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平成30年07月23日(月)
7月20日現在海外相場 |
NYダウ |
25058ドル |
−6ドル |
ナスダック指数 |
7820P |
−5P |
CME日経先物 |
22525円 |
−180円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎決算発表と円高
日経平均株価ですが7月18日に取引時間中に2万2949円まで上昇した後やや上値の重い展開から、先週末は2万2697円で終えています。先週末は一時2万2541円まで下押しし、心理的な節目である2万2500円を意識する動きとなっています。
この下げについては20日に円相場が1ドル112円台前半まで上昇したからと言うことになります。尤もそれ以上に日本株売りに繋がったのはお隣中国元の下げだったのかも知れません。米中貿易摩擦の激化への懸念が高まり、中国通貨の人民元安を警戒する動きとなっています。
中国元や中国上海株安の影響は日本株に強い影響を及ぶす訳ですが、やはり最も気にするのは為替市場なのかも知れません。その為替相場、円相場ですが、20日の海外市場で更に円高の動きで1ドル111円台までとなっています。円高と言うよりもドル安なのですが、それでも円高に変わりはない訳で、週明けの日本株には少なからず影響を及ぼしそうです。
ドル高の背景はトランプ米大統領がドル高をけん制する発言をツイッターに投稿し、ドル売りを誘っています。米中貿易摩擦への警戒感も、円など主要通貨に対するドル売りにつながった格好です。トランプ米大統領は20日朝、「中国、欧州連合(EU)やほかの国々は通貨を操作し、金利を抑えている」とツイッターに投稿し、ドル高に異を唱えています。
米連邦準備理事会(FRB)の利上げ方針に対しても「いま金融政策を引き締めると、我々がやってきたことを全て損なう」とやり玉に挙げたようです。その前の日の19日もトランプ氏は米CNBCのインタビューでも利上げを「好ましくない」と批判したばかりで、FRBが利上げペースを緩めかねないとの思惑が働き、円買いが強まったとの見方です。
と言う事で日本株、週明けは上値の重い始まりとなりそうです。テクニカル的には5月と6月に付けた節目の2万3000円を前にして跳ね返された格好ですから、心理的な意味でも戻り売り圧力が強まることになりそうです。そのような中で今週から月末に掛けて、第1四半期(18年4−6月期)の企業決算発表が本格化します。決算の内容次第では再度買い気が盛り上がることに期待できそうですが、それでも外部環境の変化には注意する必要がありそうです。
●5301 東海カーボン
炭素製品大手。タイヤ用カーボンブラックで国内首位。電炉用電極や半導体・太陽電池用素材も。日経の観測記事に寄りますと、2018年12月期の連結営業利益は、前期比6倍の700億円超になりそうだとのことです。最高益を見込んでいた従来予想(657億円)を約50億円上回る見込み。需給が逼迫する黒鉛電極の販売価格を7月から引き上げたためで、黒鉛電極事業の利益が一段と拡大。9月にタイヤ原料のカーボンブラックを手掛ける米国企業を買収する予定で、その利益も加わる。
●3048 ビックカメラ
家電量販大手。ターミナル駅周辺で大型店展開。ソフマップに加え、12年にコジマを傘下に。7月10日発表18年8月期第3四半期の連結業績は、前年同期比7.9%増収、同31.9%経常増益となった。店舗展開は、17年9月に「ビックカメラ京王調布店」、11月に「ビックカメラ船橋東武店」を開店。グループ全体ではコジマが18年4月に「コジマ×ビックカメラ Corowa甲子園店」5月に「コジマ×ビックカメラ アピタ四日市店」、6月に「コジマ×ビックカメラ イオンモールいわき小名浜店」を開店。この他インターネット通販モールの「楽天市場」に出店し運営していた「ビックカメラ楽天市場店」を、18年4月に、楽天との共同出資会社が運営する「楽天ビック」として刷新。
●6058 ベクトル
SNSなどネット媒体得意とするPR会社。商品PRに特化しアジア開拓意欲。独立系では最大。4月13日に公表した19年2月通期の売上高を7月19日に前回比10%増の264億円に上方修正している。尚、営業利益は38億円(同25.6%増)、経常利益は40億円(同35.6%増)、純利益は19億円(同33.3%増)を見込んでいる。7月19日に株式会社あしたのチームの子会社化を決定したと発表。同社の子会社化により、売上高の予想数値を上方修正した。継続的なPR市場の拡大だけでなく、成長が著しいインターネット広告分野を含む新しいサービスにも引き続き積極的に取り組み、多様な顧客のニーズにワンストップで対応できる総合的なコミュニケーションサービス体制の拡充を継続的に進めることで、さらに多くの案件を獲得するとともにより幅広いサービス需要を取り込むことにより、引き続き堅調な成長を実現することができるものと見込まれる。
●6197 ソラスト
医療機関への業務請負・人材派遣が主力。在宅サービスを中心とする介護や保育事業も展開。5月9日発表18年3月通期の連結業績は、17年3月期比13.6%増収、同14.8%経常増益となった。急速な高齢化に伴う介護市場の拡大が続いており、この機会を最大限に活用するため、医療関連受託事業が生み出すキャッシュを活用して、M&Aによる事業拡大を継続。前期に完了した買収は、件数で9件、売上で90億円規模。その結果、事業規模は1.8倍になり、翌期の売上・利益の成長を確実なものにした。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は836.30億円(前期比12.5%増)、営業利益は47.43億円(同13.2%増)、経常利益は46.87億円(同12.5%増)、純利益は29.33億円(同8.2%増)を見込む。
●2337 いちご
不動産の価値向上・運用と太陽光等のクリーンエネルギー事業が主力。社名は『一期一会』に由来。7月12日発表19年2月第1四半期の連結業績では前年同期比24.7%増収、同148.7%経常増益となった。中期経営計画の最終年度を迎える中で、特に心築事業の寄与が大きく、アセットマネジメント事業、クリーンエネルギー事業ともに堅調となっている。尚、19年2月通期の連結業績では売上高は250億円(前期比19.9%増)、経常利益は220億円(同14.7%増)、純利益は150億円(同7.0%増)を見込む。
●8905 イオンモール
イオンのショッピングセンター開発子会社。07年ダイヤモンドシティと合併。海外は中国が柱。19年2月期第1四半期は、売上高767.59億円(前年同期比8.0%増)、営業利益126.54億円(同4.5%増)。ドミナント出店の進展に伴うブランディングメリットの享受が進んだことで、「海外(中国・アセアン)」の営業損益は2.65億万円の黒字(前年同期は1.61億円の赤字)に浮上したが、主力の「日本」は、積極的な既存モールの増床およびリニューアルの効果で売上高は660.72億円(前年同期比3.9%増)に増加したが。営業利益は123.83億円(1.0%増)と微増益。
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こだわりレーティング |
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07月20日(金)分
2327 |
NSSOL |
JPモルガン |
新規Underweight |
2700円 |
3774 |
IIJ |
JPモルガン |
新規Overweight |
2700円 |
4689 |
ヤフー |
UBS |
Buy継続 |
600円→650円 |
4739 |
CTC |
JPモルガン |
新規Overweight |
2400円 |
5019 |
出光興産 |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
4950円→6150円 |
8113 |
ユニチャーム |
JPモルガン |
Overweight継続 |
3500円→4000円 |
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