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平成30年08月17日(金)
8月16日現在海外相場 |
NYダウ |
25558ドル |
+396ドル |
ナスダック指数 |
7806P |
+32P |
CME日経先物 |
22270円 |
+110円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎NYダウ400ドル高
米国株が大幅に上昇しています。中国商務省が16日、代表団が8月下旬に米国を訪れ、6月初旬以来初となる貿易協議に臨むと発表。これを受けて、両国が相互に高関税を課し合う「貿易戦争」の終結に向けて歩み寄るのではないかとの期待が浮上した事が買いの背景になったようです。
中国が流石に音を上げたのかも知れませんが、市場は米中の通商問題を巡る対立が続く中、事態打開に向け小さな一歩を踏み出したと好感する動きです。両国の当局者は16日、米財務省の招待を受けて王受文・商務次官率いる中国の代表団が訪米し、今月22・23日に通商問題を協議することを明らかにしています。
米国側の代表は財務省のデービッド・マルパス次官(国際問題担当)。中国側は劉鶴副首相(経済担当)の側近、廖岷・財政次官も出席するとWSJ誌では報じています。
中国商務省は、中国は単独行動主義と保護貿易主義に反対しており、いかなる一方的な貿易措置も受け入れないとの立場を示す一方、対等と誠実さに基づく話し合いは歓迎すると述べています。流石に体面を重んじる国の中国だけの事はあるだけの言い草です。
米中が通商協議を開催するのはおよそ2カ月ぶりで、その間に米中両国は相互に数百億ドル規模の関税を発動し、中国の株や通貨が売り込まれましたが、双方ともに一歩も譲らない構えを見せていた訳です。
金融市場はこの報道を株価の大幅上昇で反映させた訳ですが、まだ話し合いも始まっておらず、結果がどうなるかなど誰にも分からない中で、それでも株式市場は良い方向に転ぶ可能性もあるとして、少なくとも売りは手仕舞っておこうとする動きが活発化したと言えます。
どんだけ売っていたんだと言いたくなりますが、所詮株式市場に参入する輩は現金なものですから、こればかりはその時々の情報で投資スタンスをコロコロ変えると言うことで、それこそが、この世界で生き残る道、と言うことになります。
この流れは個別銘柄の投資判断でも言えることで、個人投資家に良く見られる傾向に、塩漬け株を作る傾向がある投資家が多い訳ですが、例えば数か月前に、ある銘柄に対して強気の判断が成された事を受けて、仕込んだのですが、その後さっぱり上がらない状況で時間が経過、数か月して、あの情報はどうなったんだと質問をする人がいます。株式情報などは、その時々の流れで消化されるもので、数か月経過してしまえば、消えてなくなってしまう場合があるのも確かで、その時々の臨機応変な対応が必要と言うことになります。
と言う事で週末の本日は買い優勢の展開になりそうです。シカゴCME日経先物は2万2300円近辺ですから、昨日の大証比で100円超上げています。NYダウの上げ幅にしては上値が小さいとも言えますが、為替や国内の需給面での動きで考えると仕方ないのかも知れません。日本人は慎重ですから、今回の米国株高の背景にある中国が今月下旬に次官を訪米させ、貿易協議を再開すると発表したことで、米中貿易摩擦への警戒感が後退し、株価の上昇につながると言うシナリオを素直に受け取る事が出来ないのかも知れません。交渉の行方には不透明感が強く、具体的な内容が判明するまで、買い要因にはなりづらそうと言うコメントに見られるように、慎重派が依然多いようです。ただ、それでも強気の材料に変わりはない訳で、日経平均株価の200日線の2万2400円や心理的な節目の2万2500円近辺位は戻りそうです。
●2146 UTグループ
製造業派遣・請負大手。半導体業界中心だが環境や自動車など業種多様化。技術者派遣も開始。8月9日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比29.8%増収、同81.1%経常増益となった。マニュファクチャリング事業は従来期間工が中心だった自動車関連分野において、全国的な人手不足により人材採用が困難な状況になったことから派遣需要が拡大。ソリューション事業は、総合的な人材サービスの提案などにより大手メーカーとの関係強化を進めたことで売上高が増加。エンジニアリング事業は、産業界の慢性的なエンジニア人材不足に応えるため、新卒採用に加えて、マニュファクチャリング事業等に所属する製造オペレーターを設計・開発エンジニアへのキャリアチェンジを推進するグループ内転職制度「One UT」により技術職社員を拡充させ、売上高は前期比で大幅に増収となった。
●2427 アウトソーシング
工場製造ラインへの人材派遣・請負が主力。東海、関東を主地盤に全国に展開。請負化を促進。18年2月14日に公表した18年12月期第2四半期の連結業績を8月3日に上方修正している。売上収益は前回発表比7.0%増の1390.99億円、営業利益は同32.6%増の49.08億円、税引前利益は同21.5%増の38.87億円、四半期利益は同45.0%増の24.65億円としている。とりわけ海外において、業績予想を大きく上回ったことが、グループ全体の業績伸長に寄与した。従前の日系メーカー中心の取引のみならず、チリのBPO、ドイツの製造派遣、アジアのペイロール事業、さらには18年5月にM&AしたOTTOグループによる欧州の人材流動化スキームといった幅広いアプローチにより、欧米の大手多国籍企業との取引も引き続き拡大しており、豪州・欧州の安定的な公共系アウトソーシング事業も堅調に推移した。
