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平成30年08月30日(木)
8月29日現在海外相場 |
NYダウ |
26124ドル |
+60ドル |
ナスダック指数 |
8109P |
+79P |
CME日経先物 |
22970円 |
+120円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎ナスダック高値更新
トランプ米大統領は27日に、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐり、メキシコとの2国間協議が大筋合意に達したと発表。これを受けて、市場では他の貿易摩擦問題も解決に向かうかどうかに注目が集まっています。NAFTA再交渉では、目標とする月末までにカナダが合意を受け入れるかどうかが焦点で、また、米国が9月以降、2000億ドル相当の中国製品に追加制裁関税を課す構えを見せる中、市場は米中による「貿易戦争」の終結に向けた水面下での交渉の行方を注視している状況のようです。
金融市場にとっては、この米国発の貿易摩擦問題が最大の懸念材料ですから、これが解決に向かうと言う材料が出れば、その殆どを株式市場では買い材料として好感する動きとなっています。それだけ気にしていたと言うことになるのですが、世界貿易、世界経済の根幹に関わる米国との貿易交渉が相当に重要な位置を占めている事が良く分かる動きだと言えそうです。
日本にとっても勿論、他人ごとではない訳で、特に対中国の貿易問題に関しては、中国経済の動向と合わせて、大きな影響を受けることになる訳です。それだけに、「貿易摩擦」が解消に向かうと言う流れが、ストレートに株価上昇に繋がっていると言えます。
そのような状況の中で、29日までに日経平均株価は上げ幅の大きさは別にしても、7日連騰となっています。この買いの原動力ですが、日経の記事に拠りますと、買戻しが主体だと言う見方のようです。と言うのも、市場で話題になっているのが、株価の変動率に応じて売買する「リスク・パリティ」マネーの存在だそうです。
リスク・パリティとは株や債券など資産ごとのリスク(変動率)を均衡させる運用戦略を指すもので、その時点で高リスク資産は相対的に低い組み入れ比率、低リスク資産は高い組み入れ比率に自動的に調整する。株価が急落する(変動率が上がる)とリスク量を同水準に保とうと株式比率を一気に落とすのが特徴となります。この「リスク・パリティ」戦略をとるマネーが株式比率を増やしている可能性があるとの見方です。
その主体となるのは買戻しであり、日経平均株価を2万3000円台近辺まで引き上げたのがこの買いのパワーだとすると、この買い戻しの波に乗って日経平均が2万3000円を突破して上昇するかというと言うと、その可能性はあまり高くないと言う見方をする向きは多くなってしまいます。経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)を重視する投資家の動きが鈍いからと言うのが日経の見立てですが、みずほ総合研究所によれば、欧米投資家の直近のキャッシュ比率は6.4%と17年3月以来の高さで、米中貿易摩擦の長期化懸念から、投資家の不安心理は強まっている事が背景にあるとすると、この貿易摩擦問題が一歩でも解決に向かうとすると、株価も一歩ずつ上値を目指すと言う動きになると言うことになりそうです。
●3961 シルバーエッグ・テクノロジ
AI(人工知能)を用いた、Web上のマーケティング支援ツールを提供。閲覧分析に定評。8月10日発表18年12月期第2四半期の業績は、前年同期比5.6%増収、同35.8%経常減益となった。EC市場の拡大を受け、1月開催の「Web販促EXPO」に続き、5月には「通販ソリューション展」に出展し、アパレル、人材、総合通販等の既存業界にとどまらず、新規顧客及び業界を開拓するためのリードジェネレーションを積極的に行い、多数のリードや受注案件獲得に繋げた。尚、18年12月通期の業績では売上高は9.2億円(前期比7.6%増)、営業利益は1.48億円(同0.4%減)、経常利益は1.48億円(同0.4%減)、純利益は0.9億円(同4.9%減)を見込む。
●2389 オプトホールディング
ネット広告の専業代理店。業界2位。不動産、金融分野などが得意。データベース事業を拡大。8月8日発表18年12月期第2四半期の連結業績は、前年同期比9.4%増収、同48.7%経常減益となった。売上高の約8.3%を占めるクラシファイドを2017年12月に売却、連結業績への影響が大きいことから、前第2四半期連結会計期間において、株式会社クラシファイド(セグメント:マーケティング事業)の業績を連結から除外した前年同期比では、売上高は前年同期比19.9%増、営業利益は同72.7%減、EBITDAは同69.5%増、EBITは同151.3%増、純利益は同420.1%増となっている。
●6541 グレイステクノロジー
