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平成30年08月21日(火)
8月20日現在海外相場 |
NYダウ |
25758ドル |
+89ドル |
ナスダック指数 |
7821P |
+4P |
CME日経先物 |
22185円 |
+25円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎米国金利低下で
円相場がじわりと円高に振れています。米10年債利回りが2.819%まで低下しており米金利低下からのドル売り円買いが進んだようで、直近で1ドル110円18銭までの動きとなっています。昨日の東証大引け3時頃の水準が110円台半ばでしたから、言う程大きく円高に振れた感じではないのですが、それでも7月以降の円相場で見ると、円高水準となっています。
特に現状は日本円がどうのこうのと言う前に、米国の金融政策を巡る動きが注目されているようです。週内に連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表と連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演を控えています。FRBは7月31日─8月1日のFOMC議事要旨を22日に公表。パウエル議長は米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウムで24日に講演を行う予定です。
FRBは今年はこれまで2回の利上げを実施していますが、市場ではFRBが年内にさらにあと2回の利上げを実施し、合計の利上げ回数が4回になるのか手掛かりを探る動きが続いているようで、この利上げの回数を巡り債券市場では思惑が交錯、その結果としての足元での米国金利低下と言う流れになっているようで、特に方向感が出た訳ではないので、このままドル安円高が進むと言った地合いでもないと言えます。
ただ、それでも円高は日本株の重石に変わりはない訳でその意味では売り材料となるのですが、その一方で今回の米金利低下は米国経済にとってはプラスで、週明けの米国株が続伸しています。先週の米紙WSJ誌が、貿易摩擦緩和に向けた米中両国による協議が22、23両日に米国で開かれる見通しだと報道し、米中両国が「貿易戦争」の収拾に向けて動くのではないかとの期待が広がっています。加えて週明けの中国・上海株が下げ止まり原油など商品先物相場の下げも一服しているため、新興国経済の不透明感が和らいでいるのも相場を下支えしたようです。
米中貿易摩擦の影響が今後世界経済にどの程度及ぶのかはよく見極める必要がありそうです。メディアの多く、特にネットメディアになりますが、盛んに中国経済の減速に対する懸念を強めているようです。地上波テレビではあまり中国に対する懸念を表面に出しませんが、実態は数字に表れていない部分で、相当にヤバイ状況になっているようです。中国経済が今すぐ崩壊するなんて事はありませんが、事あるごとに中国不安が叫ばれ、相場のマイナス材料になるかも知れません。
そんな不安心理はあるものの目先は大きな不安材料もない訳で、相場事態の下振れ懸念はそんなに大きくならないと言えます。そう言いながらも直近で円相場が1ドル110円台を割り込みそうな動きです。円高が日本株の重石になると言う判断が強まれば、日経平均株価も再度売り込まれるのかもっ知れません。ただその場合でも2万2000円台割れには押し目買い意向は強いようで、突っ込み局面は仕込み場と言うことで良さそうです。
●4004 昭和電工
ハードディスク外販首位。石油化学、電子材料用ガス、アルミ、電炉用黒鉛電極など事業幅広。18年5月9日に公表した18年12月期第2四半期と通期の連結業績を8月8日に上方修正している。第2四半期の売上高は前回発表比0.9%増の4558.45億円、営業利益は同14.8%増の780.84億円、経常利益は同20.6%増の65.5億円、純利益は同35.2%増の581.32億円としている。通期の売上高は前回発表比5.3%増の9850億円(前期比26.2%増)、営業利益は同24.1%増の1700億円(同118.5%増)、経常利益は同27.0%増の1670億円(同161.1%増)、純利益は同35.3%増の1150億円(同243.6%増)としている。
●2385 総医研ホールディングス
抗疲労食品・飲料の直販と、化粧品が収益柱。評価試験や医薬品臨試受託も。利益は下期偏重。8月17日発表18年6月通期の連結業績は、17年6月期比31.5%増収、同25.4%経常増益となった。平成29年6月、ラクトフェリンを中心とする機能性素材の開発及び販売等を事業とするNRLファーマを連結子会社化した。今後、化粧品事業及び健康補助食品事業においてラクトフェリンを使用した新商品開発を行う方針であるほか、同社とのシナジーを活かして、新規素材の開発にも積極的に取り組んむ。
●2389 オプトホールディング
