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平成30年06月15日(金)
6月14日現在海外相場 |
NYダウ |
25175ドル |
−225ドル |
ナスダック指数 |
7761P |
+65P |
CME日経先物 |
22830円 |
+130円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎米中の貿易摩擦激化を警戒
欧州中央銀行(ECB)が14日理事会を開き、量的緩和政策を年内に終了することを決めています。ユーロ圏では景気拡大が物価を押し上げつつあり、物価目標(2%近く)の実現に手応えを感じ始めたためです。利上げを加速する米国に続いて欧州が量的緩和政策を打ち切ることで、世界の金融政策は危機対応の局面から平時へと大きく転換することになります。
ただ欧州では足元で景気拡大のペースが鈍り、イタリアの政情も市場を不安定にしており、ECBは現在の超低金利が「少なくとも2019年夏までは現在の水準にとどまる」とし、利上げ開始に慎重な姿勢を示しています。量的緩和は国債などの資産を大量に買い入れることで、市場に出回るお金を増やし、金利を引き下げて景気を刺激する政策。日米に続いてECBもデフレに陥るリスクが高まった15年に導入しています。現在も月300億ユーロ(約4兆円)のペースで資産を買い入れています。
量的緩和政策は国債を大量に買い入れるため、国の財政規律を緩めてしまうリスクがあり、このため、中央銀行は量的緩和を危機対応の異例の政策と位置づけてきました。米国ではすでに14年に終了。ECBもデフレのリスクは消えたと判断し、打ち切りを決めています。ECBの量的緩和政策は今年9月末が期限で、ECBは新規購入額を10月以降は150億ユーロに減らし、年末で打ち切ることになります。すでに保有している国債については満期を迎えた分を再投資に回して当面は残高を維持することになります。
米連邦準備理事会(FRB)は13日、政策金利を1.75〜2.00%に引き上げました。15年に利上げを始めたFRBが大きく先行する訳ですが、ECBもようやく米国の背中を追い始めた格好です。新興国に流入していたマネーの先進国回帰につながる可能性があると言えます。ECBが量的緩和政策を終了するのは、景気拡大で失業率が下がり、物価への影響が大きい賃金がドイツなどで上がり始めているためで、足元では昨年末までの急成長の反動もあって成長ペースが鈍っているのですが、ECBは今のところ、減速は一時的で基調はしっかりしているとみているようです。
欧州が量的緩和策を終了し、利上げを実施た米国に続き、金融政策を引き締め気味に移行する動きとなっています。各国経済が好調な事が背景になっていますが、先進国諸国の中で、依然として量的緩和政策を継続する日本の金融政策の動向が注目されるところです。今のところ量的緩和策を終了する意向は無い訳で、19年の消費税増税を前にして、景気を腰折れさせないと言う意味でも現状の金融緩和姿勢を崩す訳には行かないと言うことになります。
ただ世界の金利の流れが引き締め気味に推移していることで、日本だけが金利を低く抑えることで、為替相場に対する影響を世界各国から指摘されることになりかねません。マネーの流れはどうしても、金利の高い方に流れますから、例えば米国の利上げによってドル円相場は日米の金利差を意識した動きからどうしてもドル高円安方向に向かうことになります。勿論、為替相場が金利差だけで動くものではありませんから、安全資産としての円が買われると言う「リスクオフ」と言う流れになれば、逆方向に行く訳ですが、何もなければどうしても金利差で動くと言うことになります。日本もいずれ量的緩和策を終了して、利上げを実施する時期がくるのですが、日銀としてもその時期を見極めるタイミングが非常に難しいと言うことになりそうです。
相場ですが、トランプ政権が中国の知的財産権侵害に対抗する貿易制裁関税を早ければ15日にも発動する方向で準備を進めているとの報道が出ているようで、米国株の上値を重くしているとの見方があるだけに、日本株にとっても、上値を買い辛い展開になりそうです。為替相場に関しては1ドル109円台半ばから、海外市場で再度円安に振れているようで直近で1ドル110円台半ばでの円安水準となっています。円相場がやや上下大きく動いているだけに、日本株としてもこの為替の動きに合わせて動く可能性があるだけに、米国の動向と合わせてやや神経質な動きになりそうです。
●2158 FRONTEO
法的訴訟時の証拠保全等電子データ収集、分析等コンピュータ解析事業が主。AI活用事業傾注。5月15日発表19年3月期連結業績では売上高が138億円(前期比11.9%増)、営業利益が7億円(同202.4%増)、経常利益は6億円(同1521%増)、純利益は3億円(前期は7.25億円の損失)を予想リーガルテック事業は、当期に実施したクロスボーダー営業体制の整備及び米国子会社の構造改革(徹底した案件管理やコスト削減努力)の成果が通期で損益に寄与する見込み。AIソリューション事業は、ビジネスインテリジェンス分野が引き続きAIソリューション事業の収益を牽引することで増収及び通期黒字化を達成する見込み。
●3038 神戸物産
冷凍食品など食材販売の『業務スーパー』をFC展開。外食買収で食材供給拡大。輸入材料多い。6月13日発表18年10月期第2四半期の連結業績は、前年同期比5.8%増収、同9.0%経常減益となった。業務スーパー事業における出店状況は、出店25店舗、退店3店舗、純増22店舗の結果、総店舗数は802店舗となった。新規出店の内訳は、直轄エリア16店舗、地方エリア9店舗。出店に関しては関東エリアへの出店を中心に新規出店を進めており、また、営業年数が長くなり老朽化してきた店舗の移転等を積極的にFCオーナーに勧めている。
