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平成30年08月15日(水)
8月14日現在海外相場 |
NYダウ |
25299ドル |
+112ドル |
ナスダック指数 |
7870P |
+51P |
CME日経先物 |
22310円 |
−10円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎不安心理は依然強い
14日の米国株式市場ですが、トルコ中央銀行が前日、銀行が必要とするあらゆる流動性を供給する方針を発表し、トルコ通貨リラの急落に積極的に対処する意向を示したことで、トルコリラがひとまず下げ止まり、トルコやアルゼンチンなど新興国の経済・通貨危機に対する過度の警戒感が後退し、前日に売り込まれた金融銘柄を中心に買い戻しが入っています。NYダウは前日までの4日続落で440ドル超下げた後とあって、押し目買いが入りやすいことに加え、原油先物相場の上昇を背景にシェブロンやエクソンモービルなど石油株が買われていることも相場を下支えしているようです。
尤も、引き続き新興国経済に対する懸念は払拭されていないようで、更に米国と中国による「貿易戦争」回避に向けた協議にも進展が見られないこともあり、相場の先行きに対しては慎重なスタンスで臨む投資家が多いようです。この流れは日本株にも波及するのかどうかと言う事ですが、先日14日の日経平均株価が500円近くの大幅な上昇となり、先週末10日と週明け14日に空けた窓を埋める動きとなっています。何でも今年3番目の上げ幅だそうですが、ただその買いの中身は、海外ヘッジファンドなど短期筋が、株価指数先物の売りの持ち高を解消する目的の買い戻しを膨らませ、相場全体を押し上げたとの見方です。
先週末10日の下げが300円安、そして週明けの13日の下げが440円安と下げ幅が連日で大きかった訳で、特に週明けの下げは過度に反応し過ぎた感を抱く投資家が多かったとの見方です。下げ過ぎた反動高と言う見方が一般的で、投資家の先行きに対する不安が解消した訳ではないと言うのは慎重派の意見のようです。
日経の記事でも「株、拭えぬ下振れリスク」として弱気派の意見を重視しているようで、野村証券が「目先は上値を試すだろうが、相場はマイナス材料を十分に消化していない」と分析する見方を紹介しています。新興国の通貨安がどこまで広がるか、市場関係者も予測できないためとの見方です。ただ、通貨もそうですが、相場やマーケットの先行きに対して常に不安を抱くのは、投資家だけではなく企業経営者も同じで、その不安の度合いで経営戦略を立てることになるとすると、例えば設備投資や企業収益見通しなどはどうしても慎重にならざるを得ないと言うことになります。
と言うことでこの不安心理がどの程度解消されたのかは、相場の場合には株価で判断するしかないのですが、それが最も反映される為替市場の動きを見極めることになりそうです。リスクオフの流れでは円高になる訳ですから、1ドル111円台近辺以上の円安水準には一定の安心感が出て来ても良いのかも知れません。日経平均株価はチャート上で窓埋めしたこともあり、どちらか言えば上値志向の展開に期待が掛かる動きで、為替やアジア諸国の株価動向次第では、一段高と言う期待をしても良いのかも知れません。
●2158 FRONTEO
法的訴訟時の証拠保全等電子データ収集、分析等コンピュータ解析事業が主。AI活用事業傾注。5月15日発表19年3月期連結業績では売上高が138億円(前期比11.9%増)、営業利益が7億円(同202.4%増)、経常利益は6億円(同1521%増)、純利益は3億円(前期は7.25億円の損失)を予想リーガルテック事業は、当期に実施したクロスボーダー営業体制の整備及び米国子会社の構造改革(徹底した案件管理やコスト削減努力)の成果が通期で損益に寄与する見込み。AIソリューション事業は、ビジネスインテリジェンス分野が引き続きAIソリューション事業の収益を牽引することで増収及び通期黒字化を達成する見込み。
●3697 SHIFT
ソフトウエアテスト事業が主力。ソフトウエアの品質保証も行い、関連のコンサルや研修も。7月12日発表18年8月期第3四半期の連結業績は、前年同期比63.4%増収、同454.1%経常増益となった。前連結会計年度から積極的に取り組んでいる人材に対する投資が結果として現れたことに加え、注力業界の顧客獲得・受注拡大が進んだことによる。尚、18年8月通期の連結業績では売上高は130億円(前期比59.0%増)、営業利益は11億円(同181.0%増)、経常利益は11億円(同149.6%増)、純利益は7.5億円(同259.4%増)を見込む。尚、18年8月通期の連結業績を4月13日に上方修正している。売上高は前回発表比で4.0%、営業利益は同22.2%増、経常利益は同22.2%増、純利益は同25.0%増としている。
●6030 アドベンチャー
