|
 |
 |
− 10/16(火) −
【今朝の投資環境】
前日の日経平均は日米貿易協議への懸念、及び2019年10月からの消費増税による個人消費の冷え込みなどを嫌気し、日経平均は423円安と大幅に下落した。前日(12日)のザラ場安値を割り込んだこともあり、日本株それ自体はまだ下げ止まっていない格好だ。日本株や中国株の下落を受け、週明けの米国株にも不透明感があったが、やはり、大きく切り返すことはなかった。米中貿易摩擦の長期化懸念、あるいは米長期金利上昇への警戒感、及びサウジアラビアと米国との関係悪化への懸念などが重荷となり、ダウは小幅反落して終了している。しかし、このまま下げ続けるとも思えない。米経済や米企業業績、あるいは米国のファンダメンタルズは良好さを保っており、株安で投資資金が流入しやすくなってきていることにも注目する必要がありそうだ。日本株も今は米国株と同様に外部環境の影響によっていいところが見当たらない相場だが、株安で225の予想PERが12倍台に低下するなど引き続き指標面での割安感は大きな魅力と考えられる。新興株の好業績銘柄はなどには投資資金の流入も続いているし、来週の後半から始まる決算発表も次第に意識され始めるようになると考えられ、日経平均が200日線を割り込んでいる現在を仕込み好機と判断した買いに支えられる展開を予想する。
【上方修正】
◆7829サマンサJP
第2四半期(累計)連結業績予想については、創業以来初の大規模組織改革によるカンパニー事業部制を導入し、生産性の向上及び成果の可視化を行ったことで売上高は前回予想を上回る見通しとなった。前期より収益性を改善するため、選択と集中による事業再編として低採算のブランド及び店舗の 整理を実施し、販売費及び一般管理費の見直しを行ったことで、各段階利益は前回予想を上回る見通しとなった。
◆6418金銭機
最近の円安傾向によって、外貨建資産の決済差益並びに換算差益が発生した。第2四半期決算において、営業外収益として3億8600万円の為替差益を計上する。米ドルの前期末日レートは106円31銭、当第2四半期末日レートは113円60銭であった。北米ゲーミング事業では、米国の税制改正がきっかけと見られるカジノホールの設備投資が上向いたことで、紙幣識別機ユニットやプリンターユニットの売上高が増加した。利益面では、北米ゲーミング事業の増収効果とともに、前期に実施した遊技場向機器事業における再構築プランについて成果を得つつあり、第2四半期、通期とも に、営業利益以下全て前回予想値を上回る見通しである。
◆9899ジョリパスタ
売上高については、ほぼ前回発表予想通りとなったが、営業利益、経常利益、四半期純利益においては、原価、営業費を中心とした販売費及び一般管理費の見直しを行った結果、前回予想を大幅に上回る見込みである。第2四半期累計期間の業績予想の修正を踏まえ、2019年3月期通期の業績予想の修正を行った。
◆6572RPA
2019年2月期第2四半期累計期間の連結業績については、ロボットアウトソーシング事業において、既存顧客にる『BizRobo!』の追加導入、及び直接販売、パートナー販売による新規顧客への『BizRobo!』の新規導入が順調に推移し、導入企業数は440社に伸長、業績は前期比144.7%増で成長していることから、予想を上回る見込みとなった。
【決済のキャッシュレス化を促進する政府の支援策などを材料視】
◆3753フライトHD
映像や音楽コンテンツの管理・配信システムを手掛けているフライトホールディングス。日経の「会社情報」にも“電子決済伸ばす”といった記述があるように現在は電子決済にも注力しており、その有力株として市場でも注目されていることもあって株価にもまだまだ活躍の余地があると予想する。ここでは引き続き政府がモノやサービスの決済の電子化(キャッシュレス化)を進めるため、スマートフォンで読み取るQRコードなどの導入を促す方針と報じられたことが材料視されており(QRコードを使った決済基盤を提供する事業者に補助金を供与し、中小の小売店には決済額に応じて時限的な税制優遇を検討する模様)、電子決済関連銘柄である同社に投資資金の流入が続いているようだ(11月8日に発表される第2四半期決算に対しても一定の期待が寄せられているようだ)。
【引き続き2019年2月期通期の高い利益の伸びなどを材料視】
◆4714リソー教育
個別指導学習塾「トーマス」を首都圏中心に直営展開しているリソー教育。引き続き先に発表されていたように2019年2月期通期の利益見通しが引き上げられたことが材料視されているようで株価には根強い先高感が感じられる。先の報道にあったように同社の2019年2月期通期は中高生を対象とする塾の好調に加え、未就学児向け事業で生徒数を増やすことなどで連結純利益は前期比16%増の16億円になる見通しと発表されている(従来予想は9%増の15億円だった)。進学実績を重視する私立の中高一貫校が増えており、校舎内で塾を開く「学校内個別指導塾」も拡大することなどで売上高は9%増の247億円が見込まれている(過去最高を更新する)。
【通期の高い業績変化、及び10月31日発表の第2四半期にも期待が寄せられている】
◆9828元気寿司
東日本を中心に「元気寿司」や「魚べい」を展開していることで知られる元気寿司。引き続き足もと好調、通期の高い業績変化や10月31日に発表の第2四半期決算にも期待が寄せられているようで株価には根強い先高感が感じられる状態にある。足もとの9月の月次売上によれば既存店は3.8%増、全店で7.0%と既存店に関しては回転寿司チェーン業界では最も高い伸びとなっている(2位はくらコーポと続く)。売上高・営業利益等が過去最高を更新した2018年3月期に続き、2019年3月期も国内の収益改善、海外でのフランチャイズ店舗増加などを背景に大幅な増益が見こまれている(7月下旬の第1四半期決算の発表時に通期の見通しを引き上げていた)。株価は高水準だが今後の高い業績変化を見込んだ買いに支えられた底堅い動きが続くと予想する。
【目標株価の引き上げ】
◆ 7701島津製作所 UBS 3700円→3900円
◆ 1605国際帝石 みずほ 1400円→1550円
|
|
|
|