●3134 Hamee
スマホやタブレット向けアクセサリーのデザイン・販売。クラウド型EC事業支援システムも。6月13日発表18年4月通期の連結業績は、17年4月期比10.3%増収、同20.9%経常増益となった。モバイルアクセサリーの販売は、スマートフォンケースとしては認知度が高い「iFace」シリーズや、女性向けの新ブランド「salisty」、様々な人気キャラクターを活用したモバイルアクセサリー等、個性的な自社企画商品を継続的にリリースし販売拡大に積極的に注力た。また、自社開発のEC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」は、アパレル通販サイトとの連携を強化するアプリや、トランザクションレンディングサービスや地方銀行とのデータ連携等、プラットフォーム化のメリットを最大限に活用したサービスを展開。EC事業者向けコンサルティング事業会社を子会社化するなど、持続的な成長に向けた事業展開を推し進めた。
●6191 エボラブルアジア
航空券の予約サイト『空旅』主力、国内に特化。他社OEMも。ベトナムでITオフショア開発。オンライン旅行代理店として、国内航空券販売を主軸に、引き続き業績を拡大。平成24年より開始したITオフショア開発事業においては、ベトナムにおけるラボ型開発を主軸に、多業種にわたり順調に顧客先を獲得し、雇用エンジニア数を増加させ、平成30年3月末現在は873名規模まで成長。また、上場来本格化した投資事業においては、成長企業への投資を積極的に進め、平成30年3月末現在、投資先を32社まで拡大している。尚、18年9月通期の連結業績では売上高は70.50億円、営業利益は15.00億円、当期利益は8.81億円を見込む。又、18年9月期末配当は10円と前期比で3円増配予定。
●9076 セイノーホールディングス
路線トラック草分けで業界最大手。愛称『カンガルー便』。トヨタ車ほか自動車販売も手掛ける。5月11日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比5.0%増収、同0.7%経常増益となった。阪急阪神ホールディングス株式会社および株式会社阪急阪神エクスプレスと17年12月25日付で資本・業務提携契約を締結。さらに、17年10月2日付で首都圏近郊3カ所に大型冷蔵冷凍倉庫を保有する昭和冷蔵株式会社および製氷業のショーレイフィット株式会社を子会社化、同年10月11日付でインドネシアのPT Seino Indomobil Logisticsにおいて、同国内における冷凍食品輸送を開始。
●9672 東京都競馬
大井競馬場の大家。歩合家賃と在宅投票システムが主力。賃貸倉庫や『東京サマーランド』も。4月27日発表18年12月期第1四半期の連結業績は、前年同期比10.7%増収、同27.6%経常増益となった。尚、18年12月通期の連結業績では売上高は217.9億円(前期比2.3%増)、営業利益は52.67億円(同12.7%減)、経常利益は51.99億円(同13.3%減)、純利益は33.91億円(同16.4%減)を見込む。三菱UFJモルガン・スタンレー証券ではエクイティーストーリーに変更はなく、インターネット馬券投票システム(SPAT4)による公営競技の増収、大井競馬場などの資産有効活用が中期的に増益を牽引すると予想。連結営業利益について、18年12月期72億円(前期比19.3%増)、従来68億円、19年12月期93億円(従来80億円)、20年12月期102億5000万円(従来88億円)と試算。
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こだわりレーティング |
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06月13日(水)分
3289 |
東急不動産HD |
JPモルガン |
Overweight継続 |
890円→930円 |
4543 |
テルモ |
野村 |
Buy継続 |
6800円→7600円 |
6516 |
山洋電気 |
三菱UFJMS |
Buy継続 |
10500円→13000円 |
7164 |
全国保証 |
ドイツ |
Buy継続 |
5500円→5850円 |
7701 |
島津製作所 |
UBS |
新規Buy |
3700円 |
7747 |
アサヒインテック |
野村 |
Buy継続 |
4950円→5250円 |
8053 |
住友商事 |
大和 |
1継続 |
2350円→2400円 |
8279 |
ヤオコー |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
5600円→6800円 |
8308 |
りそなHD |
JPモルガン |
Neutral→Overweight格上げ |
600円→740円 |
8801 |
三井不動産 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
2970円→3160円 |
8802 |
三菱地所 |
大和 |
2→1格上げ |
2200円→2800円 |
8804 |
東京建物 |
大和 |
1継続 |
2100円→2600円 |
8830 |
住友不動産 |
大和 |
2→1格上げ |
3700円→5900円 |
8830 |
住友不動産 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
4520円→4830円 |
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