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平成30年10月19日(金)
10月18日現在海外相場 |
NYダウ |
25379ドル |
−327ドル |
ナスダック指数 |
7485P |
−157P |
CME日経先物 |
22325円 |
−265円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎不安定な相場
中国株が下げています。代表的な株価指数である上海総合指数が18日、ほぼ4年ぶりの安値になっています。人民元も対ドルで10年ぶりの安値が視野に入っており、米金利上昇で中国との金利差が縮小し、マネーが中国から流出するとの懸念が出ていると日経では報じています。勿論、この波乱の背景は米国との貿易戦争や景気減速などマイナス材料が増えたことに有る訳で、中国発の市場変調が世界に波及するリスクもあると指摘されています。
米国の対中強硬姿勢がこのところ続いていただけに、この中国の状況がある程度見込んでいた向きは多かったのですが、それでも実際に中国株や中国元が目に見える形で下げが進むと、中国経済に依存している企業にとっては大きな打撃になる訳で、特に日本の主力企業にとってはマイナス材料視されていると言えそうです。
実際に18日の東京市場でも「中国関連銘柄」が軒並み下落したています。9月の貿易統計で日本から海外への輸出額が1年10カ月ぶりに前年同月を下回り、米中貿易摩擦の影響が顕在化し始めたとの観測が浮上したようで、安川電機などに売りが加速したようです。「中国リスク」と言う言葉が相場の重石になりそうで、下値を固めそうな動きの日本株にとっても目先の懸念材料となりそうです。
中国共産党としても米中貿易摩擦の影響を如実に受けていると認めざるを得ないようで、中国の李克強首相が訪問先のオランダで講演し「中国経済の下押し圧力が強まっている」との認識を示しています。中国の事ですから「面子」に掛けても景気減速と言う言葉は使わないでしょうから、捏造、或いは偽装工作まがいの事をしてでも、中国経済が堅調だとする格好を取るのではないのかと見ています。そのやり方については中国共産党と言う一党独裁政権だからこそ出来る訳で、その意味ではトップがまともでさえあれば、独裁政権も悪くないのですが、まともな考えでない人がトップであるだけに、そう簡単なことではないと言うことになります。
この中国リスクや18日の米国株の下げなどで「リスクオフ」の流れが週末の相場の重石になっています。NYダウが400ドル安、シカゴCME日経先物が2万2200円台ですから昨日の大証比で300円安、今週初めの安値水準まで下押しする懸念がありそうです。再度75日に移動平均線を割り込み、そして200日移動平均線が下値サポートラインになるのか見極めることになりそうです。
●6467 ニチダイ
独立系金型メーカー。複雑形状の精密鍛造金型で強み。ターボチャージャー部品が第2の柱。18年8月1日に公表した19年3月期第2四半期と通期の連結業績を10月17日に上方修正している。第2四半期の売上高は前回発表比6.6%増の84億円、営業利益は同48.2%増の6.52億円、経常利益は同55.0%増の6.66億円、純利益は同57.4%増の4.4億円としている。通期の売上高は前回発表比3.3%増の162.2億円(前期比6.3%増)、営業利益は同22.2%増の11.73億円(同55.3%増)、経常利益は同24.9%増の11.87億円(同52.5%増)、純利益は同25.4%増の7.9億円(同51.3%増)としている。
●4582 シンバイオ製薬
がん、血液、ペインマネジメントの3領域に特化。他社から新薬候補物質導入し開発、製品化。8月7日発表18年12月期第2四半期の業績は、前年同期比8.0%増収、13.77億円の経常損失となった。トレアキシンは、再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫に加え、低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫並びに慢性リンパ性白血病を適応症として、エーザイを通じ、国内販売を行っており、薬価ベースの売上は対前年比プラス22.3%と伸長。尚、18年12月通期の業績は、売上高は42.01億円(前期比22.0%増)、営業損失は29.81億、経常損失は30.44億円、純損失は30.56億円を見込む。
●5301 東海カーボン
炭素製品大手。タイヤ用カーボンブラックで国内首位。電炉用電極や半導体・太陽電池用素材も。18年5月28日に公表した18年12月通期の連結業績を8月7日に上方修正している。売上高は前回発表比4.9%増の2140億円(前期比101.4%増)、営業利益は同12.6%増の740億円(同544.2%増)、経常利益は同12.9%増の745億円(同462.3%増)、純利益は同7.9%増の740億円(同526.3%増)としている。売上高は、黒鉛電極及びカーボンブラックの価格改定実施等により前回予想を上回る見込み。営業利益は、黒鉛電極の収益性向上等により、前回予想を上回る見込み。経常利益及び当期純利益も、営業利益と同様の理由で前回予想を上回る見込みとなった。
●1820 西松建設
ダム、トンネル等土木得意。戸田建設と技術提携。東南アジア深耕で海外売上比率20%を目指す。8月3日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比0.5%減収、同5.0%経常減益となった。建設事業受注高は、前年同四半期比27,221百万円増加(79.1%増)の61,639百万円となった。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は3500億円(前期比23.1%増)、営業利益は230億円(同1.1%増)、経常利益は236億円(同0.2%増)、純利益は170億円(同0.5%増)を見込む。
●1861 熊谷組
総合建設準大手。歴史的にトンネル等大型土木に強み、大型マンション建築や開発事業にも注力。8月9日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比4.9%増収、同25.8%経常減益となった。18年3月に策定した@建設工事請負事業の維持・拡大、A新たな事業の創出、B他社との戦略的連携を戦略の柱とする『熊谷組グループ中期経営計画(2018〜2020年度)〜成長への挑戦〜』に熊谷組グループ一丸となって取り組み、さらなる成長に向けて挑戦している。尚、19年3月通期の連結業績では売上高は4000億円(前期比6.9%増)、営業利益は240億円(同4.2%増)、経常利益は240億円(同5.8%増)、純利益は165億円(同4.5%増)を見込む。
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こだわりレーティング |
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10月18日(金)分
7532 |
ドンキホーテ |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
7000円→7500円 |
7752 |
リコー |
ドイツ |
Buy継続 |
1200円→1500円 |
8953 |
日本リテール |
SMBC日興 |
1継続 |
25.5万円→26万円 |
8953 |
日本リテール |
大和 |
3→2格上げ |
22万円→23万円 |
9793 |
ダイセキ |
みずほ |
買い継続 |
3900円→4000円 |
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