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平成30年09月20日(木)
9月19日現在海外相場 |
NYダウ |
26405ドル |
+158ドル |
ナスダック指数 |
7950P |
−6P |
CME日経先物 |
23575円 |
+55円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎リスクオンのムード
株高が先なのか、或いは足元の最大の懸念であった米中貿易戦争への警戒心が後退した事が先ののかは分かりませんが、いずれにしても、これまでの「リスク回避」のムードが着実に後退していることに間違いないと言えます。
19日も米国市場の時間帯で中国の李克強(リー・クォーチャン)首相が19日の講演で巨額の対中貿易制裁を決めたトランプ米政権を念頭に「問題があれば協議によって解決すべきだ」と対話の重要性を訴え、米中間の貿易摩擦緩和に向けた協議の行方に期待が広がっています。
日本株にとってもこの「リスク回避」後退の動きは為替相場や世界の投資マネーの流れにも変化をもたらしていることで、相場を押し上げる要因となっています。円相場は1ドル112円台前半までの動き、世界的な投資マネーの流れでも、日本株に資金をシフトする動きが強まっています。
日経平均株価は8か月ぶりの高値水準となっており、直近の4日間で1000円超の上昇となっています。日経の記事からになりますが、この日本株の立ち位置が相対的に有利だとの見方が出ているとのことで、米商務省が鉄・アルミの輸入制限を提言した2月16日を起点とすると日本株は10%強上昇しています。その一方で、米国は4%高にとどまり、中国株は15%近く下落しています。
関税引き上げは米国内でのインフレ圧力を高め、米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースを速める要因となり、そうなれば、ドル高・円安を促し、日本企業には業績の追い風となるとの見方です。米中間のサプライチェーンに、日本も組み込まれているものの、国内総生産(GDP)比では0.3%にとどまっているとの分析もあるようで、日本企業がここ数年、不採算事業の整理などを進め、「稼ぐ力」を地道に磨いてきた点も改めて評価されていると同紙は解説しています。
確かにここ数年の日米の株価推移を見ても分かるとおり、日本株の出遅れ感が目立っていましたから、世界的な資金の流れからすると、日本株への資金の配分を増やしておこうとすることになります。増してや本日投開票されます、自民党総裁選で安倍三選が実現すれば、政局安定と言う世界では稀に見る政治の安定性を享受する日本は評価されてしかるべきと言うことになります。
問題はこの上昇相場で何を買うのかと言うことになりますが、全体相場が上昇する中ではどうしても主力銘柄が中心になってしまいます。日々のデイリー銘柄を見ても、これまでの新興国株中心から東証1部銘柄が多くなっている訳で、大きな銘柄でも値動きの観点から言いますと、短期投資家の対象にもなり得ると言うことになります。
ソニーが元気よく動いており、リーマンショック前の高値7000円台に接近する動きとなっています。チャートを見ると2012年末のアベノミクス相場に合わせた格好で右肩上がりの動きが続いており、この5年半で株価は8倍程度となっています。流石に今からソニーと言うのは手が出難いのでしょうが、ソニーのように海外勢の好む銘柄を中心に主力銘柄に手が入る動きになりそうです。
と言うことで日経平均株価は2万4000円台を目指す動きに期待が掛かりそうです。19日の米国株もNYダウが一時200ドル高となっており、引き続きリスクオンの流れを受けて日本株も堅調な展開になりそうです。シカゴCME日経先物も底固い動きとなっており、日経平均株価の2万3500円が下値サポートラインになりそうな動きですから、目先は高値での値固めの展開と言うことになりそうです。
●3244 サムティ
ファンド、REIT、投資家向けに新築や再生マンション販売。賃貸案件多彩。ホテル事業拡大。18年1月12日に公表した18年11月通期の連結業績を8月29日に上方修正している。売上高は前回発表比21.9%増の780億円(前期比29.0%増)、営業利益は同18.2%増の130億円(同28.3%増)、経常利益は同23.6%増の110億円(同30.0%増)、純利益は同23.1%増の80億円(同41.3%増)としている。開発物件、収益不動産の販売価格が想定以上だったことに加え、賃貸用の固定資産3件、博多のホテル「エスペリアホテル博多」の売却が決まったため。固定資産3件の売却合計金額は26億円で、売上高の上乗せはホテル売却の寄与が大きい。同時に18年11月期の期末配当を前回予想の52円から44円増額し96円を予定。
●3391 ツルハホールディングス
ドラッグストア最大手級の一角。北海道から南下して九州まで展開。傘下にレデイ薬局、福太郎。9月18日発表19年5月期第1四半期の連結業績は、前年同期比22.4%増収、同4.3%経常増益となった。店舗展開は、ドミナント戦略に基づく地域集中出店および既存店舗のスクラップアンドビルドを推進、期首より32店舗の新規出店と25店舗の閉店を実施。また18年5月22日付でビー・アンド・ディーホールディングスを子会社化したことにより、同社の子会社であるビー・アンド・ディーが運営する愛知県内のドラッグストアおよび調剤薬局65店舗が当社グループに加わり、当第1四半期末のグループ店舗数は直営店で2,003店舗となった。
