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平成30年10月11日(木)
10月10日現在海外相場 |
NYダウ |
25598ドル |
−831ドル |
ナスダック指数 |
7422P |
−315P |
CME日経先物 |
22855円 |
−675円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎NYダウ800ドル安
米国株が大幅に下げています。大幅にと言うか一言で言えば「暴落」と呼んで良い訳で、NYダウで800ドルを超える下げ幅、ナスダック指数に至っては4%超も下げています。指数が1日で3%も下げるなんて事はそうある事ではありませんし、所謂「投げが投げを呼ぶ」と言う連鎖的な下げと言うことで、材料が云々と言ったものではないのかも知れません。
それでも下げの背景となったものがある訳で、ニュースコメントに拠りますと、10日朝に、最近の人民元安についてムニューシン米財務長官が中国の為替操作の可能性を徹底的に調査する方針を示したと伝わりました。この米国の強硬姿勢により米中の通商交渉が難航するとの見方が広がり、中国の景気減速が重石となると連想された訳です。実際に米国市場では、中国売上高比率の高い銘柄を中心に売りが加速しています。
更にここまでの米国株の売りの最大の要因となっていました、米10年物国債利回りの上昇ですが、この日も朝方に一時3.24%と前日比0.4%上昇(価格は下落)しています。9月の卸売物価指数が前月比0.2%上昇と前月のマイナスから回復。原油先物相場が高止まりしていることもあり、先行きの物価上昇圧力の高まりを見込む債券売りが出ているようです。
序でに売り材料視されたのが、昨日の報道材料ですが、国際通貨基金(IMF)が公表した最新の経済見通しで、貿易摩擦などの影響を織り込み、2018年と19年の世界成長見通しを下方修正したと言う事を捉えて、世界経済減速すると言った懸念が売りを上乗せする感じで報じられていたようです。
まあ、この辺りの売り材料にとっては、NYダウが700ドルも下げ、ナスダック指数が3%も下げる中にあっては、あまり意味のない材料なのかも知れません。やはり最大の材料は米中の貿易摩擦激化に対する懸念だと言えます。特に最近の米国と中国の色々なニュースを見聞きすると、米国が本気で中国を潰しに行っていると感じてしまいます。通商問題もそうですが、中国が色々なところで覇権を拡大しようとする動きが米国にとってはどうも我慢ならないと言うことなのかも知れません。
この行く末の結果がどうなるのかは全く分かりませんし、多くの市場関係者がどこかで折り合いをつけるはずだと言う一定の楽観論が依然として存在している事は確かです。10日は暴落となったものの、実際の市場のムードは引き続き米国経済の好調を信じた動きですし、米国の企業業績についても12日から本格化する決算発表の予想数字を見る限りでは、米国株を売ると言った投資行動には繋がらないと言うことになります。いずれにしてもこの米国株の暴落の影響を本日は見極める展開と言うことになりそうです。
●3186 ネクステージ
中古車販売の大手。東海発祥で全国店舗網を形成中。車種別の専門店展開、軽装備店舗に強み。10月9日発表18年11月期第3四半期の連結業績は、前年同期比34.0%増収、同13.7%経常増益となった。出店は、平成30年6月にSUV在庫台数日本一を誇るSUVの大型専門店として「SUVLAND北九州」をオープン、平成30年7月に総合店として和歌山県に初出店となる「和歌山店」をオープンした。また、既存店に併設して買取専門店3店舗を出店するとともに、買取店の単独店舗として「西尾店」をオープン。正規輸入車ディーラーは、平成30年6月に初ブランドとなるアウディ正規販売店として、神奈川県でアウディ正規販売店を展開するディーラーであるウエインズインポート株式会社の全株式を取得、社名を株式会社Aiと変更し、アウディ正規販売店4店舗の運営をスタートした。
●4735 京進
京都、滋賀地盤の学習塾。個別指導はFC主体。保育園、日本語学校、英会話教室も。介護に参入。10月9日発表19年5月期第1四半期の連結業績は、前年同期比10.0%増収、同48.5%経常増益となった。学習塾事業は、前年同期比103.4%となり、学習塾生徒数の増加(同101.8%、前年同期に比べ470人増加)が、増収増益に寄与。語学関連事業では英会話事業において、顧客数の増加(前年同期比115.5%、前年同期に比べ734人増加)により、売上高が増加。保育事業は、売上高は前年同期比124.2%、セグメント損失43百万円(前年同期に比べ46百万円の損失増加)となった。介護事業は、人員配置の見直し等により人件費が増加したことで費用が増加し、増収減益となった。
●6030 アドベンチャー
