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平成30年09月26日(水)
9月25日現在海外相場 |
NYダウ |
26492ドル |
−69ドル |
ナスダック指数 |
8007P |
+14P |
CME日経先物 |
23805円 |
+65円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎上値志向の展開
日経平均株価も2万4000円まで後50円程度まで上伸、円相場も1ドル113円台目前の動きです。流石に高値圏にある米国株は足元でややもたついているのですが、こちらは日本株が追いつくのを待っている感じです。
日経記事によりますと、25日の東京市場では3月期決算企業の中間配当などの権利付き最終売買日にあたり、配当再投資を目的とした先回り的な買いが入ったとの観測記事が出ていました。尤もこれだけで相場の強さを示す事は出来ませんが、やはり円相場が1ドル113円ちょうど付近までの動きから、輸出関連企業の業績上方修正に対する期待も強まった事が大きいと言えそうです。
相場全体が底上げされますと、これまで出遅れていた銘柄を物色する動きとなっています。更に全体が上げると言うことは指数を押しあげている訳ですから中小型株物色の流れから主力株に資金をシフトする動きが強まり、25日のこの日もソニーやトヨタや或いは東エレクや信越化、アドテストといった半導体関連銘柄なども買われたようです。
この主力株上昇の流れが続けば、日経平均株価の2万4000円台乗せから今年1月の高値2万4124円を奪取する事が出来る訳で、その意味ではこの流れが続くのかどうかと言う事が重要になりそうです。強気筋の見方では強力な2万3000円の抵抗線を上抜いたことで、市場心理が一気に強気に傾いており、安倍長期政権を見据えた投機筋が買いスタンスをとったことで、売り方が押しまくられた面もあり、需給面で見ると、日経平均株価を2万4000円より上まで持ち上げるエネルギーを十分に伴うもので、この年初来高値の2万4124円はもはや通過点に過ぎないと言う見方です。
まあ、そこまでガンガンの強気にならなくても良いのかも知れませんし、実際に上昇ピッチが速すぎると、必ず警戒感が伴いますから、その意味ではもう少しゆっくりで良いのかも知れません。更に外部環境に仮に不透明感が強まってしまいますと、強気派も一気に雲散霧消してしまう訳で、その点では注意するに越した事はないと言えそうです。
その懸念材料の一つが米中貿易摩擦の動向で、特にこの影響で中国経済が減速しかねないと言う懸念であると言えます。既に多くの日本企業が中国市場から線略を変更する動きがあるのですが、それでも人口13億(今では14億人と言う見方もあるようですが)の市場規模を魅力に未だに中国市場に進出する企業もあるようですから、まだまだ中国経済からの影響が大きいと言えます。チャイナショックと言う言葉がこれまで何度となく懸念されて来ましたが、米中貿易摩擦の影響がこのワードを掘り起こしてしまう事がない事を祈るばかりです。
と言うことで本日は配当権利落ち日ですが、日経平均株価の配当権利落ち分は160円程度で、配当権利落ち分を即日で埋めることができるか否かに注目が集まりそうだと見方があるようです。特に日経平均株価のPERは13倍台で割高感はないそうですから、その意味では確かに上昇速度は早いものの、割高感はないようで、積極的に上値を買い上がる強者が出てくる感じにはなりそうで、引き続き上値志向の展開と言うことになりそうです。
●2146 UTグループ
製造業派遣・請負大手。半導体業界中心だが環境や自動車など業種多様化。技術者派遣も開始。8月9日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比29.8%増収、同81.1%経常増益となった。マニュファクチャリング事業は従来期間工が中心だった自動車関連分野において、全国的な人手不足により人材採用が困難な状況になったことから派遣需要が拡大。ソリューション事業は、総合的な人材サービスの提案などにより大手メーカーとの関係強化を進めたことで売上高が増加。エンジニアリング事業は、産業界の慢性的なエンジニア人材不足に応えるため、新卒採用に加えて、マニュファクチャリング事業等に所属する製造オペレーターを設計・開発エンジニアへのキャリアチェンジを推進するグループ内転職制度「One UT」により技術職社員を拡充させ、売上高は前期比で大幅に増収となった。
●3104 富士紡HD
関東の綿紡績先駆。繊維は『BVD』製品が柱に。精密加工研磨材が利益柱で、化学工業品も成長。7月31日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比7.2%減収、同28.7%経常減益となった。主力の超精密加工用研磨材は、シリコンウエハー用途および半導体デバイス用途(CMP)等はメモリ・通信用途等を中心とした好調な半導体需要を受け拡大。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は400億円(前期比11.4%増)、営業利益は47.8億円(同19.8%増)、経常利益は49.8億円(同16.6%増)、純利益は34億円(同16.9%増)を見込む。
