|
 |
 |
− 11/5(月) −
【今朝の投資環境】
米中貿易交渉の進展を巡って情報が二転三転“錯綜”していることもあり、週明けの日本株、及び米国株とそれぞれ神経質な動きが続く可能性がありそうだ。先週米日株ともに「月末のG20には大きな進展がある」などといった見方が支配的となったことでダウも日経平均も高くなる場面が続き、特に週末2日には東京市場の後場、取引中に「具体的な進展がある」などといったことが報じられたことを好感し、投資家心理が急速に上向くこととなり、日経平均は556円高(+2.56%)と大幅高で終了している。週末であり、しかも、先週は米雇用統計の発表を日本時間の夜に控えていたこともあって買い方は消極的だったし、買っていた向きも売り方に押し込まれていた、そんなムードだったが後場のザラ場で空気が一変した。買い方は俄然、買い意欲を膨らませ、売り方は一気に損失覚悟の買い戻しを迫られたことによる日経平均の大幅高となったわけだが、報道にあったようにホワイトハウス高官やクドロー米国家経済会議(NEC)委員長らが「米中の歩み寄りは容易ではなく、貿易摩擦の解消には時間がかかる」と早期の米中の貿易合意に否定的な見方を示したことから週末2日の米市場は日本株とは違う空気に包まれて取引を終えている。本日の週明け5日の東京市場は前週2日の“反動”(反省?)もあって日経平均は小幅に反落で始まる可能性が高そうだ。ただ、10月の米雇用統計を受けて(内容が良好だった)、円相場に先安感が感じられることは明るい希望であり、日経平均は朝安の後も「円相場の先安感」に支えられるだろうし、上方修正が相次ぐ決算への期待にも支えられそうだ。
【上方修正】
◆9885シャルレ
利益面については、販売促進費などの経費削減や商品の配送費用が物流会社の切り替えによって当初の見込みよりも減少することにより、営業利益、経常利益及び、四半期純利益は前回予想を上回る見込みである。通期業績については、業績見込みを踏まえ、当初の予想を修正する。
◆6466東亜バル
当連結会計年度の業績は、売上高は81億円、営業利益5億40百万円、経常利益5億80百万円、親会社株主に帰属する当期純利益4億80百万円となる見込みです。前回修正は、期末日付近に納期を 迎える大型工事案件についての遅延懸念が払拭されたことを理由として開示に至りました。しかしその後、当期中に受注を予定していた大型案件の商談進捗が遅延気味となったことから、この受注(決定)に伴い計上予定であった受注損失引当金の当期業績影響が無くなったことに加え、最終的に変動費率、たな卸増減影響が想定より改善したため、再度、予想値の修正を行います。
◆4690日パレット
売上高については、石油化学樹脂関連企業向けのレンタル数量が、当初予想を上回って好調に推移したため、第2四半期累計の取引状況を考慮して、前回予想から修正することとした。利益面では、レンタル需要の拡大に応じてパレット・機器の新造投資を増やしたため、減価償却費が増加したものの、 現有資産の有効活用や運用面の効率化に努めたことで、レンタル事業の採算性が向上し、営業利益、経常利益、純利益がそれぞれ前回予想を上回る見込みとなったので修正することとした。
◆2489アドウェイズ
2019年3月期(2018年4月1日〜2019年3月31日)第2四半期連結累計期間において、国内広告事業のスマートフォン向け広告では自社プロダクトの「UNICORN」が順調に拡大したほか、大型のアプリプロモーションを受注したことに加え、同事業のPC向け広告も自社プロダクトの『JANet』を中心に堅調に推移したため、売上高は伸長いたしました。また、海外事業を中心に前連結会計期間より継続している選択と集中の効果が表れ、利益も増加いたしました。
◆1379ホクト
下期については、 ほぼ計画どおりの業績を見込んでいるが、きのこ市場は気候要因や野菜市場の環境等に影響を受けるため不透明な要素が残るものの、第2四半期までの実績に鑑み、通期業績予想を上方修正した。
◆2693YKT
通期業績予想に関しましては、第3四半期連結累計期間の業績及び最近の受注動向等を踏まえて修正いたしました。第3四半期連結累計期間においては米中貿易摩擦問題により世界経済への悪影響が懸念されましたが、海外市場でのスマートフォンや自動車関連を中心とした旺盛な設備投資需要により、電子部品実装機等の電子機器販売が当初計画を上回る水準で推移しました。その結果、連結売上高は当初予想額を上回り12,600百万円となる見込みであり、利益面でもこれらの要因により、営業 利益410百万円、経常利益480百万円、親会社株主に帰属する当期純利益200百万円と当初予想額を上回る見込みです。
◆7014名村造
未ヘッジ外貨の換算レートを1米ドル当たり105円から110円に変更したことおよび原価削減効果により営業利益および経常利益が改善されることに加えまして、オリイメック株式会社の株式譲渡による特別利益の計上により親会社株主に帰属する当期純利益が大幅に改善されました。
◆1964中外炉
手持工事の進捗が予想以上に進んだことにより、第2四半期の売上高は前回予想を上回る見込みとなった。第2四半期の損益は前回予想から改善する見込みである。
◆6560LTS
当第3四半期の連結業績につきましては、プロフェッショナルサービス 事業において、ビジネスプロセスマネジメント能力を強みとする従来型のコンサルティング案件の獲得が堅調に推移したことに加え、データ分析やRPA導入等のデジタル活用サービスが急速に伸長していることもあり、売上高は当初の予想を超えて好調に推移いたしました。また、利益面では、採用による人員増加や外注先の積極活用等によるコストの増加があったものの、売上高の増加がこれらを吸収した結果、当初の予想を上回る水準で推移しております。