航空券の予約サイト『スカイチケット』運営、国内航空券が主力。金券ショップや投資事業も。18年5月14日に公表した18年6月通期の連結業績を8月13日に上方修正している。売上高は前回発表比20.7%増の150.93億円(前期比186.5%増)、営業利益は同4.9%増の5.36億円(同29.5%増)、経常利益は同2.4%増の5.11億円(同25.1%増)、純利益は同4.6%増の3.13億円(同29.7%増)としている。主力サービスであるskyticketの取扱高が業績予想時の見積もりを超えて、大きく伸長したことなどによるもの。
●6538 キャリアインデックス
複数求人ポータルの情報を集約、一括検索・応募できるサイト運営。送客成果報酬課金で稼ぐ。8月13日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比15.4%増収、同28.7%経常増益となった。顧客とのパートナーシップの強化、新規顧客の開拓及びユーザー獲得の拡大を図るとともに、新規事業の拡大に注力。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は27.72億円(前期比15.6%増)、営業利益は10.01億円(同32.7%増)、経常利益は10.01億円(同36.7%増)、純利益は6.10億円(同31.1%増)を見込む。
●3457 ハウスドゥ
不動産仲介で創業。加盟店にノウハウ提供するフランチャイズ事業が利益の柱。首都圏を開拓。8月13日発表18年6月通期の連結業績は、17年6月期比33.7%増収、同73.0%経常増益となった。尚、18年6月期末配当を前回予想の39円より6円増額し45円とする。19年6月期を最終年歴とする中期経営計画において、ストック型収益事業であるフランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、不動産金融事業へのウェイト転換を進めたことで順調に業績を伸ばした。また、これまでのストック型収益事業の積み上げに加えて、ハウス・リースバック事業におけるファンドへの売却や、不動産金融事業においても新たにリバースモーゲージ保証事業を開始し、一層の業績拡大を見込んでいる。
●3923 ラクス
クラウドとIT人材派遣の2本柱。『メールディーラー』が収益柱。『楽楽精算』を育成中。8月13日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比40.3%増収、同59.6%経常増益となった。足元で成長を牽引しているクラウド経費精算サービス「楽楽精算」は新規導入が好調に推移しており、高成長が持続。また、主に請求書の電子化に利用されているWEB帳票発行システム「楽楽明細」の引き合いが増加、将来の成長を見据えた営業人員の増員を行っている。その他主要なクラウドサービスも順調に推移したことに加え、M&Aで取得したクラウドサービスの貢献もあった。
●7717 ブイ・テクノロジー
液晶ディスプレー、有機ELディスプレー等の製造・検査関連装置が主力。ファブレスメーカー。8月13日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比92.4%増収、同311.0%経常増益となった。受注金額は、前連結会計年度の下期、特に第4四半期に露光装置の受注が集中したことによる反動減により、148億6千1百万円(前年同期は252億1千9百万円)となった。また、受注残高は1,149億9千7百万円(前年同期は895億4千6百万円)となった。なお、当連結会計年度の四半期毎の受注金額につきましては、下期に回復する見通し。
●4921 ファンケル
通販主力の無添加化粧品メーカー。サプリや健康食品も展開。海外は中国、香港、北米が中心。18年4月26日に公表した19年3月期第2四半期と通期の連結業績を7月30日に上方修正している。第2四半期の売上高は前回発表比9.1%増の597.4億円、営業利益は同71.1%増の65億円、経常利益は同70.1%増の65.5億円、純利益は同69.2%増の44億円としている。通期の売上高は前回発表比6.6%増の1220億円(前期比11.9%増)、営業利益は同28.4%増の122億円(同44.4%増)、経常利益は同28.1%増の123億円(同42.2%増)、純利益は同27.3%増の84億円(同35.7%増)としている。
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こだわりレーティング |
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08月14日(火)分
4203 |
住友ベークライト |
JPモルガン |
Overweight継続 |
1230円→1290円 |
6098 |
リクルートHD |
大和 |
1継続 |
3380円→3610円 |
7747 |
アサヒインテック |
大和 |
1継続 |
4570円→5520円 |
9984 |
ソフトバンク |
SMBC日興 |
1継続 |
11500円→12400円 |
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