 |
|
平成30年10月29日(月)
10月26日現在海外相場 |
NYダウ |
24688ドル |
−296ドル |
ナスダック指数 |
7167P |
−151P |
CME日経先物 |
21250円 |
+20円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
|
本日のこだわり相場感
|
|
◎下値確認の動きを待つ
先週末10月26日の日経平均株価は2万1184円の終値で一時2万1000円台を割り込む局面のあったようです。NYダウは296ドル安、ナスダック指数も2%を超える下げ幅となっています。円相場もリスクオフの流れから円高傾向で1ドル111円台後半の水準となっています。
このリスクオフの流れが強まった先週の動きですが、最大の背景が米中貿易摩擦の影響から米国企業を筆頭に世界経済が減速すると言う懸念が再燃したことだと言えます。勿論、この影響を最も受けているのは中国なのですが、足元で中国経済の減速懸念が強まり、中国株の下落、更には中国元が10年ぶりの安値となるなど、当の中国も相当に危機意識を抱いているようです。
と言うのも先日訪中した安部首相に対する中国の対応をテレビで見聞きした方も多いようですが、その歓迎ぶりに驚かされます。以前ですと、反日の中国国民の意思を反映したようで、冷遇対応だったのが、今回は何度も夕食会や昼食会を催し、厚遇する動きは明らかに日本にすり寄ってきているのが見え見えだと言えます。
日本としても中国経済が減速すると日本経済と言うか中国に進出している日本企業にとっても打撃になるだけに、何とか持ち応えて欲しいところで、今回はその為に日本国内では批判が強かった為替スワップを日銀が取り決めたとのことです。中国に進出している企業が中国経済減速の影響で資金繰りに困った場合の対応策を中国側に打ち出した格好だと言えます。それだけ、中国経済の先行きを不安視していると言う証しになると言う訳で、日本としても「背に腹は代えられない」と言うことになります。
中国経済もそうなのですが、日本にとっての最大の影響を誇る米国経済についても懸念を抱く見方が強まっているようで、足元で本格化する企業決算発表の中身が米中貿易摩擦の影響を受けているとの判断が出た企業の株価が売られ易くなっているとの見方です。特にハイテク株の下げは厳しくなっているようで、ここまで好業績を反映して上げてきた銘柄群に売りが出ているだけに、NYダウと比べてもナスダック指数の下げ幅が大きくなっています。
日本株にとってもこの中国と米国と言う関係性の強い両国が通商問題を巡って摩擦と言うか戦争をしている状況で、間に入って打つ手がないと言うのが本音のところだと言えます。その状況を市場は見透かしているかのように、NYダウは10月上旬の高値から約8%下げ、日経平均株価は同13%安と、直近で大きく下げた訳です。テクニカル的には株式市場では「10%程度なら調整の範囲、20%前後になると弱気相場入り」といわれているそうで、仮に調整なら、そろそろ下げ止まってもよい水準にあると言えます。
割安感はバリエーション面でも言える訳で、日経平均株価のPERは12倍台まで低下していますから、何か好材料が出れば、この「割安感」と言うワードを拠り所にして、買いのエネルギーが盛り上がることになります。その切っ掛けは日本でも今週から本格化する決算発表シーズン入りと言うことになりそうです。実際に下値を確認すると言うことになれば、反発期待は大きい訳で、戻りは大きくなるとの見方もあるようです。
●2127 日本M&Aセンター
中堅中小企業のM&A仲介で最大手。全国の地銀、会計事務所等と連携網。事業承継案件に強み。18年4月27日に公表した19年3月期第2四半期の連結業績を10月25日に上方修正している。売上高は前回発表比10.5%増の143.7億円、営業利益は同11.0%増の69.4億円、経常利益は同11.2%増の69.5億円、純利益は同18.7%増の50.2億円としている。当第2四半期の経営成績は、四半期単位での過去最高益を大幅に更新する業績となったため、当初の業績予想を上方修正することとなった。四半期単位での過去最多となる212件(譲渡・譲受は別カウント)のM&A仲介を成約した。これにより、当第2四半期における成約件数は385件となり、前年同期間(半期)の380件から5件増加し、同期間(半期)においても過去最多の案件成約となった。
●2413 エムスリー
ソニー関連会社。医療従事者向け情報サイトで製薬会社の情報提供支援。治験など周辺分野開拓。国内においては、医師会員25万人以上が利用する医療従事者専門サイト「m3.com」を中心に様々なサービスの展開。10月25日発表19年3月期第2四半期の連結業績は、前年同期比24.3%増収、同14.1%税引前増益となった。メディカルプラットフォームでは次世代MR「メディカルマーケター」の提供、医療系広告代理店等の事業を、グループ各社を通じて展開。さらに、18年8月には脳卒中後遺症向けの保険外リハビリ施設「脳梗塞リハビリセンター」を運営する株式会社ワイズを子会社化した。エビデンスソリューションでは、治験に参加する施設・対象患者を発見する治験支援サービス「治験君」を核に、大規模臨床研究支援サービス、治験業務の支援を行うCRO、治験実施医療機関において治験業務全般の管理・運営を支援するSMO等の事業を、グループ各社を通じて展開しています。
●5857 アサヒHD
金、プラチナなど貴金属リサイクルと産業廃棄物処理が両輪。マッサージチェアなど健康機器も。10月25日発表19年3月期第2四半期の連結業績は、前年同期比5.0%増収、同4.3%税引前増益となった。貴金属事業セグメントでは国内および韓国・マレーシアにおける貴金属リサイクル分野の売上収益は前年同期比で増加した。また、北米における貴金属精錬分野の売上収益は前年同期比で増加。環境保全事業セグメントでは国内の廃棄物排出量は減少しているが、新規顧客の開拓に努めたことにより、売上収益は前年同期比で増加。しかし、撤退を進めている写真感材事業の縮小などの影響により、営業利益は減少した。ライフ&ヘルス事業セグメントでは首都圏を中心とした建設需要が高い水準にあり、消防設備や空調設備の売上収益は堅調に推移。しかし、健康機器の売上収益が前年同期比で減少した。
●6504 富士電機
重電大手。火力発電設備は海外中心、パワエレ機器や自販機、電力用半導体も。収益は下期偏重。18年7月26日に公表した19年3月期第2四半期の連結業績を10月25日に上方修正している。売上高は前回発表比4.9%増の4194.31億円、営業利益は同42.5%増の185.19億円、経常利益は同59.2%増の194.23億円、純利益は同67.1%増の125.36億円としている。売上高は、需要増により、前回予想を上回った。営業利益、経常利益および四半期純利益は、需要増および原価低減の推進等により、前回予想を上回った。
●7970 信越ポリマー
信越化学系。半導体ウエハ容器が主力。車載用タッチスイッチ、OA機器用部品、塩ビ建材も。10月25日発表19年3月期第2四半期の連結業績は、前年同期比8.5%増収、同14.8%経常増益となった。電子デバイス事業では、自動車関連入力デバイスを中心に順調な出荷が続き、全体として売上げは前年を上回った。精密成形品事業では、半導体関連容器の出荷が好調に推移し、全体として売上げは前年を上回り、利益も伸びた。住環境・生活資材事業では、塩ビ関連製品の市場環境が非常に厳しい中、価格改定や生産効率化に努める一方、新規事業製品の拡販により、全体として売上げは前年を上回り、利益も伸びた。
|
|
こだわりレーティング |
|
10月26日(金)分
6758 |
ソニー |
GS |
買い継続 |
7600円→9100円 |
8036 |
日立ハイテク |
野村 |
Buy継続 |
5208円→5266円 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|