◆7408ジャムコ
売上高は、為替相場が今期の計画上の想定為替レート105円/米ドルに対して円安で推移したことによる増加や航空機内装品等製造関連のスペアパーツ販売の増加などがあったが、航空機シート等製造関連の一部工事の出荷が第3 四半期以降に繰り延べられたことなどによる減少もあり、前回予想から修正はない見込みである。営業利益は、一部プログラムで初期コスト増加などにより工事損失引当金を追加計上したことによる原価増があったが、円安の影響やスペアパーツ販売の増加などによる売上総利益の増加に加え、販売費及び一般管理費の減少などにより増加する見込みである。経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益は、営業利益の増加に加えて、営業外収益として為替差益を計上することなどにより増加する見込みである。
◆8995誠建設
売上高については、建売住宅の販売が好調に推移したことにより、当初予想を上回る見込みとなった。利益面については、売上高の増加に伴い、当初予想を上回る見込み となった。
◆6322タクミナ
上期は、売上高及び利益ともに順調に推移した。好調で、滅菌・殺菌市場やケミカル・電子材料向けを中心に「スムーズフローポンプ(高精密ダイヤフラムポンプ)」に代表される高付加価値商品の比率も上がり、売上総利益率が改善した結果、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する純利益も、それぞれ大きく増加した。下期については足元は堅調なことから、前回発表の予想を上回る見込みである。
◆2773ミューチュアル
第2四半期連結累計期間の売上高については、個別で上期に予定していた低採算の大口案件が下期にずれ込んだことで、予想値を11.3%下回る見込みであるが、損益面については、下期に予定していた高収益案件が前倒し計上となっ たことに加え、化粧品業界の積極投資の下、子会社の業績が計画以上に好調に推移した結果、営業利益は計画比9800万円増の2億8200万円となった。子会社において下期に予定していた助成金収入があり経常利益は1億2100万円増の3億2100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は5700万円増の1億5400万円となり前回予想値を上回る見込みである。
◆2415ヒューマンHD
2019年3月期第2四半期(累計)の連結業績予想については、人材関連事業において、幅広い業種で人材需要が好調に推移したことに加え、介護事業においても適正な人員配置によるサービスの最適化など各種施策が順調に進んだことにより、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益がそれぞれ当初予想を上回る見通しとなった 。
◆4240クラスターテクノ
ナノ/マイクロ・テクノロジー分野においては、パルスインジェクターが当初予想より健闘したことに加え、注力している「他市場・他部品への水平展開」により、OA機器分野や産業機器分野、レジャー分野が順調に増加した。マクロ・テクノロジー分野においては、重電部品の更新や既存材料からの切り替え需要もあった。売上が1500万円増加し、第2四半期累計期間の収益が改善したためである・
◆2004昭和産業
当第2四半期累計期間の連結業績は概ね順調に推移し、営業利益は期初公表比16.0%増の47億円、経常利益は20.7%増の55億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は28.3%増の38億円となりました。当第2四半期累計期間の連結業績を踏まえ、通期連結業績 予想を修正します。
◆7871フクビ
当第 四半期連結累計期間における住宅業界は、分譲マンションが増加したものの、持家・貸家がそれぞれ減少し、新設住宅着工数、床面積ともに前年同期実績を下回る結果となった。建築資材事業では、リフォーム・非住宅分野に注力するとともに、産業資材事業では、生産性の向上・エンジニアリングセールスの強化に努めたことにより、売上高は、当初予想を若干上回る見通しとなった。利益面については、工場再編等の生産体制の効率化を推進した効果が寄与し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益とも当初予想を上回る見通しとなった。
◆6820アイコム
売上高については、米国公共市場における受注案件の回復が進まなかったことを除きほぼ想定通りの推移となった。利益 面では売上総利益率の上昇及び為替差益の増加により、営業利益以下全て前回発表時の予想値を上回る見込みである。
◆4569キョーリンHD
各事業における業績推移を勘案した結果、売上高はほぼ予想通り進捗したが、費用削減の取り組み及び一部経費の計上が10月以降に後ずれすることにより、R&D費を含む販売費及び一般管理費が予想を下回る通しとなったので、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益を上方修正する。
◆6625JALCO HD