航空券の予約サイト『スカイチケット』運営、国内航空券が主力。金券ショップや投資事業も。18年5月14日に公表した18年6月通期の連結業績を8月13日に上方修正している。売上高は前回発表比20.7%増の150.93億円(前期比186.5%増)、営業利益は同4.9%増の5.36億円(同29.5%増)、経常利益は同2.4%増の5.11億円(同25.1%増)、純利益は同4.6%増の3.13億円(同29.7%増)としている。主力サービスであるskyticketの取扱高が業績予想時の見積もりを超えて、大きく伸長したことなどによるもの。尚、19年6月期は、主力サービスであるskyticketの取扱高が引き続き急速に伸長していること等を要因に現時点で合理的に予測することが困難である項目が復数存在しているため、現時点での19年6月期の連結業績予想を非開示としている。
●8769 アドバンテッジリスクマネ
ストレスチェック関連ビジネス首位級。団体長期障害所得補償保険(GLTD)販売も手掛ける。8月7日発表19年3月第1四半期の連結業績は、前年同期比4.8%増収、同17.1%経常減益となった。メンタリティマネジメント事業及び就業障がい者支援事業の売上高伸長に伴い、増収となった。一方、費用面は、今後の各部門の事業展開を見据えて要員を先行配置したことに伴い人件費が増加し、また、メンタリティマネジメント事業において、ストレスチェック実施後の個人や組織の課題改善のためのソリューションビジネスを強化するための諸施策実施費用を計上したことにより、売上高費用比率は上昇した。
●9678 カナモト
建機レンタル大手。北海道を基盤に広域展開、関東への拡大図る。上海、香港等海外にも拠点。9月7日発表18年10月期第3四半期の連結業績は、前年同期比7.07%増収、同9.7%経常増益となった。建設関連は、工事量の地域間格差が一部で顕在化するなかで、国内営業基盤の拡充と拡大のため、九州地区に当社初の営業拠点と大型集約機材センターを開設一方、新幹線延伸工事や高速道路の維持補修工事向け機械の充実に加え、新システムを活用した業務改善や既存のレンタル用資産の稼働向上を図るべく適切な資産配置に注力。また、西日本豪雨災害の早期復旧の一助となるよう災害対策本部を設置するとともに、全国各地の災害復旧・復興活動への支援体制も引き続き強化。
●4023 クレハ
塩素化学の工業薬・肥料発祥。クレラップ等樹脂製品、腎不全薬強い。生分解性のPGA開発。8月8日に19年3月期第1四半期の連結業績を発表、6.5%売上増収、50.2%税引前増益としている。「中期経営計画Kureha's Challenge 2018」に沿って、事業環境の変化に柔軟かつ機動的な対応を図り、持続的な成長と企業価値の向上を目指して邁進しております。当中期経営計画の最終年度の第1四半期である当期は前年同期比で増収・増益となった。
●5019 出光興産
石油元売り2位。石油化学や原油・石炭開発も。同社とと昭和シェル石油は7月10日、19年4月1日に経営統合すると発表。反対していた大株主である出光創業家の一部が取締役の推薦などを条件に同意。18年5月15日に公表した19年3月通期の連結業績を8月14日に上方修正している。売上高は前回発表比9.7%増の4兆2800億円(前期比14.7%増)、営業利益は同42.9%増の2200億円(同9.3%増)、経常利益は同47.1%増の2500億円(同10.5%増)、純利益は同35.9%増の1400億円(同13.7%減)としている。売上高は、原油価格の上昇等を見込んだことにより、前回発表予想から増収となる見通し。営業利益は、在庫評価益及び石油製品セグメントの製品マージン改善や資源セグメントの石炭価格上昇等により、前回発表予想から増益となる見通し。
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こだわりレーティング |
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10月10日(水)分
3278 |
KDR |
SMBC日興 |
1継続 |
21万円→21.5万円 |
3234 |
森ヒルズリート |
SMBC日興 |
2→1格上げ |
17.8万円→18万円 |
3249 |
産業ファンド |
SMBC日興 |
2→1格上げ |
14.5万円→14.7万円 |
3283 |
日本プロロジス |
SMBC日興 |
2→1格上げ |
28.2万円 |
3471 |
三井不LP |
SMBC日興 |
2→1格上げ |
40万円→41万円 |
9984 |
ソフトバンク |
CS |
OP継続 |
11700円→13800円 |
5302 |
日本カーボン |
メリル |
新規買い |
12400円 |
5301 |
東海カーボン |
メリル |
買い継続 |
2750円→3000円 |
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