●4004 昭和電工
ハードディスク外販首位。石油化学、電子材料用ガス、アルミ、電炉用黒鉛電極など事業幅広。18年5月9日に公表した18年12月期第2四半期と通期の連結業績を8月8日に上方修正している。第2四半期の売上高は前回発表比0.9%増の4558.45億円、営業利益は同14.8%増の780.84億円、経常利益は同20.6%増の65.5億円、純利益は同35.2%増の581.32億円としている。通期の売上高は前回発表比5.3%増の9850億円(前期比26.2%増)、営業利益は同24.1%増の1700億円(同118.5%増)、経常利益は同27.0%増の1670億円(同161.1%増)、純利益は同35.3%増の1150億円(同243.6%増)としている。
●4403 日油
油脂化学の先駆者。油脂技術をベースに多角化。ニッチながら独自性ある機能性商品群が稼ぐ。8月1日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比6.0%増収、同19.2%経常増益となった。脂肪酸誘導体は、アジアにおける環境エネルギー関連の需要が堅調に推移。界面活性剤は、トイレタリー関連の需要が好調に推移。エチレンオキサイド・プロピレンオキサイド誘導体は、塗料向けや合成樹脂・樹脂加工向けの需要が堅調に推移。有機過酸化物は、国内需要および輸出が堅調に推移。食用加工油脂は、製菓・製パン用機能性油脂の需要が堅調に推移。
●5019 出光興産
石油元売り2位。石油化学や原油・石炭開発も。同社とと昭和シェル石油は7月10日、19年4月1日に経営統合すると発表。反対していた大株主である出光創業家の一部が取締役の推薦などを条件に同意。18年5月15日に公表した19年3月通期の連結業績を8月14日に上方修正している。売上高は前回発表比9.7%増の4兆2800億円(前期比14.7%増)、営業利益は同42.9%増の2200億円(同9.3%増)、経常利益は同47.1%増の2500億円(同10.5%増)、純利益は同35.9%増の1400億円(同13.7%減)としている。売上高は、原油価格の上昇等を見込んだことにより、前回発表予想から増収となる見通し。営業利益は、在庫評価益及び石油製品セグメントの製品マージン改善や資源セグメントの石炭価格上昇等により、前回発表予想から増益となる見通し。
●7747 朝日インテック
産業用から出発、循環器治療のPTCAガイドワイヤへ展開。タイ、ベトナムでほぼ全量生産。8月10日発表した18年6月期の連結決算は、純利益が前の期比30%増の100億円となり過去最高。国内外で高度な医療器具を導入する病院が増え、心臓血管の治療に使うカテーテル(医療用細管)やガイドワイヤなどの販売が大きく伸びた。自動車向けをはじめ産業部材も好調。売上高は17%増の501億円、営業利益は28%増の137億円で、いずれも過去最高。ガイドワイヤはカテーテルを手首から挿入する際に使う医療器具で、利幅が比較的厚いとされる。
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こだわりレーティング |
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08月16日(木)分
4739 |
CTC |
みずほ |
買い継続 |
2500円→2600円 |
5401 |
新日鐵住金 |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
3550円→3700円 |
5411 |
JFEHD |
JPモルガン |
Overweight継続 |
2990円→3400円 |
5411 |
JFEHD |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
3360円→3650円 |
6758 |
ソニー |
大和 |
1継続 |
6200円→6600円 |
6758 |
ソニー |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
8050円→8350円 |
7202 |
いすゞ自動車 |
大和 |
1継続 |
2000円→2150円 |
7269 |
スズキ |
JPモルガン |
Overweight継続 |
8000円→8200円 |
7532 |
ドンキホーテ |
みずほ |
買い継続 |
7100円→7600円 |
7832 |
バンナムHD |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
5420円→5550円 |
8252 |
丸井G |
大和 |
1継続 |
2600円→2700円 |
9984 |
ソフトバンク |
野村 |
Buy継続 |
13080円→13830円 |
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