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平成30年09月11日(火)
9月10日現在海外相場 |
NYダウ |
25857ドル |
−59ドル |
ナスダック指数 |
7924P |
+21P |
CME日経先物 |
22450円 |
+90円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎通商問題を警戒
日本株はそもそも為替相場、円相場の影響を受け易いと言うのは分かっているのですが、昨日10日も特段大きな材料もなく、更に先週末の米国株もマイナスで推移していたにも関わらず、円相場が1ドル111円台と前週に比べて1円程度円安に振れている事を、日本株は買い材料視され、日経平均株価は終始底固い展開となっています。
指数への寄与度が高い輸出関連株が買われたことで、全体の地合いが良くなった訳ですが、国内の経済情勢面でも良い経済指標が発表されたようで、内閣府が朝方発表した4〜6月期の実質国内総生産(GDP)改定値が年率換算で前期比3.0%増と、速報段階の1.9%増から上方修正しています。設備投資がGDP押し上げに寄与しており、ファナックなど関連株の買いにつながったと報じられています。
ただ、これらはあくまでも目先の好材料として市場は受け止めているようで、基本は米国発の通商問題が今後どう展開するのかを見極めたいと言うムードは強かったようです。トランプ米大統領は7日、中国からの輸入品2670億ドル相当に追加制裁関税を課す用意があると表明しており、この制裁が発動されると、中国からの全ての輸入品に関税を課す異常事態となる上、中国側も対抗措置を講じる構えを見せているため、米中「貿易戦争」が本格化するのではないかとの懸念がくすぶっています。
米国経済は好調でも世界第二位の中国経済が減速するとなる、関連度が高い日本企業への打撃になると見る向きは多くなっています。一党独裁政権でこの先どうなるのか分からないような国に依存するのもどうかと思いますし、最近良く耳にするウイグル人に対する弾圧の状況からしますと、「人権」と言う意味でも、世界各国から批判されているようで、その意味でも真面に相手にするのは如何なものかと思ってしまいます。
台湾問題でもそうですし、一帯一路と称して東アジア各国に多額の借金をして返す事が出来ないと、担保を取り上げて、実質乗っ取ってしまうと言うようなやくざのような手法で権益を拡大している国が、世界に対して偉そうなことが言えるものではないのかも知れません。反日メディアが多い影響で、中国のこのような実態を報じる所は少ないのですが、現実を見ると、中国と言う国の恐ろしさが分かって来てしまい、中国で企業経営するリスクが高いと言う事を認識させられてしまいます。
インバウンドで中国人の訪日が最多となっている影響で、日本国内の企業も潤っていますから、あまり過激な批判は出来ないのかも知れませんが、いずれにしても「リスク」度で言えば、相当に大きなものだと言う意識を持っておいた方が良いのかも知れません。
と言うことで、引き続き米中貿易摩擦の成り行きを見守る動きで、更に米国は日本に対しても、トランプ大統領が今後の日米交渉で進展がなければ、何らかの報復措置をとる可能性を示唆していることも懸念材料になっているようです。円相場次第と言う側面があり、円安が進めば上値を目指す展開も想定は出来ますが、それでも貿易摩擦の影響が相場の重石に成る訳で、戻りも限定的と言うことになりそうです。
●2158 FRONTEO
法的訴訟時の証拠保全等電子データ収集、分析等コンピュータ解析事業が主。AI活用事業傾注。8月14日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比2.9%増収、12.7%経常増益(前年同期は6.8億円の赤字)となった。AIソリューション事業は、ストックビジネスであるAIソリューション事業においてKIBIT製品の導入社数を90社と積み上げ、セグメント全体の売上高は前年同期比43.6%増と堅調に推移。尚、19年5月8日を効力発生日として、デジタルコミュニケーション分野としてBtoCの領域でKIBITソリューションの提供を推進してきた連結子会社FRONTEOコミュニケーションズを吸収合併した。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は138億円(前期比13.0%増)、営業利益は7億円(同293.9%増)、経常利益は6億円(前期は0.16億円の赤字)、純利益は3億円(前期は8.28億円の赤字)を見込む。
●2362 夢真ホールディングス
