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平成30年10月18日(木)
10月17日現在海外相場 |
NYダウ |
25705ドル |
−91ドル |
ナスダック指数 |
7642P |
−2P |
CME日経先物 |
22855円 |
−35円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎引き続き上値の重い展開
日経平均株価はほぼ300円高の2万2841円、高値は2万2959円と2万3000円台に迫る動きとなりました。最大の買い材料が米国株高ですから、何時もの事ですから特に目新しい材料で上げた訳ではないのですが、それでもここから本格化する企業決算発表に対する期待感が強まっている事は確かなようです。
米金融大手などが発表した2018年7〜9月期決算は良好な結果が多く、決算発表に対する期待感が高まっています。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが発表した2018年7〜9月期決算は、ともに純利益が前年同期比で2桁増加し、1株当たり利益は市場予想平均を上回っています。また、NYダウを構成する医療保険最大手ユナイテッドヘルス・グループと医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の四半期決算も市場予想を上回る堅調な内容となっており、企業業績に対する楽観的な見方が広がっています。
米国のこの流れを日本市場でもと言うことで、今月下旬より本格化する決算発表に対する期待感も強くなっているようです。前日のカブーフレンズのコンテンツでも申し上げたことですが、みずほ証券によると、金融を除く東証1部企業の19年3月期Ql(4−6月)決算は売上高が前年同期比+5.0%、経常利益が同+15.0%と増収・2ケタ増益。対して上期はQl決算発表一巡後の会社予想で売上高が同+3.9%、経常利益が同+2.2%と小幅増収・増益予想にとどまっています。
この上期予想に対するQlの経常利益進ちょく率は54.6%。Q2(7−9月)がQl並みの実績なら上期経常利益は予想比9%程度の上振れとなります。実績として上期経常利益は最大で従来予想比10%程度の上振れ、通期予想は円安と収益実勢の反映で3%〜5%程度上方修正される可能性がありそうとのことです。株価は米金利、貿易問題、決算睨みで反転機会をうかがう展開となりそうですが、米国株の状況を見る限りでは、好決算発表で、相場の出直りが本格化する可能性は高そうです。
ここで重要なポイントはやはり為替相場だと言えます。ムニューシン米財務長官が、日本との物品貿易協定(TAG)交渉を巡り「これからの貿易交渉では、どの国とも為替問題を協議していく。日本を例外にすることはない」と表明したことで、円安にブレーキが掛かる可能性はあるのですが、ただ市場関係者の多くが依然として円安トレンドだとの見方を示しています。
今朝の記事の中でも、野村証券が円相場の見通しを円安・ドル高方向へ修正しています。2018年末の予測は1ドル=115円(従来は110円)、19年末は120円(同110円)としています。米経済の力強さを背景にした米利上げの継続で日米金利差の拡大が見込まれるほか、原油高による日本の貿易収支の悪化も円安・ドル高を促すとの見通しを示しています。今更と言うことですが、野村が言うように円安が進むなると、主力企業の今期から来期に掛けての決算に対して強気見通しが出てくる可能性は高く、株価押し上げの最大要因となりそうです。
日経平均株価は一昨日に200日移動平均線を回復し、昨日75日移動平均線を上回ったことで、先行きの強気見通しが出ています。米国株次第と言うことですが2万3000円台が壁になるのか、75日線、200日線が下値サポートラインになるのかを見極める展開になりそうです。
●3844 コムチュア
独立系SI。グループウェアは首位級。持株経営移行しクラウド、Web構築、ネット運用強化。18年5月7日に公表した19年3月期第2四半期の連結業績を10月16日に修正している。売上高は前回発表比0.4%減の84.84億円、営業利益は同40.4%増の12.14億円、経常利益は同41.0%増の12.2億円、純利益は同24.9%増の8.12億円としている。連結業績の第2四半期の利益は、当社の一丁目一番地の施策である高付加価値化、コンサルティング事業の拡大、積極的な資格取得による社員の戦力化、生産性向上、プロジェクト管理の精緻化等により、売上総利益が対前年同期比17.3%増(同298百万円増)となる見込み。また、平成29年10月1日付で当社の連結対象から除外となりましたジェイモードニンタープライズ株式会社の販売管理費およびのれん償却額の消失等により、営業利益は対前年同期比55.0%増(同432百万円増)の1214百万円を見込む。これらの業績予想値はいずれも、当社の過去最高値となる見込みで。
