 |
|
平成30年08月07日(火)
8月6日現在海外相場 |
NYダウ |
25502ドル |
+39ドル |
ナスダック指数 |
7859P |
+47P |
CME日経先物 |
22540円 |
+50円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
|
本日のこだわり相場感
|
|
◎中国動向を気にする動き
中国株が下げています。週明け6日の中国・上海株式相場は大幅に4日続落、上海総合指数の終値は前週末に比べ35.2864ポイント(1.28%)安の2705.1565と、2016年2月29日以来およそ2年5カ月ぶりの安値となっています。米中貿易摩擦を巡り中国政府が3日、米国からの約600億米ドル分の輸入品に追加関税をかける報復措置を発表、米中摩擦の泥沼化を懸念した売りに押された格好です。
上海総合指数は一時は節目の2700を下回り、1.8%安の2692まで下げており、取引時間中としては7月6日以来1カ月ぶりの2700割れとなっています。石油、自動車、医薬品、非鉄金属、不動産、化学など幅広い業種で売りが優勢となっています。
米中貿易戦争の激化が中国にとっては大きな痛手になるとの見方が金融市場では大きな流れになっています。米国はその辺りを分かって、貿易戦争を仕掛けていると見られるのですが、米国と言うかトランプ大統領が行う戦術がどうも対中国に対して非常に厳しいものになって来ています。実際にこれまで中国が行って来た、様々なルール違反の行為に対して、米国を筆頭に世界が中国に対して色々と締め付けを行っていると言えそうです。
ただ、日本にとっては中国が、中国経済が減速するとなると、日本の主力企業の収益に大きな打撃を受ける要因になる訳で、その意味では日本株にとってはマイナス効果は大きいと言えます。今朝の日経記事でも日本株に対する機関投資家の「弱気」が広がっているとの記事です。
「弱気」に傾いている背景の一つは日銀の政策ですが、もう一つはやはり貿易戦争の影響だと言えます。三井住友信託銀行は「秋の米中間選挙の前に日本株のウエートを高めるのは難しい」と指摘しています。富国生命保険は、足元で組み入れ比率は変えていないが「今春よりも不透明感は強まっており、買い増しには慎重にならざるをえない」と話しているようです。
ただ、そう言っても、2015年の時のようなチャイナショックにならない限りでは、日本企業の業績に関してはそれほど懸念する事はないとも言えます。足元で発表が本格化している、決算発表でも好調な内容を示す企業も数多くあるようで、全体相場を下支えしていると言えそうです。指数と言う意味では昨日引け後に発表になったソフトバンクですが、18年4−6月期決算連結決算では、営業利益は7149億9300万円(前年同期比49.2%増)としており、市場予想を上回る内容となっています。一社だけで相場を牽引する事が出来ないまでも、投資家心理には一定の効果があるのかも知れません。日経平均株価は引き続き2万2500円を下値にして、25日線、75日線、200日線がサポートする動きが続きそうです。
●2427 アウトソーシング
工場製造ラインへの人材派遣・請負が主力。東海、関東を主地盤に全国に展開。請負化を促進。18年2月14日に公表した18年12月期第2四半期の連結業績を8月3日に上方修正している。売上収益は前回発表比7.0%増の1390.99億円、営業利益は同32.6%増の49.08億円、税引前利益は同21.5%増の38.87億円、四半期利益は同45.0%増の24.65億円としている。とりわけ海外において、業績予想を大きく上回ったことが、グループ全体の業績伸長に寄与した。従前の日系メーカー中心の取引のみならず、チリのBPO、ドイツの製造派遣、アジアのペイロール事業、さらには18年5月にM&AしたOTTOグループによる欧州の人材流動化スキームといった幅広いアプローチにより、欧米の大手多国籍企業との取引も引き続き拡大しており、豪州・欧州の安定的な公共系アウトソーシング事業も堅調に推移した。
●4975 JCU
