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平成30年10月25日(木)
10月24日現在海外相場 |
NYダウ |
24583ドル |
−608ドル |
ナスダック指数 |
7108P |
−329P |
CME日経先物 |
21415円 |
−615円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎NYダウ大幅下落
米国株が大幅に下げています。24日の日経平均株価はその他アジア株、或いは欧州株は持ち直す動きでしたが、米国に関しては改めて「米中貿易摩擦」の影響が企業業績を圧迫するのではないのかと言う懸念が強まっており、米国株の上値の重石になったようです。
24日の午後に米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した全国12地区の連銀景況報告(ベージュブック)では、底堅い経済成長を確認する一方で、米中間の制裁関税の応酬に伴う原材料価格の上昇など、貿易戦争が米国経済に悪影響を与えている状況を改めて指摘しています。正式に公の機関がこのような懸念を示すとなると、株式市場も放っておけないと言うのが実情のようです。
今朝の日経の記事でもこのような話題を取り上げていたようで、好調さが続く米企業の収益基盤に、高関税措置や米中の貿易戦争が3つの経路で影を落とし始めていると指摘しています。決算発表の場で、鉄鋼関税などによる原材料コストの上昇、輸入して米国で販売する製品の価格上昇、中国市場の減速について企業からの言及が相次いでいるそうです。受け止める株式市場も神経質な動きを見せていると言うか、実際にダイレクトにマイナス材料として受け止めていると言うことになります。
幾ら米国側に分があると言っても、第二位のGDPを誇る中国経済との摩擦が生じ、関税を掛け合えば、当然、自らの経済にも影響が及ぶと言う事は百も承知の上でのことだと思いますが、実際に株式市場がこのような格好で企業業績に懸念を抱くと言う事が起こったと言うことになります。数量的にどの程度の米国企業がダメージを受けるのかと言う明確なものが出ていないだけに、今後の影響の度合いを計り知る事は出来ませんが、それでも投資家心理を圧迫させている事は確かなようです。
中国経済が減速し、米国の企業業績も頭打ちになるとのことであれば、当然日本経済への影響も大きい訳で、日本株を買い上がるエネルギーは一旦減速する動きとなる訳です。実際に貿易戦争では景気減速が目立つ中国よりも米国が有利とされてきましたが、ただ、産業全体に目を向ければ「勝者なき戦い」という保護主義が行き着く本来の姿が見え始めていると日経は指摘しています。日経自身はトランプ政権に批判的ですから、この辺りの書きようは理解出来るのですが、それでも目先は市場が米中貿易摩擦の影響をどの程度と判断するのかを見極める展開になりそうです。
日経平均株価は下値目途をされた200日移動平均線を割り込み、2万2000円大台をも割り込む動きですから、やや下振れ懸念の圧力が掛かる可能性が高いかも知れません。今年7月の安値水準である2万1500円近辺までの下値を意識せざるを得ないのかも知れません。いずれにしても米国や中国次第ですから、その状況を踏まえてのことだと言えそうです。
●6914 オプテックスグループ
屋内外の防犯、自動ドア用センサーや工場向けなど産業用センサーを展開。業界トップ級。8月6日発表18年12月期第2四半期の連結業績は、前年同期比6.3%増収、同7.3%経常減益となった。FA事業及びMVL事業の伸長等により、売上高は前年同期に比べ6.3%の増収となったが利益面については、製品構成の変化及び将来の成長に向けた積極的な投資などにより減益となった。尚、18年12月通期の連結業績では売上高は405億円(前期比8.0%増)、営業利益は53億円(同8.5%増)、経常利益は54億円(同7.2%増)、純利益は36億円(同6.3%増)を見込む。又、18年12月期末配当は15円、年間配当では30円を予定。
●7199 プレミアグループ
中古車オートクレジットとワランティ(修理保証)の2本柱。整備・板金育成、東南アに展開。8月14日発表19年3月期第1四半期の連結業績は、前年同期比15.1%営業増益、同56.5%税引前減益となった。尚、19年3月通期の連結業績では営業収益は106.39億円(同17.4%増)、税引前利益は19.42億円(同1.9%減)、当期利益は13.41億円(同3.7%増)を見込む。オートクレジットやワランティ事業におけるオーガニック成長に、新規事業の立ち上がりが寄与することを見込んでいる。
●4582 シンバイオ製薬
がん、血液、ペインマネジメントの3領域に特化。他社から新薬候補物質導入し開発、製品化。8月7日発表18年12月期第2四半期の業績は、前年同期比8.0%増収、13.77億円の経常損失となった。トレアキシンは、再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫に加え、低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫並びに慢性リンパ性白血病を適応症として、エーザイを通じ、国内販売を行っており、薬価ベースの売上は対前年比プラス22.3%と伸長。尚、18年12月通期の業績は、売上高は42.01億円(前期比22.0%増)、営業損失は29.81億、経常損失は30.44億円、純損失は30.56億円を見込む。売上高は、主としてトレアキシンの国内の製品売上が伸長し、前事業年度から22.0%増収となる見込み。一方、研究開発は、トレアキシンにおいては再発・難治性の中高悪性度非ホジキンリンパ腫、トレアキシン液剤及びトレアキシン経口剤、リゴセルチブにおいては注射剤、経口剤の開発を進めている。
●5301 東海カーボン
炭素製品大手。タイヤ用カーボンブラックで国内首位。電炉用電極や半導体・太陽電池用素材も。18年5月28日に公表した18年12月通期の連結業績を8月7日に上方修正している。売上高は前回発表比4.9%増の2140億円(前期比101.4%増)、営業利益は同12.6%増の740億円(同544.2%増)、経常利益は同12.9%増の745億円(同462.3%増)、純利益は同7.9%増の740億円(同526.3%増)としている。売上高は、黒鉛電極及びカーボンブラックの価格改定実施等により前回予想を上回る見込み。営業利益は、黒鉛電極の収益性向上等により、前回予想を上回る見込み。
●3630 電算システム
情報処理サービス開発中堅。払込票決済など収納代行を拡大中。グーグルの販売代理店展開も。7月30日発表18年12月期第2四半期の連結業績は、前年同期比10.6%増収、同19.9%経常増益となった。情報処理サービスは、給与処理サービス、エネルギー業向け処理サービス、各種ギフト処理サービスなどの売上が堅調に推移した。SI・ソフト開発及び商品販売はG Suiteなどをはじめとしたクラウド関連サービスの売上が順調に推移した。また、地方自治体向けのシステム機器導入や、オートオークション業務システム、ERPパッケージなどの大型案件により売上が大きく伸長。収納代行サービス事業は、主力のコンビニ収納の件数は対前年同期比増加しているものの、5月までは休日の影響もあり月毎には多少ばらつきも見らたが、概ねその伸び率は回復傾向。
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こだわりレーティング |
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10月24日(水)分
6999 |
KOA |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
2850円→2900円 |
9277 |
総合メディカルHD |
野村 |
新規Buy |
2680円 |
9613 |
NTTデータ |
メリル |
買い継続 |
1600円→1700円 |
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