●3923 ラクス
クラウドとIT人材派遣の2本柱。『メールディーラー』が収益柱。『楽楽精算』を育成中。18年5月14日に公表した19年3月期第2四半期と通期の連結業績を10月16日に修正している。第2四半期の売上高は前回発表比2.8%増の40.74億円、営業利益は同30.1%増の6.74円、経常利益は同30.3%増の6.75億円、純利益は同31.6%増の4.33億円としている。通期の売上高は前回発表比2.0%増の86.01億円(前期比34.2%増)、営業利益は同変わらずの13.76億円(同10.9%増)、経常利益は同変わらずの13.76億円(同10.3%増)、純利益は同変わらずの8.9億円(同1.7%増)としている。第2四半期は、クラウド事業、IT 人材事業とも好調に推移したことから売上高が前回予想を上回る見通し。
●7296 エフ・シー・シー
クラッチ専業メーカー。2輪世界一。ホンダ系向け5割。海外比率高くアジアが稼ぎ頭。好財務。7月31日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比8.9%増収、同47.2%税引前増益となった。インドやインドネシアの二輪車用クラッチの販売が増加したことに加え、米国においてフォードやGM向けの四輪車用クラッチの販売が増加したこともあり、売上収益は前年同期比8.9%増。営業利益は、増収に伴う利益の増加や原価低減等の効果もあり同58.9%増。尚、19年3月通期の連結業績では売上収益は1750億円(前期比1.1%増)、営業利益は145億円(同3.2%増)、税引前利益は148億円(同5.1%増)、当期利益は106億円(同6.8%増)を見込む。
●5019 出光興産
石油元売り2位。石油化学や原油・石炭開発も。同社とと昭和シェル石油は7月10日、19年4月1日に経営統合すると発表。反対していた大株主である出光創業家の一部が取締役の推薦などを条件に同意。18年5月15日に公表した19年3月通期の連結業績を8月14日に上方修正している。売上高は前回発表比9.7%増の4兆2800億円(前期比14.7%増)、営業利益は同42.9%増の2200億円(同9.3%増)、経常利益は同47.1%増の2500億円(同10.5%増)、純利益は同35.9%増の1400億円(同13.7%減)としている。売上高は、原油価格の上昇等を見込んだことにより、前回発表予想から増収となる見通し。営業利益は、在庫評価益及び石油製品セグメントの製品マージン改善や資源セグメントの石炭価格上昇等により、前回発表予想から増益となる見通し。
●9519 レノバ
再生可能エネルギーの発電と開発・運営が2本柱。太陽光からバイオマス、風力など多様化方針。10月5日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比34.8%増収、同26.7%経常減益となった。「再生可能エネルギー発電事業」は、運転開始済みの大規模太陽光発電所の発電量が順調に推移した。18年4月には、那須塩原ソーラー匿名組合事業において出力1.4MWの設備増強を行った。この結果、運転中の太陽光発電所は、合計出力143.2MW。また、前第1四半期末より連結子会社としている、秋田県秋田市においてバイオマス発電事業を行っているユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社の発電量も順調に推移した。
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こだわりレーティング |
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10月17日(木)分
1820 |
西松建設 |
三菱UFJMS |
新規Overweight |
3500円 |
1861 |
熊谷組 |
三菱UFJMS |
新規Overweight |
3800円 |
3382 |
7&I-HD |
みずほ |
買い継続 |
6000円→6200円 |
8309 |
三井住友トラストHD |
CS |
Neutral→OP格上げ |
5200円→5400円 |
8316 |
三井住友FG |
モルガンS |
Overweight継続 |
5400円→5500円 |
8354 |
ふくおかFG |
モルガンS |
Overweight継続 |
3600円→3650円 |
8601 |
大和証券G |
モルガンS |
Overweight継続 |
710円→730円 |
9983 |
ファーストリテイリング |
ドイツ |
Buy継続 |
57000円→65000円 |
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