メッキ薬品大手で自動車、電子部品向けに強み。荏原、エンソンからMBO。海外展開を強化中。8月3日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、売上高は38.%増収、同30.9%経常増収となった。海外における薬品の販売が順調に推移したことに加え、めっき装置の販売が好調に推移した。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は260億円(前期比12.5%増)、営業利益は73億円(同5.1%増)、経常利益は73億円(同4.7%増)、純利益は52億円(同6.0%増)を見込む。又、19年3月期末配当は22.5円を予定、年間配当では45円となる。尚、18年4月1日付で1対2の株式分割を行っており、前期比で実質増配となる。海外市場において、スマートフォン向け薬品等及び自動車向け薬品の販売は引き続き堅調に推移するものと予想される。一方、国内市場は、薬品販売は微増と予想。既存シェアの保持及び拡大のためには、コストダウンや次世代技術に対応した高性能薬品の開発等、顧客ニーズに適合した新製品の早期市場投入を図る。
●5122 オカモト
プラスチックフィルムと建装、産業資材が主。コンドームや靴、自動車内装材等と多角展開。18年5月10日に公表した19年3月期第2四半期と通期の連結業績を8月3日に上方修正している。第2四半期の売上高は前回発表比変わらずの460億円、営業利益は同31.4%増の46億円、経常利益は同30.8%増の51億円、純利益は同39.6%増の37億円としている。通期の売上高は前回発表比変わらずの950億円(前期比5.5%増)、営業利益は同7.0%増の92億円(同9.4%減)、経常利益は同6.5%増の99億円(同9.4%減)、純利益は同7.1%増の60億円(同12.0%減)としている。
●5331 ノリタケカンパニーリミテド
森村グループ中核。世界的な高級陶磁器食器メーカー。研削砥石トップ。セラミック原料等も。8月3日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比8.4%増収、同59.1%経常増益となった。工業機材は国内では、主要顧客である自動車及びベアリング業界の生産が堅調に推移し、鉄鋼業界も高い水準を維持したことに加え、ダイヤモンド工具販売会社を連結子会社化したこともあり、売上げは増加。海外では、中国で鉄鋼・自動車業界の生産が高水準であったほか、東南アジアでの自動車産業が回復基調を示し、売上げが増加したものの、北米が低調であったため、全体では微増に留まった。電子ペーストは、車載用や通信機器用部品の需要が堅調に推移したことから、コンデンサー用が伸長。
●5541 大平洋金属
新日鉄住金系。ステンレス原料のフェロニッケル製錬で世界上位級。ニッケル価格で業績変動。18年5月11日に公表した19年3月期第2四半期と通期の連結業績を8月3日に上方修正している。第2四半期の売上高は前回発表比11.6%増の268.34億円、営業利益は同1236%増の23.25億円、経常利益は同163.5%増の34.28億円、純利益は同201.8%増の34.16億円としている。通期の売上高は前回発表比9.2%増の522.45億円(前期比26.7%増)、営業利益は前回14.89億円の赤字から今回20.20億円の黒字(前期は32.39億円の赤字)、経常利益は前回発表比449.6%増の43.42億円(前期は2.03億円の赤字)、純利益は同669.0%増の42.37億円(同8.10億円の赤字)としている。
●6145 日特エンジニアリング
コイル用自動巻線機最大手で全自動システム機に特色。モーター用巻線機も。FA企業志向。8月3日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比28.6%増収、同22.2%経常増益となった。特に、モジュール品の組立てまでを行うFAトータルラインへと領域を広げることに注力し巻線機業界、FA業界の中での差別化を図っている。この差別化によって、近時、不透明感の漂う経済環境の中で高品質生産、高効率生産に投資を絞るメーカーへのソリューションが可能となり、個別ベース第1四半期の受注高としては過去最高であった前年同期の78億90百万円を超え、また、四半期ベース受注では過去最高の平成29年3月第3四半期の120億81百万円に次ぐ90億36百万円を計上した。
●6191 エボラブルアジア