内外メーカー向けに産業機械マニュアルの作成、管理、運用システムや企画、翻訳サービス提供。8月8日発表19年3月期第1四半期の業績は、前年同期比116.1%増収、同1115.9%経常増益となった。。主要顧客が属する工作機械業界や、その他の産業機械メーカーから、多数の引き合いがあり、今後も産業機械の展示会等に参加するなどし、「e-manual」「AIマニュアル」の認知を広め、更なる受注の獲得に努める。尚、19年3月通期の業績では売上高は15.02億円(前期比14.3%増)、営業利益は5億円(同19.6%増)、経常利益は4.95億円(同19.8%増)、純利益は3.33億円(同19.6%増)を見込む。
●2146 UTグループ
製造業派遣・請負大手。半導体業界中心だが環境や自動車など業種多様化。技術者派遣も開始。8月9日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比29.8%増収、同81.1%経常増益となった。マニュファクチャリング事業は従来期間工が中心だった自動車関連分野において、全国的な人手不足により人材採用が困難な状況になったことから派遣需要が拡大。ソリューション事業は、総合的な人材サービスの提案などにより大手メーカーとの関係強化を進めたことで売上高が増加。エンジニアリング事業は、産業界の慢性的なエンジニア人材不足に応えるため、新卒採用に加えて、マニュファクチャリング事業等に所属する製造オペレーターを設計・開発エンジニアへのキャリアチェンジを推進するグループ内転職制度「One UT」により技術職社員を拡充させ、売上高は前期比で大幅に増収となった。
●4004 昭和電工
ハードディスク外販首位。石油化学、電子材料用ガス、アルミ、電炉用黒鉛電極など事業幅広。18年5月9日に公表した18年12月期第2四半期と通期の連結業績を8月8日に上方修正している。第2四半期の売上高は前回発表比0.9%増の4558.45億円、営業利益は同14.8%増の780.84億円、経常利益は同20.6%増の65.5億円、純利益は同35.2%増の581.32億円としている。通期の売上高は前回発表比5.3%増の9850億円(前期比26.2%増)、営業利益は同24.1%増の1700億円(同118.5%増)、経常利益は同27.0%増の1670億円(同161.1%増)、純利益は同35.3%増の1150億円(同243.6%増)としている。
●4849 エン・ジャパン
求人情報サイト大手。転職情報に強い。企業や派遣会社からの広告が収益源。人材紹介も育成。8月9日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比22.9%増収、同29.0%経常増益となった。売上面では国内の主要求人サイト及び人材紹介が順調に推移した。費用面では、会員獲得のプロモーション費用、営業及びサービス強化に関連した人員増等により増加したものの、想定内の水準となった。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は485.5億円(前期比19.3%増)、営業利益は107億円(同11.1%増)、経常利益は107.2億円(同10.1%増)、純利益は73.3億円(同15.1%増)を見込む。
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こだわりレーティング |
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08月29日(水)分
6178 |
日本郵政 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
1420円→1470円 |
6702 |
富士通 |
GS |
買い継続 |
800円→870円 |
6758 |
ソニー |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
6200円→8400円 |
8058 |
三菱商事 |
SMBC日興 |
1継続 |
3750円→3850円 |
8725 |
MS&AD |
大和 |
1継続 |
4200円→4500円 |
8960 |
ユナイテッドU |
CS |
Neutral→OP格上げ |
18.3万円→20.1万円 |
9003 |
相鉄HD |
三菱UFJMS |
Buy継続 |
4200円→4400円 |
9065 |
山九 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
6600円→7000円 |
9086 |
日立物流 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
3410円→3500円 |
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