●3698 CRI・ミドルウェア
音声・映像関連の開発用ソフトウエアが主力。海外や動画配信・広告など新分野開拓に注力中。8月7日発表18年9月期第2四半期の連結業績は、前年同期比14.4%増収、同156.3%経常増益となった。18年5月31日にウェブテクノロジを完全子会社化し、これまでの音声・動画処理技術に加えて、同社が強みを有する静止画・アニメーション関連技術も含めて、幅広い顧客のニーズに対応すべく研究開発に取り組んでいる。ゲーム分野では、国内市場において当社製ミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェア)」の大手顧客向け包括契約の獲得やスマホゲーム向けライセンスの新規受注を積極的に進めており、ライセンス売上として安定的な収益基盤になっている。新規分野では、資本業務提携先であるTerafence社のIoTデバイス向けセキュリティソリューションと当社の動画圧縮技術「CRI DietCoder(シーアールアイダイエットコーダー)」を統合した製品開発を進めている。
●3966 ユーザベース
ビジネスデータの「SPEEDA」とSNS型ニュースの「NewsPicks」運営。アジアを強化。8月13日発表18年12月期第2四半期の連結業績は、前年同期比51.4%増収、同32.8%経常減益となった。売上高は堅調に推移し、前年同四半期に比べ収益性は向上している。前年度四半期に比べ、主に「NewsPicks」事業において大型プロモーションを含む積極的なマーケティング投資を行っており、成長性、収益性ともに向上している。また、米国において事業の立上フェーズにあるNewsPicks USA, LLCにおける先行投資による持分法投資損失の影響などにより、経常減益となった。尚、18年12月通期の連結業績では売上高は88.5〜91.5億円(前期比93.8〜100.4%増)、営業利益は4.3〜7.9億(同21.2%減〜44.7%増)、経常利益は0.3〜4億円(同94.2%減〜22.8%減)、純利益は4.5億円の損失から0.9億円の損失(前期は4.38億円の黒字)を見込む。
●6879 イマジカ・ロボット ホールディングス
映像制作軸に企画、放送、機器開発・販売、人材サービス等を展開。吹き替え・字幕の米国社買収。18年5月8日に公表した19年3月通期の連結業績を7月31日に下方修正している。売上高は前回発表比2.1%減の930億円(前期比1.8%増)、営業利益は同32.7%減の17.5億円(同27.8%減)、経常利益は同32.7%減の16.5億円(同31.9%減)、純利益は同31.3%減の11億円(同62.5%減)としている。メディア・ローカライゼーション事業において、映像配信プラットフォーム向けローカライズサービスの売上が当初見通しを大きく下回り、売上高減少に伴い営業利益が減少する見込み。
●9997 ベルーナ
婦人服主体のカタログ通販大手、折り込みチラシ活用の顧客開拓に特色。主要顧客は50〜60代。7月31日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比2.0%増収、同27.4%経常増益となった。主力4事業(総合通販事業・専門通販事業・店舗販売事業・プロパティ事業)の強化に取り組んだ結果、増収となり、店舗販売事業での増益やプロパティ事業での不動産売却などにより増益となった。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は1800億円(前期比11.3%増)、営業利益は150億円(同15.3%増)、経常利益は155億円(同17.0%増)、純利益は105億円(同8.6%増)を見込む。
●3139 ラクト・ジャパン
乳原料・チーズ、食肉加工品の食品専門商社。北米、欧州、豪に拠点。東南アジアに自社工場も。7月12日発表18年11月期第2四半期の連結業績は、前年同期比27.3%増収、同36.1%経常減益となった。日本国内における生乳生産量の減少傾向の定着や消費者の健康志向を背景とした乳製品関連商品の堅調な需要拡大と新規顧客開拓により、乳原料・チーズ部門の売上高・販売数量は第2四半期において過去最高を更新。また、アジア事業も現地市場の堅調な拡大を背景とする日系企業および現地企業向けのビジネスの増加により、売上高・販売数量ともに過去最高となった。
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こだわりレーティング |
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09月19日(水)分
3665 |
エニグモ |
SMBC日興 |
1継続 |
1910円→1980円 |
4021 |
日産化学工業 |
みずほ |
買い継続 |
5850円→6300円 |
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