●3662 エイチーム
従来型携帯電話向け公式サイトの運営で成長。現在はスマホゲームと比較情報サイト運営が柱。9月7日発表18年7月通期の連結業績は、17年7月期比8.9%増収、同14.9%経常増益となった。エンターテインメント事業で売上・利益ともに減収減益となったものの、ライフスタイルサポート事業の大幅な伸びにより、全社連結では売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも前期比で大幅に増加し、過去最高となった。尚、19年7月通期の連結業績では売上高は400億円(前期比6.2%増)、営業利益は40億円(同14.9%減)、経常利益は40億円(同15.4%減)、純利益は26億円(同21.4%減)を見込む。
●3798 ULSグループ
ITシステムのコンサル、設計、構築担う。流通、製造、情報サービス向けに強み。SI企業と合併。8月10日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比18.5%増収、同34.9%経常増益となった。売上高は、主に建設、金融、サービス、不動産及び製造業等を中心とする既存顧客からの受注が堅調に推移し、第1四半期連結累計期間としては過去最高。損益面は、堅調な受注による高稼働とプロジェクトの品質管理の徹底を継続したことにより、当第1四半期連結累計期間の営業利益、経常利益及び純利益の全てが、過去最高を記録した。
●4344 ソースネクスト
PC用低価格パッケージソフトが中心。ウイルス対策はシェア上位。スマホ向けアプリ急成長中。8月9日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比54.3%増収、同30.6%経常増益となった。当社初のIoT製品である自動通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」の拡販に注力。大手家電量販店での展開が加速し、ターミナル店舗やイベント会場での展示即売会も各地で多数実施。同時に法人向けのレンタルサービスも各企業で導入が進み、地方観光自治体や訪日外国人向けに商品やサービスを提供する企業からの問い合わせも多く、今後ますます需要は増える見込み。売上総利益は、従来販売してきたソフトウェア製品よりも原価率の高いPOCKETALKの販売が拡大したことや、前第1四半期に比べて出荷額が大幅に増加していることから返品調整引当金繰入が増加した。
●4763 クリーク・アンド・リバー社
テレビ・ゲーム・Web等映像関係派遣、制作が主。医療ほか専門職分野拡大。配当性向20%以上。7月5日発表19年2月期第1四半期の連結業績は、前年同期比4.1%減収、同0.6%経常増益となった。クリエイティブ分野(日本)を中心に好調に推移。孫会社であるCREEK & RIVER ENTERTAINMENT Co., Ltd.が同社連結子会社から持分法適用関連会社に異動したことにより、クリエイティブ分野(韓国)の売上高がマイナス要因となり前年同期を下回ったが、計画通りに推移した。利益面は、クリエイティブ分野(日本)において、制作スタジオにて利益率の高い受託案件が増加したこと等により利益率が向上した一方で、既存事業の人員増強や新規事業の立ち上げ等に伴い戦略的に人員採用を行ない販売管理費が増加した結果、売上高同様に計画通りに推移。
●6029 アトラ
独自の開業支援システムで接骨院をFC展開。療養費請求代行など接骨院全体の業務支援も。8月7日発表18年12月期第2四半期の連結業績は、売上高は19.2億円、経常利益は2.25億円となった。尚、同社は18年12月期第1四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、17年12月期第2四半期の対前年同四半期増減率については記載していない。機材、消耗品販売の売上高が好調に推移。アトラ請求サービスの会員が2,820会員に増加(224会員増)HONEY-STYLEの利用院が638院に増加(19院増)18年6月1日にほねつぎ介護デイサービス等の直営事業等を吸収分割により、100%子会社であるアトラケア株式会社に承継した。
●6315 TOWA
