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平成30年11月01日(木)
10月31日現在海外相場 |
NYダウ |
25115ドル |
+241ドル |
ナスダック指数 |
7305P |
+144P |
CME日経先物 |
21775円 |
−105円 |
(尚、CME日経先物の前日比は昨日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎決算発表を見極める
10月が終わり、本日より11月相場入りです。過去の経験則で言いますと、9月10月は波乱相場の確率が高いとされていましたが、今年は正に「波乱」と言って良い10月相場となっています。10月初めに日経平均株価が2万2400円台まで上伸し、その後1か月も経過しない間に一時2万1000円割れとなっており、10%を超える下げ幅となっています。
米国株も同様の状況でNYダウは3日に付けた過去最高値である2万6828ドルから前日までに1953ドルと7.3%下げています。下げ率は日経平均株価よりも小さいのですが、それでも値動きとしては日本株と同じようなものだと言えます。いや日本株が米国株と同じ動きだった結果、振れ幅が日本株の方が大きくなったと言うことなのかも知れません。
いずれにしても、10月相場は散々な値動きだった訳で、この疲弊した動きを11月相場で取り戻して欲しいところです。その期待に応えるように、10月最終の2日間で大きく戻す展開になっただけに、11月相場に対する期待は高まることになりそうです。実際にNYダウも10月最終日の31日も続伸、一時400ドルを超える上げ幅となっているようで、11月初っ端の日本株相場、幸先の良いスタートになりそうです。(尤もシカゴCME日経先物は昨日比で下げていますからどうかは分かりませんが)
目先相場がある程度安定すると、市場は目下本格化している企業決算発表に注目する動きになりそうです。特に主力銘柄の動向が全体相場に影響を及ぼす動きとなっているようで、昨日のソニーの動きはその典型だと言えそうです。ソニーは主力の画像センサーやゲームが好調で、前日の取引終了後に2019年3月期の連結営業利益の予想を上方修正したことが好感された格好で、幅広い海外投資家に人気化しており、外国人保有比率は6割近い訳で、同社株の人気は全体相場に影響を持つ海外投資家にとっても好材料視される動きだと言えます。
特に海外勢が、日本株の組み入れ対象として最初に検討される銘柄の一つだそうで、今回の決算発表を受けて、欧州の年金基金など日本株市場をよく知り個別株の分析まで手がける、中長期の海外投資家からの買い注文が入ったとのコメントも出ていたようです。
昨日のこのソニーに続き、昨日は村田製作所が、2019年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比44%増の2100億円になりそうだと発表しています。23%増の1800億円としていた従来予想から増益幅が拡大しています。市場予想の平均である2061億円を上回り、16年3月期の最高益の2037億円を3期ぶりに更新しています。コンデンサーなどのコンポーネント部品が好調だったほか、1ドル=105円としていた通期の想定為替レートを下期以降、110円と円安方向に変更したことも寄与しているようで、本日の同社株の動向も相場全体に影響を及ぼすことになるのかも知れません。いずれにしても、目先決算発表が本格化する中で、相場全体も下値を固める動きになりそうです。
●3482 ロードスターキャピタル
都内のオフィスを取得、付加価値高めて売却するのが主力事業。クラウドファンディングも展開。8月10日発表18年12月期第2四半期の連結業績は、前年同期比53.8%増収、同100.7%経常増益となった。コーポレートファンディング事業において、注力市場である東京都心の中規模オフィス等への投資によって自己保有資産残高の拡大。また、不動産特化型クラウドファンディング事業においてはクラウドファンディング及び当社の認知度拡大により、投資家会員数と累積投資金額が大幅に増加した。尚、18年12月通期の連結業績では売上高は105.85億円(前期比20.4%増)、営業利益は23.25億円(同70.5%増)、経常利益は20.89億円(同75.7%増)、純利益は12.61億円(同58.8%増)としている。