ネット広告の専業代理店。業界2位。不動産、金融分野などが得意。データベース事業を拡大。8月8日発表18年12月期第2四半期の連結業績は、前年同期比9.4%増収、同48.7%経常減益となった。売上高の約8.3%を占めるクラシファイドを2017年12月に売却、連結業績への影響が大きいことから、前第2四半期連結会計期間において、株式会社クラシファイド(セグメント:マーケティング事業)の業績を連結から除外した前年同期比では、売上高は前年同期比19.9%増、営業利益は同72.7%減、EBITDAは同69.5%増、EBITは同151.3%増、純利益は同420.1%増となっている。クラシファイドを除く前年同期比での差異の主因は、シナジー投資事業において、海外マーケティング子会社の一時的不調、事業ポートフォリオ見直し等の影響から減収となったものの、マーケティング事業において、大手領域、地方・中小向け領域ともに既存顧客の安定化と新規受注増加増収となった。
●3917 アイリッジ
集客、販促でネット・実店舗連携の『OtoO』施策支援。スマホ位置情報連携サービスを展開。6月8日発表18年7月期第3四半期の業績は、前年同期比7.4%増収、同37.9%経常減益となった。スマホ・マーケティングへの取り組み拡大の裏返しとして、案件の大型化、長期化の傾向が進み、事業年度をまたぐ案件の増加や開発途中での縮小、着手時期の見直し等の不確実性も生じている。また、電子地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」をはじめとする自社サービスへのリソース配分を拡大。
●3288 オープンハウス
不動産仲介からスタートした独立系。都内23区、川崎、横浜の狭小地の戸建てに強み、製販一体。8月14日発表18年9月期第3四半期の連結業績は、前年同期比23.5%増収、同26.1%経常増益となった。戸建関連事業は、都心部の戸建住宅に対する高い需要を受け、第1四半期より仲介契約件数は前年同期の実績を大きく上回る水準で好調を維持しており、当第3四半期においても土地分譲、建築請負の引渡が大幅に伸長した。マンション事業は、東京都23区において新築分譲マンションの開発及び販売等に注力するとともに、竣工した物件の引渡しも順調に進捗した。
●4587 ペプチドリーム
基盤技術PDPSで特殊環状ペプチド医薬品候補を大手製薬と創製、技術供与。自社創薬も。8月9日発表18年6月通期の業績は、17年6月期比31.3%増収、同20.2%経常増益となった。尚、19年6月期業績予想では売上高が72億円以上、営業利益が33億円以上、経常利益が36億円以上、そして純利益が26億円以上と予想している。PDPSを活用した3つの事業戦略を推進することで17年7月の新本社・新研究所稼働に伴う諸費用を吸収し増収・増益を見込んでいる。平成29年8月から神奈川県川崎市殿町にある新本社・研究所の本格稼働を開始し、キャパシティ上の制約がなくなるとともに、従来からのペプチド医薬品の創製に加えて、低分子医薬品化、PDC医薬品の創製など、研究開発ケイパビリティの拡張を順次進めてまいります。
●4593 ヘリオス
iPS細胞、間葉系幹細胞による治療薬開発のバイオベンチャー。大日本住友製薬と共同開発も。8月7日発表の18年12月第2四半期の業績は、前年同期比100%減収のゼロ、経常損室は33.2億円となった。体性幹細胞再生医薬品分野及びiPSC再生医薬品分野において開発を推進。体性幹細胞再生医薬品分野は、パートナーである米国Athersys, Inc.と同年3月に締結した幹細胞製品MultiStemの独占的ライセンス権及びオプション権拡大に関する基本合意に基づき交渉を重ねた結果、同年6月までに独占的ライセンス権を獲得した。
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こだわりレーティング |
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08月20日(月)分
2607 |
不二製油 |
みずほ |
買い継続 |
4200円→4370円 |
3288 |
オープンハウス |
三菱UFJMS |
Hold→Buy格上げ |
6300円→7500円 |
3407 |
旭化成 |
UBS |
Buy継続 |
1700円→1850円 |
4452 |
花王 |
メリル |
買い継続 |
9000円→9200円 |
4739 |
CTC |
JPモルガン |
Overweight継続 |
2400円→2500円 |
5020 |
JXTG |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
1000円→1070円 |
6098 |
リクルートHD |
メリル |
買い継続 |
3520円→3730円 |
6754 |
アンリツ |
SMBC日興 |
1継続 |
1870円→1920円 |
8002 |
丸紅 |
UBS |
Buy継続 |
1000円→1100円 |
8058 |
三菱商事 |
UBS |
Buy継続 |
4000円→4200円 |
9107 |
川崎汽船 |
ドイツ |
Sell→Buy格上げ |
1800円→2240円 |
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