見極めたいと言うことで週末は大きな動きはないのかも知れません。カナダでのG7(主要7カ国)首脳会議の行方や、米中の貿易協議の先行き不透明感、12日に予定される米朝の首脳会談など、様々な要因が待っているだけに流石に大きなポジションを持ち辛いと言うことになります。ただ、好地合いと言う側面で見れば、個別に好材料が出た銘柄や値動きの良い銘柄に短期筋の資金を中心に物色の動きは強まりそうです。
●1435 TATERU
アパート経営プラットフォーム『TATERU』をWeb展開。常時130件超の土地情報保有。5月11日発表18年12月期第1四半期の連結業績は、前年同期比32.2%増収、同15.6%経常増益となった。主要な事業であるTATERU Apartment事業は、堅調に成長を続けている。また、新規事業として早期の黒字化に向けて取り組んでいたTATERU Funding事業、TATERU bnb事業及びRobot Home事業についても、当第1四半期において、黒字化を達成した。
●2385 総医研ホールディングス
抗疲労食品・飲料の直販と、化粧品が収益柱。評価試験や医薬品臨試受託も。利益は下期偏重。5月11日発表18年6月第3四半期の連結業績は前年同期比34.1%増収、70.6%経常増益となった。17年6月、ラクトフェリンを中心とする機能性素材の開発及び販売等を事業とするNRLファーマを連結子会社化した。今後、化粧品事業及び健康補助食品事業においてラクトフェリンを使用した新商品開発を行う方針であるほか、同社とのシナジーを活かして、新規素材の開発にも積極的に取り組んいく。
●3391 ツルハホールディングス
ドラッグストア最大手級の一角。北海道から南下して九州まで展開。傘下にレデイ薬局、福太郎。17年6月20日に公表した18年5月通期の連結業績を18年3月13日に上方修正している。売上高は11.7%増の6700.00億円(前期比16.1%増)、営業利益は2.3%増の399.00億円(同13.1%増)、経常利益は2.2%増の412.40億円(同11.9%増)、純利益は1.2%増の250.42億円(同7.8%増)としている。17年9月29日付で杏林堂グループ・ホールディングスを連結子会社化した。
●4403 日油
油脂化学の先駆者。油脂技術をベースに多角化。ニッチながら独自性ある機能性商品群が稼ぐ。5月9日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比3.4%増収、同9.7%経常増益となった。新製品・新市場の創出では、産官学連携の強化を一層進め、研究テーマの拡充と研究開発のスピードアップに努めた。また、海外営業要員の増強と営業拠点間の連携強化を図り、海外市場での拡販に努め、生産性向上では、効率化投資を推進。
●4921 ファンケル
通販主力の無添加化粧品メーカー。サプリや健康食品も展開。海外は中国、香港、北米が中心。4月26日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比で13.2%増収、同262.6%経常増益となった。主力の化粧品関連事業、栄養補助食品関連事業が増収となり、営業利益は、増収効果による売上総利益の増加に加え、採算性の高い化粧品関連事業の売上構成比が高まった。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は1145億円(前期比5.0%増)、営業利益は95億円(同12.5%増)、経常利益は96億円(同11.5%増)、純利益は66億円(同6.6%増)を見込む。
●6999 KOA
固定抵抗器で世界首位級。長野中心に国内生産比率70%強と高い。自動車向けに強み。好財務。4月19日発表18年3月通期連結業績は17年2月期比15.2%増収、同75.7%経常増益となった。販売面においては、自動車向けや日本の産業機器向け、中国の家電向けに売上が増加したこと、為替が円安に振れたこと、利益面では、高付加価値製品の売上増加およびコストダウンの効果から増収増益となった。
●9065 山九
新日鉄住金と緊密。物流と工場建設・改修保守が両軸。工場建設から保守まで一括運営も強い。5月10日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比4.3%増収、同10.9%経常増益となった。物流事業分野では、事業構造改革による収益改善やグローバルネットワークを活かした営業の拡大を推進し、機工事業分野では、プロジェクト管理を強化するとともに、システム化、工法開発・改善による効率化や原価率の改善を進めた。
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こだわりレーティング |
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06月07日(木)分
2413 |
エムスリー |
SMBC日興 |
1継続 |
3900円→5200円 |
2695 |
くらコーポ |
野村 |
Buy継続 |
7600円→8300円 |
4626 |
太陽HD |
三菱UFJMS |
Hold→Buy格上げ |
5900円→6200円 |
4911 |
資生堂 |
三菱UFJMS |
Neutral→Overweight格上げ |
7700円→10800円 |
5713 |
住友金属鉱山 |
JPモルガン |
Neutral→Overweight格上げ |
5360円→5600円 |
6534 |
DACHD |
SMBC日興 |
1継続 |
3040円→3500円 |
7282 |
豊田合成 |
みずほ |
買い継続 |
3300円→3500円 |
7701 |
島津製作所 |
SMBC日興 |
1継続 |
3600円→3700円 |
7741 |
HOYA |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
7400円→7600円 |
7956 |
ピジョン |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
5100円→5600円 |
9517 |
イーレックス |
三菱UFJMS |
Buy継続 |
1200円→1400円 |
9706 |
日本空港ビル |
モルガンS |
Overweight継続 |
6400円→8900円 |
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