施工図作図が祖業、大量採用による建設現場の若年層施工管理技術者派遣が主力。技術者派遣も。17年11月6日に公表した18年9月通期の個別連結業績を9月7日に上方修正している。連結業績では売上高は前回発表比変わらずの390億円、営業利益は同20%増の54億円、経常利益は同15.6%増の52億円、純利益は同27.6%増の37億円としている。個別では技術者採用および定着率が想定を上回り推移していることで、期末在籍技術者数5,100 人計画を超えることが見込まれている。また、稼働率および派遣単価の改善が進み、売上総利益率が2ポイント超の改善見込み、対して販売費及び一般管理費は、採用コストの予算厳守、管理部門のローコストオペレーションにより微増に留まった。
●3179 シュッピン
カメラを軸に専門性高い商材の中古品や新品をネットと店舗で販売。会長はソフマップ創業者。8月6日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比14.8%増収、同8.6%経常増益となった。「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」のスマホアプリがリリースされたことで、他4商材合わせてすべてのアプリが出揃い、それぞれが専門性の高い情報ポータルアプリとして運用が開始。一方で、前事業年度末に前倒しで実施した物流及び商品化スペース拡張の後には、買取から商品化に係る業務の効率化を図ることで、中長期的な成長を見据えた基盤固めにも取り組んだ。
●3657 ポールトゥウィン・ピットクルーHD
傘下にデバッグ・検証のポールトゥウィン、ネット監視のピットクルー。欧米、中、印などに拠点。9月7日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比10.8%増収、同23%経常増益となった。顧客企業の事業多角化や海外展開、業務プロセスの高度化や複雑化に伴い発生する業務のアウトソーシング事業者として、「人」によるチェック、テスト、モニタリングや審査等のサービスを提供。市場において新たなサービスが創出されることにより、デバッグ・検証事業及びネットサポート事業ともにビジネスチャンスにつながっている。最近では、シェアリングエコノミー、スマートスピーカーやフィンテック市場等に対して、各種サービスの提供を開始。
●9678 カナモト
建機レンタル大手。北海道を基盤に広域展開、関東への拡大図る。上海、香港等海外にも拠点。9月7日発表18年10月期第3四半期の連結業績は、前年同期比7.07%増収、同9.7%経常増益となった。建設関連は、工事量の地域間格差が一部で顕在化するなかで、国内営業基盤の拡充と拡大のため、九州地区に当社初の営業拠点と大型集約機材センターを開設一方、新幹線延伸工事や高速道路の維持補修工事向け機械の充実に加え、新システムを活用した業務改善や既存のレンタル用資産の稼働向上を図るべく適切な資産配置に注力。また、西日本豪雨災害の早期復旧の一助となるよう災害対策本部を設置するとともに、全国各地の災害復旧・復興活動への支援体制も引き続き強化。
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こだわりレーティング |
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09月10日(月)分
2801 |
キッコーマン |
SMBC日興 |
2→1格上げ |
5000円→6500円 |
2871 |
ニチレイ |
SMBC日興 |
2→1格上げ |
3480円→3600円 |
4189 |
KHネオケム |
みずほ |
買い継続 |
3800円→4500円 |
4661 |
OLC |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
12900円→13700円 |
6465 |
ホシザキ |
ジェフリーズ |
新規Buy |
12300円 |
6758 |
ソニー |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
8350円→8660円 |
7202 |
いすゞ自動車 |
JPモルガン |
Neutral→Overweight格上げ |
1700円→2000円 |
7278 |
エクセディ |
CS |
OP継続 |
4100円→4150円 |
8001 |
伊藤忠商事 |
大和 |
1継続 |
2600円→2680円 |
8053 |
住友商事 |
大和 |
1継続 |
2400円→2450円 |
9678 |
カナモト |
野村 |
Buy継続 |
4650円→4750円 |
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