●4921 ファンケル
通販主力の無添加化粧品メーカー。サプリや健康食品も展開。海外は中国、香港、北米が中心。10月30日発表19年3月期第2四半期の連結業績は、前年同期比16.3%増収、同86.6%経常増益となった。国内需要が堅調に推移したことに加え、インバウンド需要の寄与により、主力の化粧品関連事業、栄養補助食品関連事業が大幅な増収となった。営業利益は、宅配運賃の値上げによる物流コストの上昇や、業績向上に伴う人件費の増加があったものの、増収効果による売上総利益の増加などにより、前年同期比89.6%増となった。尚、19年3月通期の売上高は1220億円(前期比11.9%増)、営業利益は122億円(同44.4%増)、経常利益は123億円(同42.2%増)、純利益は84億円(同35.7%増)としている。
●5480 日本冶金工業
ステンレス専業大手。ニッケル精錬から圧延まで一貫生産。高耐食・高耐熱など高機能材に注力。10月30日発表19年3月期第2四半期の連結業績は、前年同期比35.1%増収、同842.5%経常増益となった。尚、18年7月30日に公表した19年3月通期の連結業績では売上高は前回発表比2.8%増の1470億円(前期比23.4%増)、営業利益は同4.2%増の99億円(同137.5%増)、経常利益は同5.1%増の83億円(同145.1%増)、純利益は同22.2%増の77億円(同68.3%増)としている。国内外の穏やかな気回復を背景として、戦略分野である高機能材の需要が堅調に推移しており、前回予想数値を上回る見通しとなった。
●6191 エボラブルアジア
航空券の予約サイト『空旅』主力、国内に特化。他社OEMも。ベトナムでITオフショア開発。オンライン旅行代理店として、国内航空券販売を主軸に、引き続き業績を拡大。8月14日発表18年9月期第3四半期の連結業績は、売上高が63.19億円、経常増益は4.59億円の損失となった。オンライン旅行代理店として、国内航空券販売を主軸に、サービスラインの多角化を図り、業容を拡大し、ブランドであるエアトリの認知度向上や顧客獲得に取り組んで参りました。また、オンライン旅行事業におけるノウハウを活かし、訪日旅行客を対象としたサービスを引き続き推進。平成24年より開始したITオフショア開発事業は、ベトナムにおけるラボ型開発を主軸に、多業種にわたり順調に顧客先を獲得し、雇用エンジニア数を増加させ、平成30年6月末現在は914名規模まで成長。 また、上場来本格化した投資事業、成長企業への投資を積極的に進め、平成30年6月現在、投資先を38社まで拡大。
●9997 ベルーナ
婦人服主体のカタログ通販大手、折り込みチラシ活用の顧客開拓に特色。主要顧客は50〜60代。18年5月11日に公表した19年3月期第2四半期の連結業績を10月30日に上方修正している。売上高は前回発表比0.2%増の791.61億円、営業利益は同1.3%増の38.5億円、経常利益は同61.4%増の66.18億円、純利益は同51%増の42.28億円としている。売上高、営業利益は6月22日付で連結子会社となったさが美グループホールディングス株式会社の影響等もあり、また経常利益と四半期純利益は主に為替関連利益の影響により前回発表予想を上回る見通しとなった。
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こだわりレーティング |
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10月31日(水)分
4188 |
三菱ケミカルHD |
みずほ |
中立→買い格上げ |
1090円 |
4684 |
オービック |
ジェフリーズ |
Hold→Buy格上げ |
10450円 |
4902 |
コニカミノルタ |
野村 |
Buy継続 |
1343円→1350円 |
6395 |
タダノ |
マッコーリー |
Neutral→OP格上げ |
1300円→1500円 |
6758 |
ソニー |
メリル |
買い継続 |
8500円→8900円 |
6770 |
アルプス電気 |
野村 |
Buy継続 |
3400円→3500円 |
6857 |
アドバンテスト |
野村 |
Buy継続 |
2956円→3079円 |
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