連結売上高は、前回予想を6200万円上回り5億3200万円となる見込みである。貸金事業において、新規顧客ならびに既存顧客での貸付案件が堅調に推移し、当初の予定よりも貸出残高が増加したことによるものである。連結営業利益は、前回予想を700万円上回り2億6700万円となる見込みである。売上高の上振れによるものである。連結経常利益は、前回予想を2400万円上回り1億6400万円となる見込みである。営業利益が上振れし、借入実行時の初期費用を借入期間にわたって利息法により費用認識する方法に会計方針を変更したことで、当初に予定していた借入手数料を全額計上する必要がなくなったことなどによるものである。親会社株主に帰属する連結純利益は、当初予想を2300万円上回り1億4300万円となる見込 みである。経常利益が上振れしたことによるものである。
◆3690ロックオン
売上高は、概ね計画どおりに進捗し、前回予想をやや上回る1,804百万円となる見込みです。利益面は広告宣伝費の効率的な運用、人員採用計画の一部見直しにより販売費及び一般管理費が削減されたことから、営業利益は前回予想より赤字幅が縮小し、▲98百万円となる見込みであり、経常利益は持分法による投資損失の計上等により▲115百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は▲88百万円となる見込みです。
◆1871PS三菱
売上高については、手持工事の進捗が前回予想を下回ったことで15億円減少する見込みである。経常利益、四半期純利益は土木事業の工事採算が改善し、売上総利益率が8.3%から10.3 %へ好転したことにより約4億円の増加となる見込みである。連結業績予想については、売上高は前回予想を下回ったことで26億円減少する見込みである。営業利益は個別業績予想の修正に伴うものと子会社の採算改善により前回予想より11億円増加、経常利益は約10億円増加、四半期純利益は約8億円の増加となる見込みである。
【上半期が好調で通期を増額修正、高い業績変化率を見込む】
◆9889JBCC HD
日本IBM系でコンピューターや周辺機器販売を主力とするJBCCホールディングス。先に発表されていた上半期決算が好調、通期も大幅な増益が見込まれていることもあり(増額修正済み)、株価にもまだまだ活躍の余地があると予想する。先の上半期決算も収益構成で80%を占める主力の情報ソリューション分野(企業の情報システムの構築及び運用保守サービス等を行っている)が全体を牽引している。サービスビジネスについては、企業のセキュリティ強化対応を受けてセキュリティサービスが伸長。システムについてはWindows10更新やサーバー更新の大型案件の前倒しでの獲得等によりビジネスが堅調に推移し、次世代プラットフォームにおいては付加価値の高いビジネスに注力し利益率向上に貢献。クラウドにおいてはAI関連サービスでのビジネスパートナーとの協業の効果や案件の大型化などにより堅調に推移している。システム開発については全般的には前年を下回ったもののクラウドネイティブ開発や高速開発等のNewSI(新システム開発)の取り組みは前年を上回り、売上高は前年同期比2.5%増の270億9100万円と増収に寄与している。今2019年3月期通期も大幅な増益が見込まれており、買い安心感が感じられる。
【順調な進捗率だった上半期、通期も前期に続いて最高益更新へ】
◆4684オービック
独立系SIのオービック。先に発表された上半期が良好(順調な進捗率)、通期も前期に続いて最高益更新が見込まれており、株価にもまだまだ“伸びしろ”があると予想する。先に発表された同社の4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比22%増の157億円と大幅な増益となった(4〜9月期としては2年連続で最高を更新)。会計や財務などをまとめて管理する主力の統合基幹業務システム(ERP)「オービック7」を導入する企業が増えたほか、同日発表した持ち分法適用会社のオービックビジネスコンサルタントの業績好調も利益を押し上げている。上半期決算の通期計画に対する進捗率は売上高が50.94%、営業利益が53.15%、経常利益が53.87%、最終利益が57.48%となっており、計画線をやや上回って推移し、先行きの見通しが強含んでいる。
【引き続き日本郵政の子会社との資本提携などが材料視されているようだ】
◆3541農業総合研究所
全国の生産者、農産物直売所と提携し、農家とスーパーをつなぐ流通を提供していることで知られる農業総合研究所。引き続き、日本郵政子会社の日本郵政キャピタルと資本提携すると先頃発表されたことを材料視する買いが流入しているようで株価には根強い先高感が感じられる状態にある。日本郵政キャピタルは農業総研の筆頭株主から52万5000株(議決権割合12.5%)を取得。今回の提携によって農業総研は郵便局を活用した流通網拡大で取扱高の増加が期待できる上、物流のコスト面でも有利になることを市場でも好感しているようだ。日本郵政の子会社が筆頭株主になることで同社の親会社が日本郵政であるかのような安心感にもつながっていると考えられる。
【目標株価の引き上げ】
◆ |
4739CTC |
大和 |
2460円→2960円 |
◆ |
9503関西電力 |
三菱モルガン |
1690円→1880円 |
◆ |
8967日本ロジ |
クレディ・スイス |
23.6万円→26.2万円 |
◆ |
4204積水化学 |
大和 |
新規に2130円目標 |
|
|
|
|