封止や切断加工など半導体後工程用製造装置大手。精密金型製作に競争力。中国等に生産拠点。8月8日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比7.7%増収、同30.9%経常減益となった。売上高は、中国地域でのスマートフォン需要の減速や仮想通貨用半導体の生産調整の影響があったものの、底堅い半導体需要により、第1四半期の売上高としては過去最高を記録。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は335億円(前期比8.0%増)、営業利益は40億円(同8.6%増)、経常利益は40億円(同13.0%増)、純利益は29億円(同4.2%減)を見込む。けん引役の一つであるスマートフォンの販売減速が懸念されているが、第5世代移動通信システム(5G)、IoT(モノのインターネット)、電気自動車(EV)、自動運転技術などが半導体需要をけん引し、18年度の半導体設備投資は2年連続で過去最高を更新する見通し。
●9678 カナモト
建機レンタル大手。北海道を基盤に広域展開、関東への拡大図る。上海、香港等海外にも拠点。9月7日発表18年10月期第3四半期の連結業績は、前年同期比7.07%増収、同9.7%経常増益となった。建設関連は、工事量の地域間格差が一部で顕在化するなかで、国内営業基盤の拡充と拡大のため、九州地区に当社初の営業拠点と大型集約機材センターを開設一方、新幹線延伸工事や高速道路の維持補修工事向け機械の充実に加え、新システムを活用した業務改善や既存のレンタル用資産の稼働向上を図るべく適切な資産配置に注力。また、西日本豪雨災害の早期復旧の一助となるよう災害対策本部を設置するとともに、全国各地の災害復旧・復興活動への支援体制も引き続き強化。
●9962 ミスミグループ本社
FA・金型用部品の専門商社ミスミが中核。標準品をカタログ販売。製造機能も。配当性向25%。7月27日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比12.7%増収、同8.1%経常減益となった。FA事業および金型部品事業では自動車業界やエレクトロニクス業界などの需要を取り込み、VONA事業では品揃えの強化などによって国内において大きく伸長したことに加え、国際展開の推進により海外売上高も伸長した。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は3610億円(前期比15.3%増)、営業利益は397億円(同13.9%増)、経常利益は395億円(同13.9%増)、純利益は285億円(同11.3%増)を見込む。
●4921 ファンケル
通販主力の無添加化粧品メーカー。サプリや健康食品も展開。海外は中国、香港、北米が中心。18年4月26日に公表した19年3月期第2四半期と通期の連結業績を7月30日に上方修正している。第2四半期の売上高は前回発表比9.1%増の597.4億円、営業利益は同71.1%増の65億円、経常利益は同70.1%増の65.5億円、純利益は同69.2%増の44億円としている。通期の売上高は前回発表比6.6%増の1220億円(前期比11.9%増)、営業利益は同28.4%増の122億円(同44.4%増)、経常利益は同28.1%増の123億円(同42.2%増)、純利益は同27.3%増の84億円(同35.7%増)としている。ファンケル化粧品、栄養補助食品関連事業の好調に加え、インバウンド需要が想定を大幅に上回って推移していることなどから、売上高及び各利益を上方修正している。
●6541 グレイステクノロジー
内外メーカー向けに産業機械マニュアルの作成、管理、運用システムや企画、翻訳サービス提供。8月8日発表19年3月期第1四半期の業績は、前年同期比116.1%増収、同1115.9%経常増益となった。。主要顧客が属する工作機械業界や、その他の産業機械メーカーから、多数の引き合いがあり、今後も産業機械の展示会等に参加するなどし、「e-manual」「AIマニュアル」の認知を広め、更なる受注の獲得に努める。尚、19年3月通期の業績では売上高は15.02億円(前期比14.3%増)、営業利益は5億円(同19.6%増)、経常利益は4.95億円(同19.8%増)、純利益は3.33億円(同19.6%増)を見込む。
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こだわりレーティング |
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09月25日(火)分
1605 |
国際帝石 |
モルガンS |
Overweight継続 |
1500円→1700円 |
2181 |
パーソルHD |
SMBC日興 |
1継続 |
3400円→3500円 |
2502 |
アサヒグループHD |
みずほ |
買い継続 |
6450円→6500円 |
4849 |
エンジャパン |
SMBC日興 |
1継続 |
6600円→6700円 |
9104 |
商船三井 |
モルガンS |
Overweight継続 |
3600円→3700円 |
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