航空券の予約サイト『空旅』主力、国内に特化。他社OEMも。ベトナムでITオフショア開発。オンライン旅行代理店として、国内航空券販売を主軸に、引き続き業績を拡大。平成24年より開始したITオフショア開発事業においては、ベトナムにおけるラボ型開発を主軸に、多業種にわたり順調に顧客先を獲得し、雇用エンジニア数を増加させ、平成30年3月末現在は873名規模まで成長。また、上場来本格化した投資事業においては、成長企業への投資を積極的に進め、平成30年3月末現在、投資先を32社まで拡大している。尚、18年9月通期の連結業績では売上高は70.50億円、営業利益は15.00億円、当期利益は8.81億円を見込む。
●6197 ソラスト
医療機関への業務請負・人材派遣が主力。在宅サービスを中心とする介護や保育事業も展開。8月3日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比17.5%増収、同35.4%経常増益となった。医療関連受託事業及び介護・保育事業がともに好調に推移。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は836.30億円(前期比12.5%増)、営業利益は47.43億円(同13.2%増)、経常利益は46.87億円(同12.5%増)、純利益は29.33億円(同8.2%増)を見込む。介護事業において前期に子会社化したベストケアやケアリンクは、確実に売上増に貢献。また、今期買収を予定している案件からの売上は、保守的に10億円程度を見込む。
●7874 レック
収納、バス・トイレ用品などを製造販売。『激落ちくん』が有名。100円均一向けが売上の5割。8月3日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比8.7%増収、同8.9%経常増益となった。コストパフォーマンスの高い製品や新キャラクター関連・新規分野製品の開発に注力し、TVCMをはじめとする積極的な広告宣伝や販売促進策を展開することにより、シェアの拡大及び新規顧客の獲得等に努めるとともに、物流対応力の強化、生産性の向上及び徹底的なコスト削減を推し進めた。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は415億円(前期比5.8%増)、営業利益は42億円(同4.8%増)、経常利益は42億円(同2.5%増)、純利益は26.3億円(同2.3%増)を見込む。
●9699 西尾レントオール
関西が地盤の総合レンタル草分け。建機ではカナモトと双璧。道路機械に強み。アジア展開強化。8月2日発表18年9月期第3四半期の連結業績は、前年同期比8.7%増収、同23.0%経常増益となった。中期経営計画“Beyond2020”を基に、持続的成長可能なビジネスモデル構築に向け、ICT施工・i−Constructionやインフラメンテナンス、プラント工事を中心とした国内市場の深耕、海外市場の規模拡大、ITを活用した事業インフラの革新に取り組んだ。尚、18年9月通期の連結業績を上方修正している。売上高は前回比0.1%増の1328.4億円(前期比7.5%増)、営業利益は同8.3%増の137.5億円(同23.6%増)、経常利益は同11.1%増の133.3億円(同21.0%増)、純利益は同11.0%憎の82.7億円(同15.3%増)を見込む。
|
|
こだわりレーティング |
|
08月06日(月)分
2327 |
NSSOL |
大和 |
2→1格上げ |
3380円→3930円 |
4151 |
協和醗酵キリン |
野村 |
Buy継続 |
2800円→2900円 |
4708 |
りらいあ |
野村 |
Buy継続 |
1710円→1720円 |
6183 |
ベルシステム24HD |
みずほ |
買い継続 |
1400円→2300円 |
6460 |
セガサミーHD |
メリル |
買い継続 |
2500円→2600円 |
7202 |
いすゞ自動車 |
GS |
買い継続 |
1900円→1950円 |
7203 |
トヨタ自動車 |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
9600円→10000円 |
8058 |
三菱商事 |
野村 |
Buy継続 |
4050円→4200円 |
9613 |
NTTデータ |
GS |
買い継続 |
1330円→1400円 |
9984 |
ソフトバンク |
UBS |
新規Buy |
12900円 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|